ややレアの続き。
Hydroxylherderite。CaBe(PO4)(OH)。
なんか大仰だけど、ヘルデライトは「ヘルデライト-ハイドロキシルヘルデライト・シリーズ」CaBe(PO4)(F,OH) で、ハイドロは OH が優勢なものということらしい。mindat さんは「警告」として、
《「ヘルデライト」とラベル付けされたほとんどの標本は、実際にはハイドロキシルヘルデライトです。真のヘルデライトは、おそらくここにリストされている産地のほとんどでは産出しません。Fドミナントが確認された標本は現在、ブラジル、モゴック、宜春、ナミビアでのみ知られています。》
と書いている。
まあ見た目はほとんど変わらないからいいんじゃないでしょうかね。だいたいこういう(F,OH)のものはけっこうあるけど、いちいち名前分けてないでしょ? トパーズをフルオロとハイドロキシルとに分けてたりしますか? さらには、普通に「ヘルデライト」を売っている石屋さんはみんな詐称になってしまいませんか。(まあまあ、落ち着きなさい)
単斜晶系。色は minndat さんでは《Colorless, gray, brown, pale yellow, greenish white, light blue, purple; colourless in transmitted light》と言っている。(手抜きw) フォトギャラリーで見るとハイドロには美しい紫もある。
ペグマタイトに産する。まあ熱水性の含水鉱物ですな。
リン酸塩でベリリウム入りとなれば、とんでもなく美しいだろう、と思いきや、大きい結晶は出ないし、色もなんか頼りないし、やや期待外れの感なきにしもあらず。
これは「いろはに宝石」さんで何と千円台で出ていた結晶。かすかーにイエローグリーン。
こっちはちゃんと「ハイドロキシル・ヘルデライト」と表記されてヤフオクの koiwastone さんに出ていたもの。かすかーにブルーグリーン。あちこちで小さな結晶がきらきらと輝く。けど何となく頼りない。
ところがこやつ、蛍光がとんでもなく美しい。
写真ではほぼ写りません。明るい紫のとんでもない色に輝くのです。あんまりこんな色は見たことないなあ。
なかなか曲者の石です。