
これでおしまいかと思うと、ほんとうに残念だあ~と感慨もしきりな、キッズ伝統芸能体験のお稽古。昨年の秋に抽選で当選して、以来3月まで、月3回ほどの稽古を積んで、──とはいえ、通常保護者の見学不可なので、どうなっているのかは皆目わからず──臨んだ発表会、いやはや、すばらしい出来でした。
親ばかとか自画自賛とかそういうのではなくて、ですね。なんていうかもう、実の親なんぞはなーんの手出しもきかない、見事に一筋な芸事の世界だったんです。
しかもこの発表会、震災の影響でいったんは流れ、通り一遍なことであれば尻切れとんぼにもなってしまったかもしれないレクチャーコースだったのだが……と、東京地方は少し落ち着いた頃になって、事務局から5月3日に開催というメールを着信。それまできっと、どこかで開催しようと、奔走してくださっていたのだろうと思います。
そのようにして迎えた当日、会場になっている赤坂のホールに着いてみると……会場の中には、紋付きにクリーム色の帯をきりりと締め、ぱっと輝くような表情で発表会をきりもりし、演奏し、子供たちを率いる師匠の方々、そしてコドモの頭数を数え、トイレに行ったコドモを連れ戻し……と進行管理に余念のない事務局の方々……みんなたいへんな「気合い」で、どどーんと「本番」へまっしぐらに進んでいるのだった。
このひとかたならぬ気合いには、ヒビキも応ずるところがあるであろう、などと気楽に思いながら、やっと入場を許されて、親たちがぞろぞろとホールへ入ると……舞台はあでやかな緋毛氈のひな壇、金の屏風というしつらえ。はっとしながらも、よっこらしゃっさりと客席へ……
(つづく)
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