天国からの手紙

愛よ届け

井澤さんより、奥様への手紙

2018年06月02日 11時08分32秒 | 天国からの手紙

故人からのメッセージです

                                         

 

ホンダに勤務していた者で井澤と申します

企業戦士と呼ばれた世代で、ひたすら仕事に邁進し

今の経済日本の礎に成れたと自負があります

一方で、顧みない家庭に子供との会話を犠牲にしてきました

サラリーマンなら当然のことだと思い上がっていたなと、振り返ってみて分かります

 

 

大事な人だとも言えなかった妻 へ

 

 

俺に尽くしてくれて、ありがとう

 

満足に礼を伝えること無く、こっちに来てしまったから、それだけでも伝えておこうと思い

手紙にしてもらいます

 

想えば 付き合いだした頃、以来じゃないか手紙など

メモのような物しか渡したことがなかった気がする

 

言葉にしなくとも伝わっているはずだと、僕らの世代の男は身勝手にも思い込んでいたものだ

陰・日向となり尽くしてくれたにも拘らず、当たり前のように受け止めていた時期もあるが

退職後にようやく分かった、家を切り盛りすることはそう容易い事ではなかったのだと

毎日の家事・子育て、ほんとうにご苦労様でした

恙無く会社を勤め上げられたのも、ひとえに支えてくれた妻がいてくれたこそと

改めて、礼を言います

 

立派に子育ても終えてくれて、子供たちもそれぞれ独立した

小さな心配事は在るけれど、親とはそうしたものだから

概ね任せられるくらいには安心できる、子供たちに育て上げてくれた

感謝の言葉しか出てこない

 

人間の寿命はほぼ決まっているようだから、悔いの無いよう

やりたい事に邁進して、人生を謳歌してください

 

追伸  定期健診は必ず受診するように

 

                                       

                                          夫より

 

                                        

 

 

 

☆初めてお読みくださった方へ

        

このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです

      

茶文字は私自身の言葉です