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2年連続の3冠馬誕生なるか-。3歳牡馬クラシック路線は目立った上がり馬も存在せず、春の再戦が色濃い。注目していたエリモエクスパイアの除外は残念だが、上位馬の取捨に力を注ぎたい。そして、今回がサンデーサイレンス産駒にとってラストクラウンとなる。数々の栄光を手にしてきた同産駒たち。アドマイヤメイン、アクシオン、トーセンシャナオー、フサイチジャンク、マルカシェンクの意地にも注目。
【アクシオン】
前走のHTB賞は締まった流れを好位のイン追走。終始、折り合いもスムーズでしごく順調の道中。三分三厘で他馬の手綱が激しく動く中、この馬は持ったままの痺れる手応え。直線で狭いところをスッと瞬時の加速力で突き抜け、グイグイと伸び続けて圧勝。とても強い内容だった。前々走のTVh賞2着はスローの流れを好位追走。終始、勝ち馬にマークされる形。三分三厘で自ら動いて一騎打ち。直線で2頭のマッチレースとなり、3着以下を子ども扱いしたものの、クビの上げ下げで敗れた。以前は膝の裏に水が溜まる病で力を出し切れていなかったが、放牧を挟んだ3走前から本格化。一戦毎に強くなっているし、ここも上積みが望める。楽しみな一戦だ。
【メイショウサムソン】
2年連続の3冠馬誕生なるか-。前走の神戸新聞杯2着は好発を決めるとスッと前へ。だが、ゴール板の前で外へ膨れてアペリィティフに接触。1角ではTサポートに激突し、鞍上が制御するのに失敗。当然、折り合いを欠いて力みながらの追走。勝負どころでAメインを目標に早めに進出する。だが、直線入り口で、またしても内側へ斜行。Aメインの進路を妨害。ゴール前では併せたFリシャールをも妨害してしまった。降着でもおかしくない内容だった。馬自身は、他馬と接触し、折り合いを欠きながら、直線入り口での反応はさすがのものだった。最後は内外離れた勝ち馬に強襲されたが、2冠馬としての実力は見せた。前々走の東京優駿1着はAメインの作る緩い流れを5番手のイン追走。終始、折り合いもスムーズで流れに乗る。ペースを考慮して3~4角で除々に外目へ持ち出して進出。直線入り口で先行馬を捕らえて、残り200㍍地点で先頭へ躍り出る。そこから力強いフットワークで最後は手綱を抑える余裕を見せてダービー制覇。最後まで脚色は衰えず、強い内容だった。3走前の皐月賞1着は道中、淡々とした流れを好位追走。無理に前を追いかけることもなく落ち着いた姿。Fリシャールが仕掛けた3角で、同馬も外を通って進出。直線でバテたリシャールを捕らえて単独先頭へ躍り出ると、今度は最内からDパスポートの強襲。だが、粘り強い脚で凌いで戴冠。上がり3ハロン35秒1。決して切れる脚はないが、平均ペースで持ち味が最大限に生きた。迫力満点の馬体は3冠馬に相応しいもの。並んでからの勝負根性、持久力に優れる。足元をすくわれるケースなら、前走のような切れ者。あとは鞍上のプレッシャーだ。神戸新聞杯はアタフタしていた。Aメインが離し逃げをし、自ら追いかける立場になった時、早め早めの仕掛けをするだろう。それで最後まで脚が持つのか。それが焦点。
【アドマイヤメイン】
前走の神戸新聞杯7着は久々で急仕上げ気味。直前の攻めで併走遅れ、仕上がり一息だった。道中は大外枠発走から前へ行くも、速い馬を捌けず3番手から。若干行きたがり、外目を通らされる道中。勝負どころで手応えが怪しくなると、直線入り口ではサムソンに前を塞がれ、手綱を引っ張る不利。一旦、後方へ下がりながらジワジワ盛り返していただけに、悔やまれる出来事だった。トビが大きく、ダッシュ力があるわけではない。その意味では小回り中京は向かなかった。前々走の東京優駿2着は馬場を考慮し、超スローに落としての逃げ。うまく息を入れて逃げられたのだが、直線で早めに勝ち馬に並ばれると、着差以上に突き放された。3走前の青葉賞が秀逸。6ハロン目まで12秒前後の淀みないラップを刻んで離し逃げ。向こう正面から3角にかけて12秒5-13秒0とたっぷり息を入れると、4角から再び加速開始。最後まで脚色が衰えることなく逃亡した。本来は3走前のように速い流れを刻み、後続に脚を使わせる戦法を得意とする。発馬直後からスタンド前まで飛ばし、1角から3角まで息を入れられる緩急ある競馬ができれば巻き返しは十分。
