こんにちは。当院でのお子さまの治療で、意外と多いのが近視の治療というのをご存知でない方が多いようでしたので、ご紹介します。
なぜ、近視に鍼治療が有効なのでしょうか?
近視は日本人が多いとされていますが、特に子どもの成長期に多い理由には、眼軸の長さが成長に伴い伸びていくことにあると言われています。産まれたての赤ちゃんは眼軸の長さが短く、たいてい遠視の状態になっていますが、角膜・水晶体の屈折力が強くなっているので、それほどひどくはありません。角膜・水晶体の屈折力は、眼軸の長さが伸びるとともに弱くなり、全体のバランスが調整されるようになります。しかし、環境の影響などでこれらのバランスが崩れると、近視になると考えられています。つまり、成長期に眼軸の長さが伸びることによって近視が起こりやすいということなのですね。
我々の治療は、眼軸の長さを直接どうこうとアプローチするのではありません。治療によって気血のバランスを整えることによって、この全体のバランスを調整しやすくしているのです。
特に東洋医学では、目は肝が大いに関係していると考えています。肝は血を貯蔵している臓器でもあります。この肝のバランスを整えることによって、近視の進行度合いを遅らせることを目指しています。
おかげさまで、クチクミがほとんどではございますが、近視の治療にお見えになる小・中学生の方が多くなってまいりました。鍼灸の良さを知っていただける方が増えており、感謝の気持ちでいっぱいです。
メガネ女子の皆さま、諦める前に鍼灸治療はいかがですか?