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秋華賞(GI)最終結論

2007-10-13 16:24:50 | 最終結論
京都11R 秋華賞 Jpn(GI)(芝・内回り2000㍍)

◎ベッラレイア
○ダイワスカーレット
▲ウオッカ
△レインダンス
×クィーンスプマンテ
×ヒシアスペン
【見解】
 ダービー馬ウオッカをはじめ、GI馬4頭が集結。秋華賞史上で最も豪華なメンバーが揃った。ウオッカ、ダイワスカーレット、ベッラレイア、この3頭の力は拮抗している。馬券抜きに歴史に残るレースになるだろう。
 本命はベッラレイア。前走のローズS2着は勝ったダイワとは半馬身差。勝ち馬も手応え以上に余力を残していたが、この馬自身も坂下で狙っていた進路を阻まれ、更に最内に突っ込んでからも追い出しを待たされた。流れを考えれば致命的な仕掛けだった。何と言ってもセールスポイントは最後の決め脚。今春のあざみ賞で見せた10秒台の豪脚は、今でも脳裏に焼きついている。平坦コースに替わるのもいい。逆転できると見た。一週前に坂路で絶好の動きを見せ、最終追いも余力残しで52秒1-13秒0。2週続けて攻められ、馬体減に悩まされてセーブ気味の調整だった春とは雲泥の差だ。デキには太鼓判を押せる。
 対抗にはダイワスカーレットを推す。前走のローズS1着は、逃げ馬不在でハナへ。テンに若干行きたがるも、すぐい平静を取り戻し、緩いペースでもリラックスして走れていた。直線を向き、他馬を見る余裕を見せながらステッキ一発で軽く追われると、二の脚で突き放した。手応えには余裕が残っていたし、何より力みなく走れた点を評価したい。先行馬の少ない組み合わせで、それほど厳しい流れに巻き込まれるロスは少ないし、外枠で流れを見ながらレースを組み立てられる点も強み。差はない。
 ダービー馬ウオッカ は、普段から掛かり気味にはしるため坂路での調教でも時計になってしまう。そいう気性だから久々でも仕上がりは良い。ただ、実践でも折り合いに不安を残す現状。この外枠だと前に馬を置きづらいし、前のダイワスカーレットを気にしなければいけない立場。底力、能力には敬意を表さなければならないが、僅差の3番手に。
 直線平坦コースになってレインダンスも抵抗する余地を残す。前走は坂下で一瞬はダイワスカーレットに迫るところまで行った。今回は後方から終いを生かす競馬で、京都なら今一度。
  クィーンスプマンテの前走10着は、先行馬には厳しい流れだったし、三分三厘でバテ馬を捌くのに苦労。更に直線は前が詰まって全く追えなかった。消化不良。前々走がスローな流れを直線で切れる脚を使って差し切った。今週の攻めでも坂路で抜群の行きっぷりから素軽い動きを披露。先行策に注目。
 ダート3連勝のヒシアスペン。距離が伸びて良さが出てきた。今週の坂路では顎をグッと引き、集中力に持ち溢れ、推進力満点の動きを披露した。芝でもやれそうな楽しみな馬だ。

菊花賞は栗東トレセン観戦記をはじめ、徹底研究します

秋華賞(GI)調教診断

2007-10-13 02:59:23 | 調教診断
ベッラレイア、悲願のGI制覇へ抜かりなし
ヒシアスペン脚捌き軽快で、集中力に富む


【アルコセニョーラ】○ 前脚をピンと張り出し、好調キープ
南Dを単走で5ハロンから。完歩の小さいピッチ走法で見た目ほど時計は出ないが、前脚をピンと前に張り出したフットワークで逆手前のままだったが、好調をキープしている。中間は5ハロンからを2本。いつもどおり。

【ウオッカ】○ 大きな完歩で、見た目以上のスピード感
掛かり気味で、いつもの坂路調教でも時計になる。最終追いは四位を背に坂路を単走で。引っ張り切りの手応えのまま、ラスト1ハロンで軽く手綱が放たれる。ストライドが大きいためスピード感こそないが、軽い脚取りで12秒2。一週前にはCWで3頭併せを追われ、乗り込みは入念。前向きな気性で久々も問題ない。あとは馬体の張りがどこまで回復しているか。

【カレンナサクラ】○ 全身を使った弾むようなフットワーク
梶(レースは武士沢)を背に南Wを単走で最内を回り、5ハロンから。直線でスッと左手前に替えると、尾っぽを振り上げていたが、弾むようなフットワークで全身を使った迫力ある動き。デキは良さそうだ。