【ソングオブウインド】
前走の神戸新聞杯3着は好発を決めると、積極的策。だが、1角で内から激突されて折り合いを欠く。その後は冷静さを取り戻して2番手で折り合う。4角で早めに先頭へ立つと、直線で2,4着馬に飲み込まれかける。それでも、粘り強い脚で応戦してギリギリまで踏ん張った。もっとスムーズでタメが利いていれば戴冠も有り得た。前々走のラジオたんぱ賞2着は道悪。終始、馬群の外目を通らされる苦しい展開で、コーナーワークもぎこちない。それでも、直線でジワジワ伸びたのは評価できる。3走前の夏木立賞1着は中緩みの展開を中団から長くいい脚を使って快勝。前走で一線級と渡り合えることは分かった。距離の不安は残るが…。
【ドリームパスポート】
前走の神戸新聞杯1着は道中、Mサムソンをマークする形で積極的な競馬。だが、その影響からか、折り合いを欠いてしまう。勝負どころでライバルが進出を開始すると、連れて仕掛ける。直線で大外へ持ち出させると、鞍上の懸命な追い出しが始まる。それに応え、ゴール前100㍍で脅威の鬼脚が炸裂し、クビ差突き抜けた。前走後に軽い骨折が判明し、乗り込みを開始したのは8月。攻め不足は否めなかったが、最終追いで抜群の動きを見せて、ギリギリ仕上がった。切れ味は健在だった。休養前の東京優駿3着は道中、後方3番手で末脚をタメる。折り合いもスムーズで直線は大外へ。他馬が懸命に手綱を動かすなか、同馬は持ったまま。直線半ばでようやく追い出されると、ビュッと鋭い末脚を繰り出すも、ゴール前で脚色が同じになってしまった。上がり3ハロンはメンバー最速34秒9。ペースの上がった直線入り口の手応え、追ってからの反応は流石のものだった。追ってからの切れ味は間違いなくNO.1。ただ、やはり3000㍍の舞台で鈍らないかの懸念はある。ベストは1600~2000㍍の気がする。前走で積極的な競馬をしたことで折り合いに不安が残ったが、長距離のスペシャリストを鞍上に迎えたことで解消できそう。PHOTOパドックを見る限り、前走以上にフックラ見せて反動はなさそうだ。
【トーセンシャナオー】
前走のセントライト記念1着はマイナス20㌔減。細く映った。道中は平均ペースの流れを好位のイン追走。終始、内の経済コースを通る。4角で逃げ馬を捕らえると、直線でラスト1ハロン12秒7とバテながらも粘り通した。ただ、いくら馬場が悪いとはいえ、レースラップで11秒台が2つしかなかったのは不満。切れる脚がなく、淀みない流れを先行して粘り込むタイプ。京都に替わるはどうか。折り合いにも不安あり。
【トウショウシロッコ】
前走のセントライト記念2着は道中、中団のインで脚をタメる競馬。三分三厘で手応えが怪しくなるも、直線入り口で先頭争いへ。坂下では差し切ろうかの勢いだったが、坂上で脚が止まってしまった。平坦コースに替わるのはいいが、距離は長い。前走より大幅にメンバーが強化され。
【ミストラルクルーズ】
前走のセントライト記念は後方インをロスなく追走。三分三厘から直線にかけてもインを通る。決して手応えは良くなかったが、ジワジワと伸びてきた。休養前の500万戦は好位から長くいい脚を使い、青葉賞6着ではテンの追走に苦労し、直線で手前を何度も替えながら、直線でジワジワ伸びた。間違いなく距離延長はプラスに働くだろう。計り知れないスタミナ。相手は強いが、色気あり。
