Hiroko Inagaki 絵のおはなし

絵描きの小さな日常をつづりました。
Hiroko Inagaki のブログ

ワークショップ発祥の地

2012-04-06 | 宮城県の旅
何日か、ドッグウッドさんで被災した動物のボランティアをしながら、少しお時間を頂いて、宮城県立美術館にも行きました。ご一緒させて頂いた沢田先生は30年前、ムサビのデザインの授業でワークショップをしに、この美術館を訪れています。そして、その当時お世話になった美術館の教育普及部にいらした斎さんや斎藤先生に会うためです。
宮城県立美術館の普及部は地域の人や子供たちを取り込む活動を日本で先駆けてやってきた美術館だそうです。それを東京、神奈川の美術館などの関係者が全国から視察に来て、全国に広がったようです。


当時、沢田先生が作ったワークショップで子供達に遊ばす段ボールの遊具の実物の10分の1の模型が、ちゃんと美術館の作業室の棚にひっそり、息をひそめて待っていました。感動の再会です。


宮城県立美術館は、本当に一般の方が遊べるような施設が沢山ありました。
これは木の遊具で遊んでいる子供達。


一般の方がいつでも絵や工作、木工、版画など自主的に作業出来る施設が、常に公開されています。
私が行った時はプロの建築の方が、建築の模型を作られていたり、写真は出家された方が、知り合いの娘さんが、震災で亡くなられたので、その方のためにお地蔵さんを彫られているところでした。
この美術館は、皆、質問されたことは答えるというルールがあるみたいで、気軽に作業している方に話しかけられるんです。目には見えない地域の方と美術館側の長い時間をかけての信頼関係を感じました。


いろいろ見学させて頂いて、美術館の教育普及部に以前いらした斎藤先生や、初日にプレイパークでお世話になった理事の高橋さんとお茶をしながら、震災のこと、子供達のこと、これから美術の出来る事など貴重なお話をさせていただきました。やっぱりお二人を描いてしまった私。左が高橋さんと右は斎藤先生。エネルギーと優しさを両方兼ね備えたお二人です。


美術館の市民ギャラリーでは、大きな造形教室の展示がされていました。
妙なエネルギーにただただ圧倒しました。


仙台市の造形教室ハート&アート空間の関口さんにお会いして、お話を聞いたり、施設を見させて頂いたり。

他にも、色々なギャラリーを見せて頂きました。


皆さん、いろいろな施設を巡るうちに、いろいろな方が合流してくれて、楽しい時間になりました。写真は途中合流できた、プレイパークでお世話になったスタッフの根元さんとハート&アート空間の関口さん。関口さんはごぼうクッキー食べてます(笑。私も頂きましたが、美味しかった~☆


皆さん、被災されても、それをバネに『今、自分にできること』を一生懸命されている方達との出逢いでした。仙台のエネルギーはすごい!の一言です。本当、見習いたいです。。。


つづく

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