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スプリンターズS(GI)回顧

2006-10-04 08:54:40 | 回顧
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2006/10/01 4回 中山 8日目 小雨(良)
11R サラ系3歳以上 スプリンターズS(G1) ○国際○指(定量) 芝1200
【馬場】Cコース最終週。例年より時計が掛かる。小雨。内外の差なし。

12.0 - 10.1 - 10.7 - 11.6 - 11.5 - 12.2

【展開】好発の外枠3頭がダッシュ鋭くハナ争い。そのため、テン3ハロン32秒8の速いラップだが、4ハロン目に11秒6と緩む。そのまま押し切りを図る勝ち馬に、そのほかの馬は予想外に苦戦。

 これが世界NO.1スプリンターの走りだ。豪のテイクオーバーターゲットが見事な逃げ切りでGI制覇とともに、Gスプリント優勝を果たした。下見どころから重厚感溢れる馬体は、前走から体重こそ増えていたものの、引き締まって見えた。ポンと好発を決めると、スッとハナへ。同型2頭との併走の形でテン3ハロン32秒8の速いラップを刻む。それでも、4ハロン目に息を入れると、直線でSウィットネスを振り切る。あとは一人旅。圧倒的な強さだった。外国馬で唯一、前哨戦を使って迎えた本番。この中間は熱心に攻めを積まれて本気度が覗えた。

 2着は本命視したメイショウボーラー。下見どころでは闘志を内に秘めて好気配に映った。だが、ゲート入りをゴネて騎手が下馬する事態に。馬もイレ込んでおり、この時点で万事休したかと思った。内枠からダッシュ良く前へ。ハナを切るかの勢いだったが、外から3頭が迫って4番手に控える。勝負どころでの手応えは今ひとつだったが、直線で粘り強い脚を発揮する。結局、後続の追撃を振り切り、2着を死守した。この中間は中2週ながら2週連続で意欲的に追われて状態は最高だった。

 3着はシンガリ人気のタガノバスティーユ。道中は最後方待機で脚をタメる作戦。終始、インの経済コースを通り、ロスなく追走。4角でも他馬が外目へ持ち出す中、一頭だけインを突く。そこから鋭い脚を使ってグイグイ伸びた。久々で馬体も緩く見えただけに、驚いた。

 サイレントウィットネスは昨年比でプラス18㌔。ゲート入り直前には激しく発汗して、やはり太かったか。それでも、抜群の発馬を決めると、スッとハナへ。道中も楽な手応えでハイラップを刻む。4角でも持ったままで直線を向く。だが、そこからの反応が今ひとつで伸び切れなかった。この辺りは太めの影響も多々あったろう。

 ベンバウンは4番手の外目追走。そこから伸びず、バテずで5着入線。

6着のチアフルスマイルは上位3頭がインを通ったのに対し、大外枠発走のため、外々を通らされる。中団馬群が固まったのは誤算だった。それでも、最後はジワジワと伸びているし、坂も問題ない走りだった。ロスさえなければ際どかった。

 8着のシーイズトウショウは前走から4㌔減。その前走が10㌔減っていただけに、やはりギリギリの馬体。道中はスッと好位へ取り付く。勝負どころでオレハとともに、外目を楽な手応えで進出。直線入り口では差し切るかの勢いだったが、坂上で脚色が鈍ってしまった。2つの悪条件が重なる中山はいつまでも鬼門か。

オレハマッテルゼは夏負けを危惧し、入厩が遅れた。その影響でやっと間に合った仕上がり。それでも、この日は12キロ減。道中は無理せず中団追走。勝負どころでSトウショウと併走の形で進出。例によって痺れる手応え。だが、追ってからさっぱり反応せず、馬群に飲み込まれた。久々で大幅に馬体が減っていたように、決して万全ではなかったし、力みもあった。もう少し、我慢できていれば。

 ビーナスラインは中山の前傾ラップに戸惑ったか。

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