【アエローザ】
前走の鳴滝特別は菊花賞出走を目指して急仕上げ。それでも、中団のインで折り合いに専念すると、33秒9の末脚で差し切った。だが、この中間は急仕上げを快勝した反動から、左後肢にフレグモーネを発症し、熱発。順調さを欠いてGIでは…。
【アペリティフ】
前走の神戸新聞杯9着は発馬直後のスタンド前でMサムソンに激突され、ゴチャつきの煽りを受けた一頭。2角では折り合いを欠いて持っていかれてしまう。更には勝負どころで勝ち馬に内からプレッシャーを受ける始末。全く競馬にならなかった。休養前の東京優駿6着は外目を通らされるロス。3~4角にかけても大外。それでも、懸命に直線で末脚を伸ばした。2500㍍の勝利経験があるし、距離は良さそう。
【トーホウアラン】
調教ゼッケン777番。前走の東京優駿9着は道中、スローの流れを好位のインで流れに乗る。終始、スムーズな競馬で抜群の手応え。だが、直線入り口で前のFリシャールに前をカットされ、手綱を引っ張る大きな不利。その後は立て直したものの、戦意を喪失してしまった。仕方なし。前々走の京都新聞杯1着は発馬直後にスッと2番手のインへ。これは前々走で1800㍍の流れを経験したからだろう。終始、折り合いを欠くことなくスムーズな追走。残り4ハロンの下り坂から一気にペースを上げて先頭へ躍り出る。33秒台の決着のため着差は僅かだが、最後まで脚色が衰えることなく33秒4の脚でまとめて快勝した。フットワークが大きく、スプリングSのような小回りでは加速しにくく、窮屈。ゆったり流れに乗れる長距離は歓迎だし、京都向き。問題は前走後に骨折し、ダービー以来の実践となること。たっぷり乗り込まれているが、やはり割引は必要。
【フサイチジャンク】
前走のセントライト記念6着は4角で不利があったとはいえ、直線での伸び脚が今ひとつ。GIを意識するなら、もうひとアクションほしかった。休養前の東京優駿11着は後方から折り合い専念するも、直線で内へモタれ、最後は完全に脚が上がっていた。ここで底が割れてしまった感はあるし、距離がいいとも思えない。発馬にも課題があり…。
【インテレット】
前走のセントライト記念9着は発馬で躓き、慌ててスタンド前から1角にかけて脚を使って前へ。これは皐月賞の時と全く同じだった。三分三厘で手応えが怪しくなると、直線は見せ場すらなかった。本来は中団をジックリ追走し、そこから平均して脚を使うタイプ。バリバリのステイヤー血統で叩き2戦目、ここ2走が不本意な競馬が続いているだけに、変わり身の余地あり。
【ネヴァプション】
前走の九十九里特別1着は三分三厘から手綱が動いてズブさを見せたが、エンジンが掛かってからは良い脚を使って差し切った。どうやら長距離向きのよう。相手は強いが楽しみだ。
【タガノマーシャル】
前走のTVh賞1着はスローの流れのなか、好位からアクシオンを徹底マーク。三分三厘でライバルが動くのに連れて進出。最後は2頭の叩き合いとなり、ゴール前で差し切った。この展開で3着以下を突き放したのは優秀。抽選を突破できれば。
【マルカシェンク】
前走の毎日王冠4着は煽り気味の発馬で後手を踏む。そこから仕掛けて中団へ。その後はスムーズな折り合い。直線で外目へ持ち出すと、ジワジワ伸びたものの、差し切れず。淀みない流れを経験するのは初めてだったし、久々でプラス10㌔。軽い骨折明けで急仕上げだった。休養前の東京優駿4着はやはり発馬が悪かった。道中は中団の内目で末脚をタメる。終始、内の経済コースを通れた。直線でも最内を突くと、狭いこところを一瞬の脚で抜け出してきた。最後は脚色が鈍ったものの、見せ場は作った。叩き2戦目で上積みは望めるものの、スローの差し馬の傾向にあり、持久力のある展開で末脚を持続させられるかに疑問が残る。
