今年に入って、ソロ・アルバムを制作している。
ギターリスト&アレンジャーの佐々木章くんのスタジオにて2人だけで作業し、収録曲の半分くらいを録り終えた。
オケは全て彼に任せて生楽器はハーモニカとギターのみだが、お互いなかなかマニアックなアプローチだ。
収録曲は写真のとおりクラシック系で間奏無し、メロディーだけのブロウだが制約のある中でどれだけ表現できるか?というマニアックというか自己満足の世界。
たぶん一般の方が聴けばイージーリスニングだし、面白がるのはハーモニカ吹く人くらいでCD買う人いないだろうからネット配信だけで盤を作るのではナシ.....と思ったが章くんが、「せっかくなので少しはプレスしましょう」というのでそうかなぁ、と思っている。
今日の二曲は6th ポジションでベンドが多く、ピッチが不安定になりがちで調子を掴むのにテイクを重ねてしまい「やっぱりクロマチックで演ろうかぁ」と弱音を吐くと「それだと普通になるんで、やはりブルースハープで」という意見とニュアンスの指示とで方向性が定まった......ディレクションする人が居ると助かる。
曲によってハーモニカの機種を替えるのだが、オケはパソコンで作るので良くも悪くもピッチが正確で純正律のハーモニカだと馴染まず平均律のそれになってしまう。
そして今日のトゥーランドットはオーバーブロウも使うのでSUZUKI Fabulous にしたが、この機種はリードとリード板の穴との隙間をかなり狭めてありゴミなどで詰まり易い(隙間が少ないのでオーバーブロウもしやすいのだが、材料費だけでなく緻密な加工作業も価格に反映されているのだろうと想像している)。
今日もスタックする箇所があり二本ほど分解〜水洗いをした。
留めネジの締まり加減で鳴りが変わるので緩めて鳴りのいいところでストップ。マイクを通したモニターで聴くとかなり差がはっきりする。
かなり緩めた方が鳴りがいいようだ。
もう一曲:カヴァレリア・ルスティカーナはベンドが多く、吸うフレーズばかりで息継ぎ箇所が少ない。
Fabulous のほうが透明感があるようだがベンドが若干重いような感じだったので
Seydel 1847を選んだが軽めの音のようだ。