貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

石の和名、ちょっとどうにかならないですかねえ

2025-02-21 13:32:56 | 漫筆

暇任せに。前にもちらと書いたけど。
かなり古びてから石の世界に入って来たせいか、いささか唖然とすることがいくつかありまして。
その最大のものが「和名」。
「ええ? 明治維新ですか?」みたいな。

シャッツク石 Shattuckite さすがに最近はないみたい。シャッタカイトでもない。
ジュウエイ石 Deweylite 米人名。
エレミヤ石 Jeremejevite 露人名「イェレメーイェフ」から。
モンブラ石 Montebrasite 仏地名。「テ」はどこへ?
ワデ石 Wadeite 豪人名。
ベスブ石 Vesuvianite 伊の火山「ヴェズーヴィオ」から。
デュモルチ石 Dumortierite 仏人名「デュモルティエ」から。
フェルグソン石 Fergusonite 英人名。
プランヘ石 Plancheite 仏人名。なんで「へ」?

「トゥ」が「ツ」だったり「ディ」が「ジ」だったりというのも気持ち悪い。ツグツップ石とかエピジジム石とかね。今どきそれはないんじゃないの、と。「ヴィ」が「ビ」なのは仕方ないのかなあ。

英語名のカタカナ表記も変なのが多い。

グラナイト Granite ナイトの方が正しいように思うけど違うそうで。
ワーベライト Wavellite 英人名だから「ウェイヴェライト」。
アウゲライト Augelite 何で前半だけドイツ語風?
ゲルマナイト Germanite 同上。
ゲルハルタイト Gerhardtite 同上。
スタウロライト Staurolite au は「アウ」にはならんだろう。
ベゼライト Veszelyite。語尾に「イ」が来ようとアイトはアイト。
カーレトナイト Carletonite 大学名「カールトン」から。
ヒレブランダイト Hillebrandite 米人名。
ギラライト Gilalite 米地名「Gila」は「ヒラ」なので「ヒラライト」と読めとmindatにはある。
チャルコパイライト Chalcopyrite chal はギリシャ語の「カルコス」由来なので「カ」。
オーリチャルサイト Aurichalcite 同上。

まだまだあるでしょうけど。
まあ外国語をカタカナ表記にするというのは土台無理があるけど、あんまり変に訛らないでほしい。


ジャーゴンというのがあって、業界内の人間だけに通じるわざと変なふうにした言葉があります。通常の言葉を使うと、「ああ、あいつトウシロだぜ」と嘲笑される。「ジュモルチ」と言うと「ああ、この道の人ね」とか思われる、のかな。
そう言えば、漢語はふつうは漢音で読まれるのだけど、仏教用語はだいたい呉音で読む。お経なんかもほとんどの宗派は呉音。漢音で読むと「素人ですね」と思われる。「一期一会」を「いっきいっかい」と読むと学がないねと笑われる。あちきも昔、「秘密集会曼荼羅」を「ひみつしゅうかいまんだら」と読んで爆笑されたことがある。「じゅうえ」なんて読み方知らんよ、不愉快だなあ。
わざと普通と違った読み方をして仲間意識を確認したり、知識を誇示したりするというのは、あんまり素敵なことではないように思いますけどね。(オコ?)

しかし上記のような例は、ジャーゴンというより、あんまり国際化していない時代の苦肉の策の名残なのかも。けど、やっぱ「エゲレス」と言っているような、古くさーい感じがしてしまうのですよね。外から来るとちょっと恥ずかしい感じがしてしまう。
どうにかなりませんかね。(文句言いだねえw)

いや、失礼いたしました。


ダウン

2025-01-12 11:26:04 | 漫筆

ニコチンウォールがあるし、
何たらワクチンで免疫低下もしてないし、
あんまり人にも合わないし、
……で何とか避けて通れるかなと思っていたのですけど、
カミさんに持ち込まれまして、
ついにインフルAに陥落。
ナチス軍を前にしたポーランド軍のごとくあっけなく。
で、お休みです。<m(__)m>

まあしんどいこと。
咳や熱はさほどではないけど、
体が痛くて動かない。頭もあちこちでピリピリ痛む。
食欲ゼロ。

しかしこの爆発的感染力というのは、ほんとに自然のウィルスなんですかね。
陰謀論を全面的に支持するわけではないけど、
この感染症多発、恐怖扇動、ワクチンという大波に、
人によるものであれそれ以外によるものであれ、
何か悪しき策略が関与しているとすれば、
けっこう人類は危機ですね。まじで。
さっさと逃げたい、とか思ったり。