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2年連続の3冠馬誕生なるか-。3歳牡馬クラシック路線は目立った上がり馬も存在せず、春の再戦が色濃い。注目していたエリモエクスパイアの除外は残念だが、上位馬の取捨に力を注ぎたい。そして、今回がサンデーサイレンス産駒にとってラストクラウンとなる。数々の栄光を手にしてきた同産駒たち。アドマイヤメイン、アクシオン、トーセンシャナオー、フサイチジャンク、マルカシェンクの意地にも注目。
【アクシオン】
前走のHTB賞は締まった流れを好位のイン追走。終始、折り合いもスムーズでしごく順調の道中。三分三厘で他馬の手綱が激しく動く中、この馬は持ったままの痺れる手応え。直線で狭いところをスッと瞬時の加速力で突き抜け、グイグイと伸び続けて圧勝。とても強い内容だった。前々走のTVh賞2着はスローの流れを好位追走。終始、勝ち馬にマークされる形。三分三厘で自ら動いて一騎打ち。直線で2頭のマッチレースとなり、3着以下を子ども扱いしたものの、クビの上げ下げで敗れた。以前は膝の裏に水が溜まる病で力を出し切れていなかったが、放牧を挟んだ3走前から本格化。一戦毎に強くなっているし、ここも上積みが望める。楽しみな一戦だ。
【メイショウサムソン】
2年連続の3冠馬誕生なるか-。前走の神戸新聞杯2着は好発を決めるとスッと前へ。だが、ゴール板の前で外へ膨れてアペリィティフに接触。1角ではTサポートに激突し、鞍上が制御するのに失敗。当然、折り合いを欠いて力みながらの追走。勝負どころでAメインを目標に早めに進出する。だが、直線入り口で、またしても内側へ斜行。Aメインの進路を妨害。ゴール前では併せたFリシャールをも妨害してしまった。降着でもおかしくない内容だった。馬自身は、他馬と接触し、折り合いを欠きながら、直線入り口での反応はさすがのものだった。最後は内外離れた勝ち馬に強襲されたが、2冠馬としての実力は見せた。前々走の東京優駿1着はAメインの作る緩い流れを5番手のイン追走。終始、折り合いもスムーズで流れに乗る。ペースを考慮して3~4角で除々に外目へ持ち出して進出。直線入り口で先行馬を捕らえて、残り200㍍地点で先頭へ躍り出る。そこから力強いフットワークで最後は手綱を抑える余裕を見せてダービー制覇。最後まで脚色は衰えず、強い内容だった。3走前の皐月賞1着は道中、淡々とした流れを好位追走。無理に前を追いかけることもなく落ち着いた姿。Fリシャールが仕掛けた3角で、同馬も外を通って進出。直線でバテたリシャールを捕らえて単独先頭へ躍り出ると、今度は最内からDパスポートの強襲。だが、粘り強い脚で凌いで戴冠。上がり3ハロン35秒1。決して切れる脚はないが、平均ペースで持ち味が最大限に生きた。迫力満点の馬体は3冠馬に相応しいもの。並んでからの勝負根性、持久力に優れる。足元をすくわれるケースなら、前走のような切れ者。あとは鞍上のプレッシャーだ。神戸新聞杯はアタフタしていた。Aメインが離し逃げをし、自ら追いかける立場になった時、早め早めの仕掛けをするだろう。それで最後まで脚が持つのか。それが焦点。
【アドマイヤメイン】
前走の神戸新聞杯7着は久々で急仕上げ気味。直前の攻めで併走遅れ、仕上がり一息だった。道中は大外枠発走から前へ行くも、速い馬を捌けず3番手から。若干行きたがり、外目を通らされる道中。勝負どころで手応えが怪しくなると、直線入り口ではサムソンに前を塞がれ、手綱を引っ張る不利。一旦、後方へ下がりながらジワジワ盛り返していただけに、悔やまれる出来事だった。トビが大きく、ダッシュ力があるわけではない。その意味では小回り中京は向かなかった。前々走の東京優駿2着は馬場を考慮し、超スローに落としての逃げ。うまく息を入れて逃げられたのだが、直線で早めに勝ち馬に並ばれると、着差以上に突き放された。3走前の青葉賞が秀逸。6ハロン目まで12秒前後の淀みないラップを刻んで離し逃げ。向こう正面から3角にかけて12秒5-13秒0とたっぷり息を入れると、4角から再び加速開始。最後まで脚色が衰えることなく逃亡した。本来は3走前のように速い流れを刻み、後続に脚を使わせる戦法を得意とする。発馬直後からスタンド前まで飛ばし、1角から3角まで息を入れられる緩急ある競馬ができれば巻き返しは十分。
