丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

しつこいようですが……

2008年02月06日 | お仕事
しつこいようですが、営業活動を(笑)。 「薔薇の紋章」本日2月6日より、書店販売が始まりました。先ほど「梅田の紀伊国屋では平積み」との情報が入り、思わず卒倒しそうになりました。紀伊国屋で平積み……。これは夢???  笑える事に、その情報が入ってきた時点では私の手元に本が一冊もなかったという。もっとも、しばらくしてから出版社より無事ブツが到着しましたが(笑)。  思った以上の素晴らしい装丁にしばし . . . 本文を読む

お月見コンサート

2007年09月23日 | お仕事
 敬老お月見コンサートと称して、職場であるデイサービスでは音楽三昧週間でした。三味線、大正琴、演歌など、色んなジャンルのボランティアさんが来てそれぞれの日頃の修行の成果を披露してくれたのでした。で、最終日だけ外部からのボランティアが見つからず、何故か私にお鉢が回ってきたのであります。  うちの職場の厨房では、何故か芸大ピアノ科出身のオネイサンがいるので前もその方と二人でピアノとボーカルというユニッ . . . 本文を読む

ちえぞー、増殖する 

2007年06月15日 | お仕事
 デイサービスの職員の一人が、急な体調不良にて長期休暇に入った。当然、人手不足の危機に直面する。で、この春介護福祉士の免許を無事に取得した我が母上に、急遽ヘルプを依頼した。週に一回、利用者さん達の話相手をメインに快く了承してくれた。  で、本日はその初日だった訳だ。  何がやりにくいって、私が一番やりにくい! 依頼をしたのは確かに私だけど、顔を上げれば自分の母親が座っている状況で仕事をするという . . . 本文を読む

自分磨き

2007年05月23日 | お仕事
 職場の勉強会で久々の講義の担当が回ってきた。お題は「介護講習」。一応作業療法士という肩書きを持っているので、介護の指導なんかを時々依頼される。しかしながら皮肉なもので、療法士というのはですね、「指導」はするけど、実際のところあんまり現場では「介護」の実践はしないんだよね。  病院時代はリハビリ室にやってくる患者さんのトイレ介助は療法士がしていた。患者さんが催すたびにヘルパーさんやらナースを呼んで . . . 本文を読む

ちえぞー、汚れになる の巻

2007年02月01日 | お仕事
 突然ですが、職場のかくし芸週間でした。一応注釈をしますと、職員の娯楽ではなく利用者さんの娯楽でございます。  「わざわざかくし芸大会なんかせんでも、毎日歌って踊ってまんがな。」というお叱りのお声も聞こえてきそうですが(笑)、いつもは置いていないカラオケを設置し、ご利用者さんに歌を楽しんでいただき、職員がいつもとは違う芸を披露したのでした。  で、私は介護職のお姉様と二人で「二人羽織」に初挑戦した . . . 本文を読む

卒業  

2006年12月17日 | お仕事
 ディサービスから一人の利用者さんが卒業した。卒業・・・そんな言葉で表現するにはあまりにも虚しい現実だ。  彼の抱える病気はアルツハイマー。一年とちょっと前、ディサービスに来所された。うちのデイの中では最年少の七十代前半。穏やかで大人しい男性だった。それでも家や近所ではそろそろ問題行動が目立ち始め、奥さんはほとほと頭を悩ませておられた。少しでも長く在宅でみたいという奥さんのために、毎日デイで受け入 . . . 本文を読む

メドマー炎上事件

2006年09月30日 | お仕事
 職場で人気の健康器具の一つにメドマーというのがある。どんなモノかと説明いたしますと、両足にナイロン製の靴下状の袋を太腿まで履き、それにエアーコンプレッサーで空気を送り込むというモノ。足の先から空気が入ってきてほどよく締め付けたり緩んだりしながら、下肢の循環を良くしたり浮腫を取ったりするための医療器具である。これがジイサマ・バアサマ達にはえらい人気で、二台のメドマーが毎日昼からフル活動している。 . . . 本文を読む

まだ早いよ!

