天国からの手紙

愛よ届け

瀬戸内海の島に在住の奥様へ ご主人より

2018年06月13日 11時04分25秒 | 日記

故人からのメッセージです

                                    

瀬戸内海の島で生まれ育ち、生涯を終えました

若かりし頃は、都会に出稼ぎに行ったこともあれど

親の居たこの島が、僕にとっての一番の場所でした

 

 

今は一人住まいになってしまっている、長年連れ添った妻へ

 

一緒になったこの年月、長いくもあり短くもあり 

人並みな暮らしとまではいかなかったけど、いつも傍で共に働き支え合って生きた

わずかばかりだが、君がこれから生きていくのに必要な物を残せた、それだけは安堵している

 

島の暮らしには良い友もご近所さんもいるけれど、やはり一人は寂しくあろう

先祖の墓や俺たちが築いた土地、守ろうとしてくれるのはとても有り難い

が、子供の所に行きたくば、気にすることなく行ってもいいんだ

一番に考えることは君がしたいようにする、望むようにしてくれたらいい

働くだけ働いてきた、これからは少しは楽に生きてくれ

 

良い人生になったのも、君が共に歩んでくれたからだと思っている

俺と一緒で君も良い人生だったと思ってくれるだろうか、だといいが

 

これまで長い間、ありがとう

 

                                            敬具

 

                                    

 

 

☆初めてお読み下さった方へ

      

このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです

      

茶文字は私自身の言葉です