【ソングオブウインド】
前走の神戸新聞杯3着は好発を決めると、積極的策。だが、1角で内から激突されて折り合いを欠く。その後は冷静さを取り戻して2番手で折り合う。4角で早めに先頭へ立つと、直線で2,4着馬に飲み込まれかける。それでも、粘り強い脚で応戦してギリギリまで踏ん張った。もっとスムーズでタメが利いていれば戴冠も有り得た。前々走のラジオたんぱ賞2着は道悪。終始、馬群の外目を通らされる苦しい展開で、コーナーワークもぎこちない。それでも、直線でジワジワ伸びたのは評価できる。3走前の夏木立賞1着は中緩みの展開を中団から長くいい脚を使って快勝。前走で一線級と渡り合えることは分かった。距離の不安は残るが…。
【ドリームパスポート】
前走の神戸新聞杯1着は道中、Mサムソンをマークする形で積極的な競馬。だが、その影響からか、折り合いを欠いてしまう。勝負どころでライバルが進出を開始すると、連れて仕掛ける。直線で大外へ持ち出させると、鞍上の懸命な追い出しが始まる。それに応え、ゴール前100㍍で脅威の鬼脚が炸裂し、クビ差突き抜けた。前走後に軽い骨折が判明し、乗り込みを開始したのは8月。攻め不足は否めなかったが、最終追いで抜群の動きを見せて、ギリギリ仕上がった。切れ味は健在だった。休養前の東京優駿3着は道中、後方3番手で末脚をタメる。折り合いもスムーズで直線は大外へ。他馬が懸命に手綱を動かすなか、同馬は持ったまま。直線半ばでようやく追い出されると、ビュッと鋭い末脚を繰り出すも、ゴール前で脚色が同じになってしまった。上がり3ハロンはメンバー最速34秒9。ペースの上がった直線入り口の手応え、追ってからの反応は流石のものだった。追ってからの切れ味は間違いなくNO.1。ただ、やはり3000㍍の舞台で鈍らないかの懸念はある。ベストは1600~2000㍍の気がする。前走で積極的な競馬をしたことで折り合いに不安が残ったが、長距離のスペシャリストを鞍上に迎えたことで解消できそう。PHOTOパドックを見る限り、前走以上にフックラ見せて反動はなさそうだ。
【トーセンシャナオー】
前走のセントライト記念1着はマイナス20㌔減。細く映った。道中は平均ペースの流れを好位のイン追走。終始、内の経済コースを通る。4角で逃げ馬を捕らえると、直線でラスト1ハロン12秒7とバテながらも粘り通した。ただ、いくら馬場が悪いとはいえ、レースラップで11秒台が2つしかなかったのは不満。切れる脚がなく、淀みない流れを先行して粘り込むタイプ。京都に替わるはどうか。折り合いにも不安あり。
【トウショウシロッコ】
前走のセントライト記念2着は道中、中団のインで脚をタメる競馬。三分三厘で手応えが怪しくなるも、直線入り口で先頭争いへ。坂下では差し切ろうかの勢いだったが、坂上で脚が止まってしまった。平坦コースに替わるのはいいが、距離は長い。前走より大幅にメンバーが強化され。
【ミストラルクルーズ】
前走のセントライト記念は後方インをロスなく追走。三分三厘から直線にかけてもインを通る。決して手応えは良くなかったが、ジワジワと伸びてきた。休養前の500万戦は好位から長くいい脚を使い、青葉賞6着ではテンの追走に苦労し、直線で手前を何度も替えながら、直線でジワジワ伸びた。間違いなく距離延長はプラスに働くだろう。計り知れないスタミナ。相手は強いが、色気あり。
【アエローザ】