【クィーンスプマンテ】○ 軽く伸ばし、ラスト1ハロン11秒9。
坂路を単走で。引っ張り切りのまま、ラスト1ハロンで軽く伸ばされると、余裕残しで11秒9。もう少し首をうまく使えるといいが、行きっぷりは抜群。

【ザレマ】○ 質、量、ともに濃密
川田を背に坂路を単走で。手応えを残したまま、ラスト1ハロンで目一杯追われる。頭の高い走法だが、チップを蹴り上げるダイナミックな動きで51秒6-12秒5。1週前にも余裕残しのまま51秒5-13秒1。質、量、ともに文句なし。

【ダイワスカーレット】○ 力みなく軽快な足取り
安藤勝を背に坂路を2頭併せ。終始、引っ張り切りの手応えで登坂。軽快なピッチで、終始リラックスしていた。速い時計こそ出していないが、普段の乗り込みを増やしている。強調できる内容ではないが、力みがないことを評価したい。

【タガノプルミエール】○ 追走遅れも、大トビで推進力ある動き
高田(レースは橋本美)を背にDWで長めを2頭併せの外、追走。パートナーが大きく先行していたためクビ差遅れたが、大きなフットワークで推進力に溢れた動き。中間に一頓挫あったようだが、長めを急ピッチに乗り込まれている。

【ハロースピード】○ 追って重心高いも、四肢を目一杯伸ばした動き
南Wで単走を5ハロンから。前脚を高く突き上げるフォーム。相変わらず重心は高いが、四肢を目一杯伸ばした走りで、まずますの動き。66秒-12秒6。

ヒシアスペン】◎ シャープな脚捌きで集中力に富む
DWで単走を6ハロンから。馬任せのまま、ラスト1ハロンで軽く気合いを付けられると、内へモタれる。だが、それを矯正しながらゴール前でスッと左手前に替えると、シャープな脚捌き。顎をグッと引き、集中力にも富んでいた。良い走りをしている。

ピンクカメオ】◎ 軽やかなフットワークで登坂
後藤を背に坂路で2頭併せ。終始、引っ張りきりの手応えのままで51秒7―13秒0。軽やかなフットワークで好気配。集中力も感じさせた。一週前にビシッとやられ、輸送もあるので十分。

【ブリトマルティス】○ ゴール前で右手前に替え、もうひと伸び
幸を背に坂路を単走で。ラスト1ハロンで一杯に追われると、ゴール前で苦しくなったところで右手前に替え、もうひと伸び。頭は高いが、51秒7-12秒8と全体の時計も優秀。

ベッラレイア】◎ 攻め強化、抜群の脚力
天才・武豊を背に坂路を単走で。テンに掛かったため、オーバーワークを懸念してラストは手綱を持ったまま。ラストは13秒0を要したが、全く問題ない。重心が低く、力強い脚捌きは相変わらず絶品。一週前に50秒5-12秒4と抜群の動きを披露し、万全の態勢といえる。

【ホクレレ】○ 前捌き硬いも、行きっぷりよし
坂路を単走で。テンから12秒7-12秒6と飛ばし、最後は13秒2を要したが、手綱を抑えていたためで全く問題ない。少し前捌きは硬いが、軽快な動きだ。

【ミンティエアー】○ 力強い後肢の蹴っぱり
北Cで単走を5ハロンから。馬なりのまま、ゴール前にサッと伸ばされると、力強い後肢の蹴っぱりで一気に駆け抜けた。この中間は5ハロンから65秒前後を3本出し、仕上がりは良い。

【ラブカーナ】○ 全身を目一杯使ったフットワーク
CWで単走を6ハロンから。430㌔台と小柄なタイプだが、全身を目一杯使ったフォームで迫力がある。2週続けてビシッとやられてきた。あとは馬体維持が鍵。

【レインダンス】○ 左へモタれるも、脚捌き軽快
坂路を単走でサッと伸ばされた。最後は左へモタれ気味だったが、相変わらずピッチの利いた回転の速いフットワークは目に付いた。一週前より動きは良化している。力は出せそうだ。

【ローブデコルテ】○ 脚捌き実にパワフル
福永を背に坂路を単走で。終始、余力残しの手応えで最後、少しだけ気合いを付けられ、51秒4-12秒6。頭は高いが、脚捌きは実にパワフルで真一文字に坂路を登坂した。一週前も坂路をビシッとやられ、動き自体は久々を感じさせない。あとは鼻出血明けとの戦い。

来週の菊花賞は栗東トレセン観戦記を掲載予定