スケッチブック

しずかに、のんびり、ゆるやかに

ハチ

2013-06-29 14:26:48 | small talk
大きな、新種のハチ?

お店の天井を
悠々、泳いでいました

長いしっぽが
鋭い凶悪な針に見えて
スタッフ騒然

背の高い店長が
勇敢に
颯爽と
1mのオハリコ用竹尺で
追いまわします

すかっ。空ぶり。
すかっ。空ぶり。

ウズウズ
(竹尺、細い・・)
(ふりおくれてます・・)

店長、はい
ホウキにチェンジ


カ?
トンボ?
ハチ?
ガガンボ?

本体は
スズメバチのような色なので
凶悪に、感じましたが
おしりの棒は
針ではなさそう

たたかれても
たたかれても
ふらふらと体制を整え
敵に真正面にからだを向け
ピンとのびて
戦闘体制に

・・かっこいい・・

ちょっとぽーっと
見惚れました
そして心のなかで

がんばって

と、ハチくんを
応援してしまうのでした

















夜風

2013-06-24 23:42:25 | small talk
高校1年の、夏休み前のこと

中学の同級生が
予告どおり
夕ごはんの終わり頃
ピンポーンと、来訪

「サクサクくんよ」
母は、ろこつにいやな顔

わたしは家で
友だちの話をよくしていたし
男女とも
遊びに来てくれてたし

サクサクを見て
母がそんな顔するはずないのに
なんだろ?

30分くらいで戻るね
「なるべく早く帰りなさいよ」

外に出ると
サクサクの顔が
おそろしく、にこにこだった

どしたの?
「ちょっと見て」

暗闇にバイク
50ccの
たしかアールゼットと言ってた

おーすっげえじゃんっ
買ったの?
のせてのせてっ
・・・なんて男子ではないので
言うわけありません

なのにサクサクは
「乗ってみる?」
いいの?
自転車とおなじ?
またごうとするわたしを制し
「ち、ちがうよ、うしろに」

えー
だってこれ、せまいよ
音、小さくしてね
遠くまで行かないで
どこにつかまったらいいの?
「はらに」
え、やだよ
「たのむよー落ちるから」

いちいちうるさいわたしでしたが

サクサクの目は
キラキラのキラキラ

うちの近くのネギ畑
ゆるやかな坂を
ミーン、と走りました

こわい
でも高揚

夜風がすずしくて
ふしぎな乗り物
プチ・ジェットコースター


素朴ながら
中学生活は、たのしかった
ちょっとした進学校である高校には
まだ慣れず
ぼーんやりしていた頃なので

「オートバイはだめよ
お父さんの甥っ子が・・」
母からクギをさされたものの

はじめてのバイク体験
シゲキ的だった
サクサク、ありがと

こんな梅雨の夜

ふっと
おもいだして
ふっと
笑ってしまうのでした




和太鼓とおやばか

2013-06-09 20:33:26 | small talk
小学校の体育館に
好きな和太鼓集団が
いらっしゃいました

和太鼓ドンドコ
こどもたちはソーラン節を踊り
わたしは
血湧き肉躍り
からだじゅうで
聴き惚れていました


下の子のソーラン節は
ものすごくキレがあり
かっこよく

この感じで
和太鼓をおぼえたら
ひょっとして
世界をふるわせるのでは?

と・・

ひとり
うろたえてしまったのでした











こびとの木

2013-06-03 13:03:56 | small talk
玄関の脇に、植樹
木を植えてもらいました
わたしの父に

小さなまるいカタチ
ヒトのヒザより
まだ小さいのです

トカタロウやカゲロウに
(とかげたち)
ぴったりサイズ

今朝には
びよん、と
もう新しい葉っぱが飛び出していて

おとうさーん
どしたらいい?
切っていいの?

切っちゃダメ

どうするの?

笑うだけ
教えてくれません

うーん
なぞの
こびとのの木・・