Hiroko Inagaki 絵のおはなし

絵描きの小さな日常をつづりました。
Hiroko Inagaki のブログ

せんせい

2007-08-17 | アートについて
アトリエの教室で、中学生のデッサンをみる。デザインのコースのある高校を目指すという。デッサンというと、難しいイメージがあって嫌いな子も多い。この子もそうだった。多分、勉強みたいに思ってる。何故か彼女の道具を見ると消しゴム類が充実している。訳を聞くと「美術の先生に買えって言われた、消しゴムで描くのよって」なるほど、私も受験の時言われたな~と聞き流していたら、だんだん、その子の話が、美術の先生への歎きへ変わった(汗)。。。
確かに、美術の先生ってクセのある人が多い。子供に絵を教えるようになってから、学校の美術の先生のクレームをよく聞くようになった。美術だから、個性的な教師も多いのわかるけど、ちょっと人間的にどうかなぁって思うこともある。美術の好きな子ほど、かなり先生の評価で傷ついたり、自信のなくす子も多い。でも、そんな心ない先生と名のつく人達の話を耳にするたびに、私は心の中で跳び蹴りしたい衝動にかられる。
今の私にできることは、子供たちのからまった心の糸をほどく助けをちょっとすることと、表現者としての生き方を見てもらうしか、できることはないと思ってる。同じ人間として…。
みんな違っていいし、同じだと気持ち悪い。こんなに沢山、世の中に人がいても、同じ人間なんて、ほんと存在しないんだから…。みんな自分の跳び方がみつかるといいなぁ…☆
ちなみに、その子のデッサンのモチーフは以前、山口から送ってもらったおもちゃカボチャです。
コメント (5)
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