前走の鳴滝特別は菊花賞出走を目指して急仕上げ。それでも、中団のインで折り合いに専念すると、33秒9の末脚で差し切った。だが、この中間は急仕上げを快勝した反動から、左後肢にフレグモーネを発症し、熱発。順調さを欠いてGIでは…。
【アペリティフ】
前走の神戸新聞杯9着は発馬直後のスタンド前でMサムソンに激突され、ゴチャつきの煽りを受けた一頭。2角では折り合いを欠いて持っていかれてしまう。更には勝負どころで勝ち馬に内からプレッシャーを受ける始末。全く競馬にならなかった。休養前の東京優駿6着は外目を通らされるロス。3~4角にかけても大外。それでも、懸命に直線で末脚を伸ばした。2500㍍の勝利経験があるし、距離は良さそう。
【トーホウアラン】
調教ゼッケン777番。前走の東京優駿9着は道中、スローの流れを好位のインで流れに乗る。終始、スムーズな競馬で抜群の手応え。だが、直線入り口で前のFリシャールに前をカットされ、手綱を引っ張る大きな不利。その後は立て直したものの、戦意を喪失してしまった。仕方なし。前々走の京都新聞杯1着は発馬直後にスッと2番手のインへ。これは前々走で1800㍍の流れを経験したからだろう。終始、折り合いを欠くことなくスムーズな追走。残り4ハロンの下り坂から一気にペースを上げて先頭へ躍り出る。33秒台の決着のため着差は僅かだが、最後まで脚色が衰えることなく33秒4の脚でまとめて快勝した。フットワークが大きく、スプリングSのような小回りでは加速しにくく、窮屈。ゆったり流れに乗れる長距離は歓迎だし、京都向き。問題は前走後に骨折し、ダービー以来の実践となること。たっぷり乗り込まれているが、やはり割引は必要。
【フサイチジャンク】
前走のセントライト記念6着は4角で不利があったとはいえ、直線での伸び脚が今ひとつ。GIを意識するなら、もうひとアクションほしかった。休養前の東京優駿11着は後方から折り合い専念するも、直線で内へモタれ、最後は完全に脚が上がっていた。ここで底が割れてしまった感はあるし、距離がいいとも思えない。発馬にも課題があり…。
【インテレット】
前走のセントライト記念9着は発馬で躓き、慌ててスタンド前から1角にかけて脚を使って前へ。これは皐月賞の時と全く同じだった。三分三厘で手応えが怪しくなると、直線は見せ場すらなかった。本来は中団をジックリ追走し、そこから平均して脚を使うタイプ。バリバリのステイヤー血統で叩き2戦目、ここ2走が不本意な競馬が続いているだけに、変わり身の余地あり。
【ネヴァプション】
前走の九十九里特別1着は三分三厘から手綱が動いてズブさを見せたが、エンジンが掛かってからは良い脚を使って差し切った。どうやら長距離向きのよう。相手は強いが楽しみだ。
【タガノマーシャル】
前走のTVh賞1着はスローの流れのなか、好位からアクシオンを徹底マーク。三分三厘でライバルが動くのに連れて進出。最後は2頭の叩き合いとなり、ゴール前で差し切った。この展開で3着以下を突き放したのは優秀。抽選を突破できれば。
【マルカシェンク】
前走の毎日王冠4着は煽り気味の発馬で後手を踏む。そこから仕掛けて中団へ。その後はスムーズな折り合い。直線で外目へ持ち出すと、ジワジワ伸びたものの、差し切れず。淀みない流れを経験するのは初めてだったし、久々でプラス10㌔。軽い骨折明けで急仕上げだった。休養前の東京優駿4着はやはり発馬が悪かった。道中は中団の内目で末脚をタメる。終始、内の経済コースを通れた。直線でも最内を突くと、狭いこところを一瞬の脚で抜け出してきた。最後は脚色が鈍ったものの、見せ場は作った。叩き2戦目で上積みは望めるものの、スローの差し馬の傾向にあり、持久力のある展開で末脚を持続させられるかに疑問が残る。
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