あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

大腸に酸素⁉️

2021-05-18 22:06:00 | 健康・病気
こんにちは😃
今日は、久しぶりの晴れ間でしたね!

皆さま、貴重な晴れ間活用されましたか?
湿度が高くて、蒸し暑い1日でしたが
洗濯物を干すことができ、久しぶりの太陽を見られて🌞
気持ちも晴れましたね。

新型コロナ感染症の新しい治療として
「腸呼吸」というワードが出てきましたね!


皆さま、驚かれたでしょうか?

実は東洋医学では、もう3000年も前から「肺」と「大腸」は表裏関係にあると書かれており
漢方医や鍼灸師にとっては、当たり前の概念だったりします。

古来より、肺と大腸は表裏関係にあり、お互いの絡脈から出る支脈あるいは経別によって密接につながっています。
肺は🫁大腸に肺気を送り伝導作用が円滑に進むようにしています。伝導作用とは、現代風にいうところの
食べたものの粕(東洋医学では糟粕と呼んでいます)を肛門まで運ぶ作用のことです。
肺の働きが失調すると大腸の伝導作用も低下して、便秘などの症状が現れますよ。
現代医学でいうCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者さまに便秘が多いのもうなづけますね。

その逆で、大腸の伝導作用が失調しても肺🫁の気を主る作用に影響を及ぼします。

肺🫁は鼻👃に開竅し(穴がひらくと考えてください)
喉は、肺経、大腸経にめぐりが妨げられると症状が出現し
大腸経の流注(経絡の通り道のことです)は鼻を挟んでいますし👃
新型コロナウイルス🦠が、味覚や嗅覚に異常が出ることも
東洋医学的には、何も不思議がないのです。

我々は、実際に大腸が酸素のやりとりをしていることまでは知りませんでしたが、
このように現代医学的に証明されていくことで、古代の叡智の素晴らしさや
伝統医学が今まで守られてきたことが証明されていくようで興味深い記事でした。
東洋医学では、外界に接している器官が(これを酸素と捉えてもいいかもしれません)
最初に肺🫁で、最後が大腸と考えていますから「ガッテン!」かもしれません🤭

東洋医学には、東洋医学の理論がございます。
我々の行っている脈診流経絡治療は、東洋医学の論理に基づいて
診断治療を行なっています。

便秘の治療のために、脾胃(胃腸をはじめとする消化器系統)にアプローチすることだけでなく
肺大腸へのアプローチが必要になることもあるのです。
肝胆ということもあるのですよ。
それぐらい、人の身体というのは皆様それぞれに違いがあって
その都度変わってくるものなのですね。
毎回、治療のアプローチを微調整できるのも経絡治療の利点です。

この研究で、開発した腸による呼吸を「EVA(Enteral ventilation via anus)法」と名付けたそうです。
液体を使った呼吸は人気アニメ「エヴァンゲリオン」に登場しており、
武部教授は「インスパイアされた部分は若干ある」と話しておられるそうですね。

常識に囚われることなく、目に見えるものすべてから学ぶ姿勢を
私も持ち続けていたいと思います。




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