東京23日10:24現在 円は、107.60、ユーロは、117.29/1.0899、豪ドルは、70.31/0.6534、英ポンドは、130.86/1.2165近辺 . . . 本文を読む
■ダウは続落(24465)。「中国の香港統制強化に、米中関係への警戒感。一方、新型コロナワクチン開発が進み、米経済活動の正常化を後押しするとの期待から、引け間際には小幅高に転じた。22日開幕の中国・全国人民代表大会で、李首相が香港国家安全法の方針表明。米上院は香港の人権問題に関連して中国共産党幹部に制裁を科す法案の検討に入り、大統領も「極めて強硬に対処する」と発言。米中関係悪化懸念で、キャタピラーやボーイング・ナイキなど中国銘柄が下げ。債券価格上昇で米長期金利が低下、銀行株にも売り。一方、ダウ平均は引け間際に小幅に上げる場面も。米感染症研究所のファウチ所長は、「12月か来年1月にかけてワクチン接種の展開を始められるかも」との見通しを示し、経済活動が段階的に再開しつつある米国の景気回復を支えるとの期待」。
■原油は反落(33.25)。「中国が今年の経済成長率目標の公表を見送り、中国景気への警戒感から需要回復も遅れるとの見方。「香港国家安全法」制定に対し米大統領は「極めて強硬に対処」とけん制、米中関係一段悪化への警戒。原油先物相場はで、3連休前で持ち高調整の売りも」、●金は反発(1735.5)
■米国債は続伸(利回り低下0.66%)。「中国政府の香港統制強化、米政府や議会が対中強硬姿勢を強める可能性が高まった。米中関係悪化懸念から、米国債に買い。米中対立激化の見方が強まった。新型コロナ流行で世界景気は4~5月に急激に落ち込んだ。回復が見込まれる年後半も不透明感が残っている。米中対立激化は世界経済を一段と不安定化させるとして運用リスク回避の動きから債券価格上昇。債券相場は伸び悩んで終えた。米経済活動が再開し、米景気が徐々に回復に向かうとの見方が相場の重荷に。株高場面では米国債が売られた」。
■日経平均先物夜間引けは、20590.
■(為替)米中関係の悪化が懸念され、低リスク通貨の円は買いが先行した。ただ、流動性を確保するためのドル買いも幅広い通貨に対して入り、方向感に乏しい展開だった。対ユーロでは若干円高。 . . . 本文を読む
写真:習近平国家主席(2019年10月1日)=ロイター
中国政府は、新型コロナウイルスで国の歳入が大きな打撃を受けても、国防費を膨張させる。中国国務院(政府)によると、2020年の国防費(中央政府分)は前年比6.6%増の1兆2680億元(19兆円強)を計上した。ミサイルや最新鋭艦の増強を急ぐ構えだが、米国などとの緊張関係が一段と強まりかねない。
伸び率は19年(7.5%)より縮むが、そもそも20年は新型コロナの影響で44年ぶりの歳入減を見込む異例の状態だ。こうした中でも国防予算は過去最高を更新しており、「聖域」であることを改めて印象づけた。中国の軍事費は米国の7380億ドル(約79兆円)に次ぐ世界2位だ。日本の防衛費(20年は5兆3133億円)の4倍近い規模をもつ。さらに中国の国防費は軍事の研究開発費などを含まない。実際の金額はさらに大きいとの指摘がある。習指導部は対外的に強硬路線を鮮明にしている。李克強(リー・クォーチャン)首相は22日の政府活動報告で「台湾独立をもくろむ分裂の行動に断固反対し、食い止めなければならない」と強調した。19年までは「平和統一」を目指すとしていたが、20年は「平和」の文字が抜けて「統一」だけとし、表現を強めた。中国は19年に初めての国産空母「山東」を完成させた。中国メディアによると、上海で新たな空母を建造中で、3~4隻体制を目指しているとされる。20年4月には中国軍として2隻目となる強襲揚陸艦「075型」が上海で進水した。
東京大学東洋文化研究所の松田康博教授は「習指導部の新型コロナへの対応が遅れ、内外で批判を招き、今の強硬路線につながっている」と分析する。「愛国主義を掲げ、米国に挑発的な行動をとることで国内の支持を盤石にしようとしている」との見方を示す。中国共産党系メディアである環球時報の胡錫進編集長は20日付の英語版で「米国への抑止力が必要だ」と、軍事力の増強を主張した。中国国営の新華社によると、軍事専門家の宋忠平氏も「安全保障の必要性から核兵器を増やすべきだ。米国からの脅威はますます多くなっている」と述べた。(*日経 記事):童子追記:’「米軍が武漢にウイルスを持ち込んだ」ツイート報道官’が、多用重用されるのが今の中国共産党だ。写真も文革時の毛沢東とダブって見えるのは歳のせい? . . . 本文を読む