さて、Y師匠の実践漢方講座も、いよいよ最終回。
今日は「気剤と心の疾患基礎コース」。
「内臓と感情」って、密接に影響しあっているんですよ。例えば、肝が熱を持つと「怒」の感情、イライラが表れたり、腎が弱ると「恐」、恐怖や心配が出てきたり・・。
それぞれ、整える漢方薬があります。ご相談下さい。
そんな中、パニック障害の話が出来てきました。ちなみにパニック障害とは「動悸・呼吸困難・めまい・吐き気・冷や汗・手足の震え」などの症状が突然に起きて、「死んでしまう~~!」という追い詰められた気持ちになる状態。ほとんど数分から30分程度で治まって、内臓に異常はありません。
西洋医学では、治療に抗ウツ剤や抗精神薬が出されますが、根本的なメカニズムは不明。
でも漢方では、水分バランスの異常と考えられ、苓桂朮甘湯や五苓散、半夏瀉心湯がよく効きます。とりわけ苓桂朮甘湯は発作を抑える効果もあり、速効性があります・・・とここまで、習った所で、東京にいる次男から電話がかかってきました。
「昨晩、夜中に心臓の動悸がひどくなって、手先もしびれて死にそうになって、救急車を呼んだけど、一晩病院にいて、異常はなかった~~。」
とのこと。典型的なパニック障害です。もともと、水分バランスをこわしやすい体質で、苓桂朮甘湯と半夏瀉心湯は、持たせていたので、早速、飲むように言いました。
後日談ですが、その後も時々見舞われた、パニック障害を起こしそうな気配がピタリと治ったとのこと。胃腸の調子も持病の頭痛もまったく良好とのことでした。
抗ウツ剤や抗精神薬の常用者にならなくてすんで、一安心。JPS漢方薬ならではの効き目です!感謝~~~♪