よりみち散歩。

日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを、こじんまりとつぶやいています。お役立ち情報はありません。

得意なことで協力し合おうと神様は言う

2017年01月17日 | 読書
自己啓発に書かれている多くのことは、既に古典に記されていると思う。

「苦手なことに取り組むよりも、得意なことを伸ばせ」

これは、既に『古事記』に書かれている。


例えば、天照大神を天岩戸から引っ張り出す計画を出したのは、知恵を備えたオモイカネ。

艶然とした舞を披露し、祭りを狂乱させるのはアメノウズメ。

天岩戸をこじ開けるのは、力自慢のタヂカラオ。


この三者の役割がひとつでもずれていたら、計画は頓挫しただろう。



海幸、山幸の話にしてもそうだ。

海幸が山に、山幸が海に行っても、まったく獲物は取れない。

それぞれ、得意分野でこそ光る存在なのである。


『さるかに合戦』の役割も、同様のことが言える。

栗、蜂、昆布、石臼はそれぞれ適材適所で能力を最大限に発揮する。


適した場所でこそ、人は輝けるということは、古人からのメッセージなのかもしれない。



『毎日かあさん』西原理恵子著

西原さんの作品は好きだが、千年前のニートの腐女子とは誰のことだろう。

『蜻蛉日記』の右大将道綱母?

紫式部や清少納言は、宮仕えしているキャリアウーマンだ。

作風もあるのでまあいいかと思う反面、古典好きとしては、ちょっと引っかかる

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