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HEAVY METAL NEVER DIES / LOVEBITES

2021年10月06日 | 音楽

9月29日に発売になったLOVEBITESのライブ作品『HEAVY METAL NEVER DIES - LIVE IN TOKYO 2021』について感想もどきを。

まず、最初に感じたのはmihoさんのベースの音が小さい。
前ライブ作品『FIVE OF A KIND - LIVE IN TOKYO 2020』と見比べる(聴き比べる)とその差は一目瞭然。"HOLY WAR"や"GOLDEN DESTINATION"などは両方に収録されているので、比較しやすいだろう。
これが一番のストレス。
わしが今回もっとも確認したかったのは、mihoさんのグルーヴがLOVEBITESのリズムにどれだけ重要な役割を果たしているか?だった。
メタリカが1988年にリリースした4作目アルバム『...And Justice For All』にて、ジェイソン・ニューステッド氏のベースの音がほとんど聞こえない事件は有名だが、そこまで露骨ではないにしても、ちょっと酷いのではないか。
このメンバーで最後のライブ作品なのだから、mihoさんのベースを大々的に大きくしたミックスにしてほしかった。それこそ、アイアン・メイデンのスティーブ・ハリス氏級に音の輪郭がはっきりわかるように前面に出すべき。
mihoさん脱退という事実を踏まえて見ると、どうしても「見え方」が違ってしまう気がする。今年3月26日に東京ドームシティホールで実際にこのライブを見たときは、mihoさんがまさか脱退するなんて夢にも思わないし、まったく知らなかったから、心の底から楽しめたしとても感動した。
このライブのとき、すでに脱退を決意していたのか?そのあとなのか?他のメンバーはそれを知っていたのか?それとも後から知ることになるのか?ASAMIさんのMCを聞いてmihoさんは何を思ったのか?いろんな憶測が頭の中を駆け巡り、心の底から楽しめない。彼女の心理は確かめようもないし、いくら考えたところで分かるわけもない。その答えはここにはないとわかっていても、やはり、mihoさんの一挙手一投足に注目してしまう。
mihoさん脱退の余波で、かつての映像作品にはあった各メンバーの楽器紹介とか、会場入り・リハーサル等のbehind the sceneも収録されていない。End Creditsにかろうじてドキュメンタリー映像が少し入っているのみ。

上記のツイートにあるコピー「ヘヴィ・メタルは死なせない❗️」に対して、その呑気さと、見当違いに激しい違和感と怒りを感じざるを得ない。メタルはほっといても死なないでしょう。それよりもLOVEBITESが死にそうだ。リーダーが脱退して活動休止に追い込まれ、バンドは瀕死の重傷を負っているのに、なにがメタルを死なせないだよ。それよりも何よりもバンドの救護・治療が最優先ではないか。
喧嘩でボコボコにやられた後、「よっしゃ、今日はこれぐらいにしといたるわ」(この後、めだかをボコボコにしていたチンピラ達が全員一斉にズッコケる)という池乃めだか師匠のギャグを思い出さずにいられない。寝言もたいがいにせい、と皮肉の一言も言いたくなる。

というわけで、素晴らしい演奏・パフォーマンスだったのは実際に見てわかっていたし、ほんとうに長い間楽しみにしていた。心の底から楽しめるはずが、大人の事情だかなんだか知らないが、いろんな意味でケチがついてしまい、少し残念な作品になってしまった、というのが率直な結論であった。もったいない。



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