11月3日投開票の米大統領選まで6カ月。再選をめざす共和党のドナルド・トランプ大統領(73)に対し、民主党候補指名を確実にしたジョー・バイデン前副大統領(77)が挑む選挙戦は、新型コロナウイルスの感染拡大で様相が様変わりした。不透明感が増す中で双方は手探りの戦いを強いられている。戦後の大統領選で2期目を逃したフォード、カーター、ブッシュ(父)に共通するのは景気の低迷や経済政策の不手際。トランプ氏が経済再建に注力するのは当然。トランプ氏は「戦時の大統領」として危機対応を国民にアピールするのは(現職の強み利用)の一つ。「寝ぼけたジョー」「クレージー・バーニー(サンダース上院議員)」。民主党の候補を次々にこき下ろし、聴衆が「あと4年!あと4年!」などと喝采を送る―。こんな掛け合いが支持者との一体感を生み出す源泉でもあった。穏健派のバイデン前副大統領は(民主)党内の挙党体制づくりを急ぐ。左派のサンダース上院議員と医療など6分野で政策を擦り合わせる作業部会を設置。ただ、トランプ大統領が「バイデン氏=社会主義者」とのレッテルを貼るジレンマを抱える。(中略)(両者が)注力するのは、選挙のたびに勝者が入れ替わる「スイング・ステート(揺れる州)」と呼ばれる激戦州だ。激戦州は五大湖周辺の中西部に多い。もともと労組を支持基盤とした民主党が強かった。しかし民主の移民政策などに不満を持つ白人労働者層の支持を集めたトランプ氏は16年、ウィスコンシン。ミシガン、アイオワ等を制した。いずれも08年、12年は民主党が勝利した州だった。全米の総得票数で上回っても、激戦州を落とせば敗北することもある。2016年大統領選はクリントン元国務長官の得票数が2.1ポイント上回ったが、フロリダなどの激戦州を多く制したトランプ氏が306人の選挙人を獲得、232人のクリントン氏を圧倒した。選挙人制度は死票が多くなり、激戦州の影響力が過大になるなどの弊害も指摘され、民主党を中心に直接選挙にすべきだとの主張もある。両候補の獲得選挙人数が269人でタイとなったり、第3党の候補が一定数を獲得したりしていずれの候補も過半数を得られない事態も起こり得る。その場合は大統領は下院、副大統領は上院が投票で選ぶ。新大統領の就任は来年1月20日。(*日経記事より 図も同記事) . . . 本文を読む
(05/04~08) 予想日 (05/03) ドル・円 106.50ー108.50 ユーロ・円 116.50ー118.50 豪ドル・円67.00ー71.00 日経平均18,800ー20,300 NYダウ23,500ー24,800 . . . 本文を読む