貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

オーリカルサイト

2024-02-04 17:49:17 | 単品

ええい、もう一丁。(人騒がせだな一記事にしろよw)

オーリカルサイト(Aurichalcite、水亜鉛銅鉱)。
(Zn,Cu)5(CO3)2(OH)6。亜鉛混じりの含水炭酸塩。この前上げたローザサイト(亜鉛孔雀石 (Cu,Zn)2(CO3)(OH)2)と組成的には近い。つかほとんど同じじゃん。(雑)
わりとよく聞くけど、商品は多くない。
「オーリチャルサイト」と表記しているところも多いけれど、ギリシャ語の「銅」は「カルコス」だから、「カ」が正しい。カルコパイライトも同じ。(君も前は間違えてたでしょw)

ローザサイトより少し緑がかっているかな。こちらは針状・扇状結晶でまた違った味わいがある。小さいけど、透明度のある美しい色です。


銅単独の炭酸塩には有名なアズライト、マラカイトがある。似たようなものと言えば似たようなものだけど、やっぱアズライトとマラカイトは違う。「銅鉱物」も同様に似たようなものでいながらそれぞれに違う。その芸の細かさを味わうのが妙ということですかな。わけわかんなくなるけどそれも楽しみということで。(それは君の頭が粗雑だというだけだ)

もうこれでほんとにおしまいにしなさいね、と。(ははw無意味無意味)


コニカルサイト

2024-02-04 13:09:21 | ややレア

なんか天気が悪くてお散歩にも行けないから連投。皆さんもお暇でしょ?(こらこら)

お次は前々から欲しかった石。
コニカルサイト(Conichalcite、コニカルコ石)。CaCu(AsO4)(OH)。
銅の砒酸塩は興味があったので。
名前はギリシャ語の「粉」コニスと「銅」カルコスから。カルサイトとまぎらわしいからコニカルコアイトとかにしてくれればよかったのにね。

明るい緑。この手の色はあるようで案外ないような。ペリドットを少し青くした感じかな。
多くは球状とか針状とかで大きな結晶にはならない石みたい。


美しい色なんだけどミニ標本だから老眼にはつらい。写真もピントが合わせづらい。目が悪くなるのはいやですねえ。

銅の砒酸塩には
 クリノクレース(斜開銅鉱) Cu3AsO4(OH)3
 オリーブナイト(オリーブ銅鉱) Cu2(AsO4)(OH)
 リロコナイト Cu2Al(AsO4)(OH)4・4H2O
などがあるけどいずれもレア。リロコなんて高いし。
しかしリロコは深い青、オリーブは渋いオリーブ色、クリノはインディゴライトに似た深い青緑、カルシウム入りのコニカルは明るい緑、とみんな色が違う。奇妙ですねえ。
砒酸塩というのはほかにミメタイトとかエリスライトとかアダマイトとかなかなか魅力ある面々がいる。少数派だけど面白い党派ですねえ。


コビャシェヴァイト(コビャシェフ石)

2024-02-04 09:50:42 | ややレア

いけませんねえ。(もう付ける薬なしだね)
もう銅鉱物はやめようと思っていたのだけど、エヌズさんのヤフオクで銅鉱物のお安いミニ標本がぽこぽこと出ていたので、つい3つほど。(ついが多過ぎだろ、しかも3つって何だよ)
エヌズさんあるいは石の神様に挑発されているような気がする。(妄想乙)

最初は「は? 銅でこんなんあるの?」と驚いた石。
コビャシェヴァイト(Kobyashevite、コビャシェフ石)Cu5(SO4)2(OH)6・4H2O。
名前はロシアの鉱物学者から。ポスンジャクにしろこれにしろ、ロシア名は馴れないからか奇体に感じますね。
銅単独の硫酸塩。同類には
  カルカンサイト (胆礬) CuSO4・5H2O
  ブロシャンタイト(ブロシャン銅鉱) Cu4(SO4)(OH)6
  ランジャイト(ラング石) Cu4(SO4)(OH)6・2H2O
などがある。って違いがよくわからん。細かい芸を見せるね。(誰がだよ)
3つとも持ってないなあ。(もうやめなさいw)
(っておい、寸尺君を忘れてるぞ、この前書いたばかりじゃろが)

ご尊顔。オハエラ産。

針状結晶が素晴らしく美しい。老眼にはきついけど、はえええ、となりました。
まあ針状結晶というのはこういうものなのかもしれないけれど、この色と光がたまりませんわ。


mindat には「水中では10分以内に分解する」という恐ろしい説明がある。ひええ。密封密封。
さらにこんな警告も。
《硫酸銅溶液と方解石結晶によって簡単に人工合成が可能。近年メキシコのオハエラ鉱山から販売されている標本はそのような方法で製造された可能性が高い。》
おやおや。これは大丈夫でしょうねえ。
何にせよ、こんな美しい針状結晶が味わえたのですから、まあいいのです。