93年式のXLH883はあちこち修理してきた。
大きいものでは、走行中にシリンダー内のピストンととフライホイールを繋ぐコンロッドのフライホイール側のネジが外れて、噛んでしまいエンジンストップ。
シリンダー内は当然えぐれてしまったのでボーリングして新しくスレーブとピストンを入れ替えた。
次はバッテリー・マウントと一体となっているオイルタンクにヒビが入り交換。
ウインカー・オートキャンセラー機能の付いたウインカー点滅機が故障交換。
エグゾーストの連結管カバーがひび割れたのを機に連結管無しのエグゾーストに交換。
スピード・メーター交換。
リア・ホイールハウスに横ヒビが2/3くらい入り交換。
フットステップ交換。
エグゾースト交換以外はショップでの修理だが、その他シート交換をはじめ配線修理やフレームの部分塗装などちょっとした事は自分でやっている。
こうやって書いてみると何だかんだで修理しているもんだ。
最近気になっていたのは、スピードメーターとそのケースの間に噛ませてある硬いスポンジのようなパッキン。
ヘタって隙間が出来、メーター表示部が走行中にグルっと回って傾くことしばしば。
行きつけのショップに持ち込んだがパッキン部分だけの販売はカタログに無くメーターごとの交換になるという。いっそのことパッキンもケースも無しで剥き出しにしようかと思ったら、パッキンには緩衝作用があり直付けだと振動によりメーターが壊れる事が多いという。
じゃあ自作しようと東急ハンズのDIYフロアーで物色していたら丸く硬めのスポンジ状のぴったりのものがあった。直径105mmがいいのだが100mmなら許容範囲で厚みもいいかんじ。ただし、この中を丸くくり抜かなければならず、どうしようかと思案していると直ぐ近くのコーナーに円状に切るカッターが数種類置いてあるではないか。なるほど商品の並べかたというのは大事、ハンズさんさすがだと感心しつつさっそく購入。ちなみに、パッキン素材が250円にカッターが二千数百円という材料費は安いのか高いのか?
さっそく工作してみたが、円をくり抜く時の中心点がずれていて穴が偏心してしまった上に、カッターの刃がパッキンの裏面迄届かず両面から切ってみたもののそれでも切り残しが出てフリーハンドで処理。横溝もフリーハンドで切り取った。
凸凹して見た目が悪いがスピードメーターを埋め込むと隠れてしまうのでOKとした。ここら辺が素人の詰めの甘さだ。
取り付け後の仕上がりだが、近くでよく見ると箇所により縁の厚みの違いがわかるがほとんど問題なく、グッと締まってパッキン効果もある。
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古いパーツ。縮んだうえにボロボロだ。
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手作業にしては上手くいったのではないか?