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天皇賞春(GI)観戦記&回顧

2006-05-01 22:49:18 | 回顧
天皇賞当日、現地観戦するために京都競馬場へ足を運んだ。目的はディープインパクトの圧倒的な走りを堪能するため。自宅を早朝5時半に出て、9時半ごろに競馬場到着。既に場内は多くの来場者で賑わいを見せて、1Rから異様な雰囲気。菊花賞の時は4角付近での観戦だったが、今回はゴール前100㍍地点の2列目という絶好のポディションをGETできた。レースではディープが期待以上の走りで圧勝!3角で持ったまま先頭へ立った時は心臓がバクバクした。今まで見てきたレースのなかで最も衝撃的なレースであった。次は海外。この馬の可能性は果てしない。写真は本場場入場するチャクラ

2006/04/30 3回 京都 4日目 晴(良)
11R サラ系4歳以上 天皇賞・春(G1) ○国際牡・牝○指(定量) 芝3200
【馬場状態】開催2週目で絶好の馬場状態をキープ。高速。

13.0 - 11.7 - 11.5 - 11.9 - 12.2 - 12.2 - 12.0 - 13.2 - 12.6 - 12.7 - 12.9 - 12.7 - 11.3 - 11.0 - 11.2 - 11.3
(60.3-62.7-59.1-11.3)

【展開】Bトルネード、Tトリックのハナ争い。12秒前後のラップを刻む淀みない流れ。一旦は1角から向こう正面にかけてペースダウンするも、〝英雄〟ディープインパクトが3角からエンジン開始。後半4ハロンを11秒台前半の猛ラップを刻みながら引っ張り切りの手応えで先頭へ。そのまま押し切る横綱相撲。リンカーン、Sジェムもよく追い込んでいる。

すべてにおいて文句の付けようのないレコード駆け。どんな表現をしても足りないくらいのパフォーマンス。第133回天皇賞(GI)を制したディープインパクトは昨年を上回る走りを披露してくれた。発馬で行き脚がつかず場内は騒然としたが、鞍上からしてみれば好発を決めて掛かった菊花賞の反省を生かした作戦だっただろう。懸念された折り合いも後方2番手でピタリ。向こう正面で除々に外目へ持ち出すと、3角でスッと鞍上が軽くアクションを起こすと、瞬時に反応して馬なりのまま一気に先頭へ。後半4ハロンを11秒3→11秒0→11秒2→11秒3と、他馬では決して真似できない破格ラップで駆け抜けての圧勝。しかも、テンから淀みない流れのなかでのもの。あのマヤノトップガン持つレコードを1秒も更新したのも頷ける。凄い脚が長く使えて、鞍上のアクションにも瞬時に反応する。最近では調教駆けしなくなったように実践と稽古を使い分ける頭の良さ。すべてを兼ね備えたサラブレットの理想型だ。これで国内のライバルはハーツクライだけ。海の向こうでの再戦が本当に楽しみだ。

2着のリンカーンも従来のレコードをコンマ4秒更新する健闘ぶりだった。下見から気合い乗り満点の好気配。道中は好発を決めてスッと中団馬群のなかを追走。ディープが動いた3角で除々にポディションを上げていくと、4角で外目へ持ち出して仕掛ける。一旦は勝ち馬に迫るかの脚色だったが、最後は力の違いを見せ付けられてしまった。ただ、相手が悪かっただけで内容は文句なし。ここ2年は折り合いを欠いたり、位置取りの悪さなどから人気を裏切っていたが、好相性の鞍上を背に力を出し切った。次走の宝塚記念で。

3着は8番人気のストラタジェム。道中は最内枠発走を利に引っ張り切りの手応えで中団のインを追走。終始、経済コースで脚をタメる。ディープが動いた3角で同馬も馬群を縫うように進出。直線で外目へ持ち出すと、ジワジワ伸びていたものの、如何せん相手が悪かった。やはり、長丁場が合っている。無駄のない騎乗だった鞍上も光った。レコード決着のなかよく頑張っている。

4着のアイポッパーは攻め不足の前走を叩き、マイナス6㌔と絞れて理想的な仕上がり。道中は好発を決めて中団馬群追走。流れの落ち着いた1角でインに潜り込む。しかし、勝負どころの3~4角にかけて馬込みに包まれ、バテ馬を捌くのに苦労。位置取りを後方まで落としてしまう。それでも、直線でジワジワ追い込んだ。結果的に脚をタメる形となったが、スムーズに勝負どころで捌けていたら、もっと際どかっただろう。良馬場向き。次走は更なる上積みが期待できる。

5着は昇り馬のトウカイカムカム。道中は好位のインで経済コースを通って脚をタメる。勝負どころで馬込みに包まれて位置取りが悪くなったが、直線で外目へ持ち出して伸びた。充実の5歳馬。

注目のマッキーマックスは残念ながら期待に応えることができなかった。道中は後方の外目で末脚を温存。懸念された折り合いも付いていた。だが、勝負どころの3角でディープが仕掛けたのに対して同馬も連れて進出するも、手応えが悪い。直線で一旦はSジェムに迫るも、最後は完全に脚が上がってしまった。陣営の言うように使い詰めのローテが影響したのか。

ローゼンクロイツはマイナス14㌔。下見どころで腹回りが寂しかった。発馬直後に行きたがる。その後も抑え切れない感じで外目を通って先頭集団へ。勝負どころの3~4角でディープとともに早めに先頭へ立つも、そこまで。長丁場で折り合いを欠いては厳しかった。体調のほうも昨秋の状態に戻りきっていないのでは。

トウカイトリックは行き脚ひとつでハナへ立てず、終始、Bトルネードを競り合う形。テン5ハロン60秒3の淀みない流れを競り合い、勝負どころで早めに来られては万事休す。楽にハナへ立ち、時計の掛かる条件でないと。

デルタブルースは道中、中団のインで末脚を温存するも、向こう正面から終始、馬込みに包まれて最後方まで位置取りを落としてしまう。エンジンの掛かりの遅い同馬にとって直線の追い比べでは分が悪かった。しかも、レコード決着の高速馬場も厳しかった。

シルクフェイマスは3番手で折り合うも、勝負どころで早めに来られる苦しい展開。タフな条件で適性距離外のここでは厳しかった。宝塚記念で巻き返す。

ナリタセンチュリーも乗り込んではいるものの、1年以上のブランクでいきなりのGIレコード決着では致し方ない。叩かれつつ。

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