スケッチブック

しずかに、のんびり、ゆるやかに

おでかけ*5 須田さんと田中さん

2022-05-13 10:14:00 | 音・ことば・本・モノ・偉人さん
梅の間には


お月さま





白い障子、畳と、柱があるから
ふすま絵が
生きるのでしょうか

調和・・
ハーモニー

「はやく」
母に呼ばれてしまうほど
見入ってしまう



波の音が聴こえそうな
松の間





思っている松の絵とは
ぜんぜんちがう
でも、松、とわかります

好きな、赤いブラシの木も
こんなふうに
描けるかも・・


萩の間








ふすま絵は
ふたりの画家さんが

はじめに
須田きょう中さん

うわあ・・思った
紅葉、梅、松、萩は
ぜんぶ須田さんでした

葉っぱのこすれる音
さえずり
季節の湿度まで感じるような
すごい空間

もっと観たい

でも
須田さんは、竹の間の制作前に
病で倒れてしまい

竹からあとは、田中さんが
引き継いだそうです


須田さんは
もっと描きたかっただろうな・・
田中さんは
大変なプレッシャーだっただろうな・・

静かなふすま絵たちに
ありがとうございます、と

なんとなく
おじぎしてしまうのでした




おでかけ*4 好文亭のふすま絵

2022-05-12 07:50:00 | 音・ことば・本・モノ・偉人さん
花の時期がすぎて
のほほーんとしている偕楽園



その中にたたずむ好文亭
とても素敵でした

好文木・・は
「梅」の呼び名

梅は
なにかを学ぶひとを
そっと応援してくれる、、と
昔から思われていた木

白い梅、大好きです

文武両道の
水戸藩の9代藩主
徳川斉昭さん

しっかり学ぶところ、弘道館
ゆったり休むところ、好文亭
水戸に
ふたつの建物を作られたそう

きのうは
ゆったり休むほうへ
行ってきました




ごめんください

靴はぬぎます




1階をめぐりながら





ひと部屋ひと部屋
とても小さいのに






ものすごく
広いところを
歩いている気になるのは

ひとつひとつの部屋に
名前がついていて
ふすまいっぱいに
絵が大きく
描かれているからかもしれません


中庭の緑を
写しているような
菊の間や




灯ると、うっすら桃色に染まる、
桃の間




元気な竹の間





上の欄間の棒が
木の枝風・・
かわいい・・



ここまでの襖絵は
田中さん作


紅葉の間





四畳半が
すっかり秋です
きれいな色・・





藩主夫人が来た時に
おつきの女中さんたちが控える間だそう

ふ、と見ると
紅葉の中に、鳥が・・




ここにも







とりを見つけるたび
ふっ、となる
外の世界でも、そう

これを描いたかたに
時をこえて
親近感が、じわん・・

しばらく
紅葉の秋から
うごけなくなりました


つづく






















黄色い煉瓦の

2022-05-08 09:47:00 | 音・ことば・本・モノ・偉人さん
2.3年前のNHKドラマ
黄色い煉瓦
〜フランクロイドライトを騙した男を
観ました

職人・久田吉之助さんの
スクラッチ煉瓦

宇都宮の大谷石

お話にも、圧倒されました

でも、その旧帝国ホテルが
見たくて見たくて

脳内旅行へ
(うぅ、作業の手が止まってしまう・・)

旧帝国ホテル
取り壊されてしまって
いまは、玄関部分だけ
ほかの地に、移して残っているそう








素敵な椅子や灯り・・

豪華なシャンデリアがなくても
光と影で・・



なんて幻想的・・
心の中から
コドクがあぶりだされて
やわやわ・・と
昇華されそうな・・

ふるえてしまいます


お2階では
珈琲がのめるそう



ぞわぞわ・・
行ってみたいのです



しぬまでに行きたい場所が
またひとつ、増えました