そぼろ雨の

そぼふる雨のなか

県大会予選1回戦

チームの存続があやぶまれるこの頃
「今年が最後かもしれない」
と、まわりのおとなたちも
応援にチカラ、入ってます

投げるたび、歓声があがるほどの
超絶エースくんの好投と
サインを出し合い
投・捕・二のたのしげな牽制で
０点におさえたまま、５回

下の子、登板
「さっきのピッチャーより
速くないぞー
打ちごろ、打ちごろ」

相手の三塁側から
そんな声が上がると
母も
Σ（・□・；）
う、打ちごろってなに？
メラメラなってくるのですが、がまん

不敵な下の子、慣れたモノ

スピードが速くない代わりに
ひょうひょうと
こずるい組み立てをして

にゃは

打者３人、ふわりとした球に
空振りして三振

うわ～い、見たかっ
とベンチがわきます

下の子、相手に向かって
小さくニコリ
「ドンマイ」とかつぶやいたり・・

ふてぶてしいのです

チームらしさが出て、のりました
7-0

次は、優勝候補
チームでバスを持っている強豪です
きびしい・・・



試合中、母は、ひそかに
べそ・・

試合に出てない子の母たちが
一生懸命ビデオを撮ってくれているからです

胸をつくのです
兄のときに経験しているから
きもちが、すごくわかります

気をぬくと
うっかり、わが子のきもちをおもって
なみだがでてきてしまうのダ

ビデオにハンカチをかけ
じぶんはぬれながら
モニターを見つめる母たち
「ナイバッチだね！」

明るくふるまい
けっして逃げない・・

すわってなんか観てられない
一緒にがっちり
ビデオの横に立ってます

ビデオのそばにいると
おしゃべりが入ってしまうので
よけいなことは
話さなくていいのです

傘をさすことにしました
ビデオとママに

ウデがぷるぷる・・
いや、まけないぞう


試合終了とともに
どしゃぶり

お風呂を沸かしてから
急いで、夜までお仕事へ

おかあさんもがんばります

ゴー