あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

東洋医学は経験医学にあらず 易学・自然医学に基づいている

2022-06-26 21:01:00 | ブログ
こんにちは🌞今日も暑かったですね😨😨😨
明日、東京電力管内では電力需要逼迫警報が出るとか!
これだけ暑いと、冷房なしではいられませんね😨😨

今日は、名古屋漢方鍼医会の定例会に行きましたが
道中も暑かったです😩😩
毎週日曜日は、院長の自伝です😊

東洋医学は経験により発達した医学であると言われています。
つまり、自然界の風雨・寒暑の影響による疫病(コロナ・インフルエンザなど)
の病気になったり、労働や狩りや野獣との闘いのうちに傷や打撲を受けたりした
時、あるいは悪いもの(傷んだもの)を食べたり飲んだりした時、無意識に患部をさすった
り、押したり、火で焼いたことによって病やケガが自然に治っていった。
泣きじゃくる子どもに対しては、古代中国でも痛みを訴える場所にフーフーと息を吹きか
けたり、「いたいのいたいのとんでけー!」とやったかも知れない。
それらの経験を積み重ね、徐々に東洋医学の鍼灸、按摩、漢方などの治療法が確立されるようになったというのが通説であります。

しかし、この説には、根本が抜けています。正しくは「大自然の法則に基づく経験医学」と言うべきなのですね。
東洋医学は大自然の法則に準拠した医学であります。
私は、40年間にわたり、純東洋医学(脉診流・経絡治療)を行う鍼灸師であるが、
最近易経を学ぶ機会に恵まれその考えは正しいことを確信するに至ったのであります。

 ここで、ケンカ太郎で知られた武見先生の名言を紹介します。

 かつて医師会会長を長きにわたって勤め、政界にも多大な影響を与えた武見太郎氏は、
脉診についての東西両医学の基本的な差異について論じたうえで次のように言う。

 『経絡というような考え方はどういうところから生まれてきたかといいますと、
これはたくましい想像力の人々が、人間の五感というものを適切にとらえて、そ
してそれを組み立てていった一つの理論でありまして、その背後に漢方医学の人
間観がなければ、あの経絡の地図は生まれてこなかったろうと思います。(中略)
この経絡というものを、もし漢方の方々が捨ててしまいますならば、漢方の鍼は
衰退の一途をたどるだろうと思います。そこに私は、西洋医学との安易な妥協と
いうものはあってはならないし、中国哲学を離れてしまった漢方医学は、学問の
背景を失ったテクノロジーにすぎなくなると思うのです』(昭和51・11・7 日本短波放送・漢方医学講座より)

人間を小宇宙とみなす東洋医学の叡智を学ぼうともせずに西洋医学にコンプレックスを感じ、
「エビデンス・エビデンス」とことある度に叫んでいる多くの鍼灸師に聴かせたい名言であります。

次週に続く

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