2006年07月28日 | お仕事
 基本的に利用者さんから物を頂くのはお断りしている。お中元・お歳暮、現金は持っての他、飴玉一つでも極力断るようにしている。まぁ、時には、どうにもこうにもならなくて頂戴することもあるが、せいぜいジュース一本とか箱から出してしまったチョコレートとかの他愛のない物だ。  「お願いやから貰って。あんまり使うてへんねんけど・・・。二本あるから一本貰ろうて。」  今日の訪問先の女性が引き出しから一本の扇子を出 . . . 本文を読む

リハビリ生き残り大作戦!

2006年07月09日 | お仕事
 四月の医療報酬の改訂でリハビリを受けることができる期間の上限が定められたことを知っている人は多いと思う。その改訂に反対する人達が新聞にちょくちょく顔を出していたり、ついこの前、反対のための署名が40万ほど集まり、厚生労働省に提出されたというニュースもあった。これは病院で受ける医療保険のリハビリの話。  介護保険で動いている私達訪問リハビリの業界にも厳しい風が吹いている。今現在私の所属しているの . . . 本文を読む

書類の嵐

2006年04月18日 | お仕事
 介護保険の改訂に関するお上からのお達しのお陰で、リハビリ業界がてんやわんやというお話は先日もちょこっと触れましたが、四月に入りその影響がじわじわとやってきています。  まずは何がえげつないって、あなた、書類の数が膨大に増えそうです。今でも月末と月初にかけては報告書が目白押しで、担当している利用者が多いと書かなければならないレポートも半端ではありません。もっとも、私はかなり仕事を抑えているので、そ . . . 本文を読む

漂流・介護保険・・・

2006年03月26日 | お仕事
 この4月に介護保険が改訂される。介護保険の出費があまりにもデカイので、びっくりした政府が財源を別に予防給付なる代物を作って、今のところ比較的元気な高齢者が介護保険を使うことのないよう鍛えてしまおう!などというシステムが動き出す。介護予防の考え方についての是非はともかく、それと同時に訪問リハビリのあり方も変わってくるようで、私のような細々OTにはなかなか厳しいご時勢になってきそうだ。医療の方でも診 . . . 本文を読む

敗北感・・・

2006年03月02日 | お仕事
 私の目の前にいる彼女。話しかけても反射的に、それも衛生中継のような時間差でうなずくだけ。話しかけられている言葉の恐らく98%は理解できていない。視線もほとんど合わせられない。彼女の脳みそは入ってくる刺激のほとんどを受け取る事が出来ない。もうすでに、ご飯を食べる事も忘れてしまった・・・。  私はこっそり溜息をつく。こうなることを避けるために色々やってきたはずなのに・・・。  多少の認知症はあった . . . 本文を読む

彷徨う心

2006年02月05日 | お仕事
 今週はディサービスは大荒れだった。原因はある認知症のおばあちゃま。仮にAさんとしよう。Aさんはとにかくすぐに「帰る!」と言い出す。ひどい時は朝、来所した直後から「もう帰らんなあかんな?ほな、帰りますわ。」と言い出す。色々な理由をつけて納得する事もあれば、何を言ってもダメな時がある。そうなったら、夕方4時までの長いこと、長いこと・・・。しまいには「このドしぶとい連中!」と罵りながら、平手でバシバシ . . . 本文を読む

ある老婦人の回想

2005年11月13日 | お仕事
 あんた幾つ?三十六・・・そう若いねぇ。まだまだこれからやねぇ。私があんたと同じ歳の頃ゆうたら、もう主人が亡くなって、子供四人もおるのになぁ。死に物狂いで働いとったわ。  再婚なんて、四人も子供おってなかなかでけへんで。・・・そやけどなぁ、好きな人はおったで。五歳年下でなぁ。・・・可愛い人やったでぇ。そら、もう、食べてしもたろかって思うくらい可愛い人やったわ。  主人とは十五年しか一緒におらんかっ . . . 本文を読む

認知症~心の奥底の自分

2005年10月05日 | お仕事
 現在の仕事の中でおつきあいのある利用者さん(患者さんではない)の多くが認知症を持っている。その中の何人かは重度の認知症だ。言語を介してのコミュニケーションとれない人もいれば、人の認識はもちろん、自分の見ているモノが何なのかの判別のつかない人もいる。  認知症を持つ方とおつきあいのある方はなんとなく想像がつくと思うが、自宅にいるのに「帰る!」といって聞かないとか、「盗まれた!」などと言って大暴れす . . . 本文を読む