故人からのメッセージです
ホンダに勤務していた者で井澤と申します
企業戦士と呼ばれた世代で、ひたすら仕事に邁進し
今の経済日本の礎に成れたと自負があります
一方で、顧みない家庭に子供との会話を犠牲にしてきました
サラリーマンなら当然のことだと思い上がっていたなと、振り返ってみて分かります
大事な人だとも言えなかった妻 へ
俺に尽くしてくれて、ありがとう
満足に礼を伝えること無く、こっちに来てしまったから、それだけでも伝えておこうと思い
手紙にしてもらいます
想えば 付き合いだした頃、以来じゃないか手紙など
メモのような物しか渡したことがなかった気がする
言葉にしなくとも伝わっているはずだと、僕らの世代の男は身勝手にも思い込んでいたものだ
陰・日向となり尽くしてくれたにも拘らず、当たり前のように受け止めていた時期もあるが
退職後にようやく分かった、家を切り盛りすることはそう容易い事ではなかったのだと
毎日の家事・子育て、ほんとうにご苦労様でした
恙無く会社を勤め上げられたのも、ひとえに支えてくれた妻がいてくれたこそと
改めて、礼を言います
立派に子育ても終えてくれて、子供たちもそれぞれ独立した
小さな心配事は在るけれど、親とはそうしたものだから
概ね任せられるくらいには安心できる、子供たちに育て上げてくれた
感謝の言葉しか出てこない
人間の寿命はほぼ決まっているようだから、悔いの無いよう
やりたい事に邁進して、人生を謳歌してください
追伸 定期健診は必ず受診するように
夫より
☆初めてお読みくださった方へ
このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです
茶文字は私自身の言葉です