韓国・南大門が焼失したことについて

今朝起きてＴＶを点けたら韓国の南大門で火災と言う。

当初は南大門市場で失火があって、あのような雑多な市場だから火の回りが早くて焼けちゃったという話だと思った。決して門のほうの南大門とは思わなかった。

しかし焼けたのは門のほうだった。韓国の国宝第一号でありソウルを象徴する観光地のひとつだ。失ってしまったことは大いなる損失だが、放火の可能性が高いとの事で、これは起こるべくして起きてしまった事件だと思う。

以前の南大門はロータリーの中央にあって、容易に近づくことができなかった。それが最近になって道路を付け替えたりして芝生緑地が造成されて、今では門の下を潜ることもできた。２年位前に門に近づけることに驚いたものだ。それなのに防火体制や警備体制は手薄で、国宝でありながら警備員は存在しないし。スプリンクラーも無かったと言う。

日本では金閣寺や法隆寺の金堂の消失があってから法整備がなされて、スプリンクラーはもちろん、警備体制もしっかりしている。韓国では今までこのような事態がなかったかもしれないが、無かったとすればそこからくる甘さだろう。

これを契機に、韓国で文化財に対する意識が高まれば。