謹賀新年

2025-01-01 12:31:31 | 漫筆

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

オレンジカルサイトの大玉でごわす。カミさんのもの。
118ミリと巨大。足の上に落としたら骨折する。

オレンジカルサイトはかなり前、ヒーリングストーンとしてたくさん出回ったらしいけど、最近はあまりいいものは出ないらしく、下火。
実は、もう一つ50ミリくらいのちょっと白っぽい丸玉と2個合わせて、ヤフオクでなんと759円という超破格値でゲットしたもの。出品者はいろんなものを扱っている骨董品屋さんらしい。石屋さんではこういう値段は付かない。ラッキーでした。(また安さ自慢かいなw)

しかし、新暦の1月1日というのは、なんか中途半端で収まりが悪いですねえ。
旧暦正月の2月頭だと、まあ日が長くなって春がやって来るという感じはある。でもそれも「年の始め」かというと、少し違う気もする。
ほんとだったら、冬至の次の日、太陽が復活する日が1年の始まりであるべきではないか。太陽、お天道様こそが地球生命の根源なのだから。
しかし冬至祭や夏至祭は、日本でも他の国でも、あんまり派手な祭になってはいない。
冬至の方はクリスマスに紛れてしまっているし、夏至の「聖ヨハネ祭」なんて誰も知らない。両方ともケルト文化の古代的祭祀をキリスト教的に読み替えてしまったもの。
どうもここから考えると、古代の太陽信仰を、その後の文明はわざと覆い隠し、潰してしまったのではないかと邪推したくなる。昔から、支配者は土着の宗教・神話を潰してきたからね。日本の記紀神話だって(やめときなさい)
しかしだからといって冬至の翌日に「新年おめでとう」などと叫んでもアタオカ扱いされるだけだから、おとなしく現行の暦に従って「謹賀新年」と言うしかない。(しかしひねくれてるねw)

何はともあれ、世界はますますきな臭くなっているし、太陽の活動も乱調気味のようですけど、皆さま、よいお年でありますように。


ちと休憩

2024-10-23 20:12:47 | 漫筆

ちょとお疲れなので、お休み。(お茶でもどうぞ)
季節の変わり目のせいか、老化が進んだのか、エネルギー低下。(まあそのまま枯れていってもいいんじゃない?w)
お茶でもどうぞ=喫茶去というのは禅の公案にあったな。(ほっといてお茶飲みなさい)

お茶請けにアイオライト・サンストーンでもどうぞ。



このところよく出ていますね。地味ーなアイオライトが一躍ド派手にドレスアップ。
いいですね。この手のキラキラは写真だとあんまりきれいに写らないけど。


プレオクロイック・コーネルピンのルース

2024-10-04 20:45:59 | 漫筆

新宿のミネラルフェア、ちょっと迷ったのですけど、行ってしまいました。
迷ったというのは、懐具合もあったし、このところ特に欲しい石というのも思いつかなかったし、おまけにちょっと足を痛めていてあんまり長く歩けないというのもあって。
しかし、購買意欲が落ちているのは返って散財しなくていいだろう、新宿は池袋なんかに比べて規模が小さいから軽く眺めるくらいなら足も痛まないだろう、などと口実をつけて、結局行ってしまいました。(こらえ性がないということでしょw)

あんまり「欲しい!」というのはなかったのですけど、意外な収穫。
御徒町のミユキさんという老舗がありまして、研磨なんかで有名なのだけど、小売りはしていない。そこがブースを出されていまして、おやおやと見たら、何とコーネルピンをたくさん売っている。とても美しい。しかも普通の「ミント・コーネルピン」ではなくて、別の色が妖しくゆらめく「プレオクロイック・コーネルピン」。そしてお安い。うわうわとなりまして、ゲット。





あちきの写真術では表現できないのですけど、基本は明るいミント色。そこに黄色や紫が揺れる。カットによる反射ではない。
いやあ、びっくり。「プレオクロイック・コーネルピン」のファンとしてはこの上ない僥倖。

と、何で素人のあちきがミユキさんなんていう卸の店を知っているか。
実はかなり前、御徒町をうろうろと探検していて、卸専門とは知らずにのこのことお店に入ってしまったのです。どうも様子がおかしいので、お店の人に「こちらは卸専門ですか」と尋ねるとそうだと言う。あちゃ、と思って出ようとしたら、そこに年配の恰幅の良い紳士がいた。なんと会長さん。「どうぞ見ていらっしゃい」と迎えてくれた。
で、いろいろと石の話をしてくれて、研磨工房まで見せてくれたのです。
面白い話がたくさんあったのですけど、ド新米だったので細かいことは覚えていない。しかしどうも話を総合してみると、この方、天然石業界のかなりの大立者らしい。
そのあたりははっきりとわかりませんけど、ともかく、若々しくて、バイタリティがあって、大らかで、すごい人でした。
そんな冷や汗ものながら貴重な体験をしたので、ミユキさんはすごい会社だという印象が焼き付いていて、そんな所から愛するコーネルピンを買えたのは嬉しいことでした。
土日にいらっしゃる方は、ぜひご高覧あれ。