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2022年は客観的な予想を心がけます。

スプリンターズS(GI)展望・1

2005-09-28 23:31:47 | 見解
【カルストンライトオ】
昨年の覇者。直前の激しい降雨で不良馬場。好発を決めるとスッとハナへ。道悪を利してスイスイ飛ばすと、4角でセーフティーリード。追い込に苦戦する他馬を余所目に4馬身差の圧勝。劣悪馬場の恩恵があったにしろ、衝撃的な強さだった。前走のアイビスSD4着は新潟1000㍍で最悪な最内枠発走。モタれ癖があり、外ラチを奪うために外目に持ち出すも、テイエムチュラサンらを交わせず、奪えなかった。結局3番手からの競馬で持ち味を発揮できずに終わってしまった。トップハンデの59㌔、最内枠、夏負けの影響でマイナス12キロの馬体も大きく影響しただろう。そこから中5週。中間は減った馬体を戻すことに重点を置き、1週前まで追い切りをセーブ。体調が完璧だった昨年に比べて、順調さを欠いていることは否めない。最終追い切りに注目。この馬の持ち味は鋭いダッシュ力とスピード。2㌔減の57㌔でスムーズにハナを奪えれば。

【デュランダル】
日本最強距離馬。今春の安田記念に出走予定だったが、爪の病で回避。昨年のこのレースは2着。劣悪馬場で切れ味勝負の同馬にとって辛い条件だったが、最後方待機から勝負どころで外を通って前へ進出。勝ち馬には突き放されたものの、ケープオブグットホープとの競り合いを制して2着を死守した。さすがの地力だった。次走のマイルCS1着はいつもどおり最後方から末脚を温存して、直線で目の覚めるような強烈な末脚で一気の差し切り勝ち。この馬の持ち味は強烈な末脚を持続できること。道中、下手に動かずに鞍上の池添騎手が馬を信頼して最後まで追い出しを我慢している。それだからこそ、その末脚が生まれるのだ。絆は深い。これまでスプリンターズS、マイルCS2勝とGIを3勝。実績は抜けている。今回は昨年暮れの香港マイル5着以来の実践になる。休み明けのスプリント戦は03年のセントウルS3着、04年の高松宮記念2着のように差し届かないケースがある。最終追い切りを含め、3週連続で速い時計を消化。1週前追い切りでは迫力を欠いた動きが懸念されていたが、最終追い切りでは前日からの降雨で時計の掛かる馬場で51秒8-13秒0。優秀だ。走れる状態にある。

【プレシャスカフェ】
ここ2走、函館SS9着、京王杯SC14着でまさかの惨敗。前走など発馬から掛かり気味に先行して、直線で見せ場もなく失速してしまった。鞍上によれば「高松宮記念で燃え尽きてしまった」とのこと。その3走前の高松宮記念は堂々の1番人気。だが、下見どころから気負い、発馬で後手を踏んでしまう。慌てた鞍上は手綱を押して前へ。それで馬が掛かってしまってなし崩しに脚を使わされる形に。しかも、直線で馬場の悪い内を突いては万事休す。わずかなロスが致命傷となるスプリント戦において、あまりにもロスが多かった。この馬の持ち味はCBC賞1着、シルクロードS1着で見せた一瞬の決め手だ。この中間は放牧を挟んで順調に乗り込みを消化。どこまで気持ちを持ち直しているのか。あと、ここ2走は紙面上には載っていないが、出遅れている。快速自慢の揃うスプリントGIにおいて致命傷。偶数番がほしい。

【アドマイヤマックス】
今春の高松宮記念1着で悲願のGI初制覇。当日はレースを重ねるごとに内の馬場が悪化し、外差し馬場に。大外枠発走から終始、馬場の外目の中団を追走すると、直線で矢のような鋭い伸び脚で先頭に立ち、後続をグイグイ突き放して圧勝。スプリントGIでは珍しい2馬身半もの大差をつけた。馬場の恩恵があったとはいえ、直線の末脚は本物だった。その後は京王杯SC4着、安田記12着と惨敗が続いた。特に前走など、中団でうまく流れに乗って折り合いもスムーズ。それでも、直線で全く反応できなかった。かつては安田記念2着の実績があるものの、年齢を重ねた現在は1200㍍が合っているのか。今回は休み明け。鉄砲駆けの実績もあり、乗り込み量も豊富。動ける体勢にあるか。課題は左回りから右回りの中山に替わること。あとは速い時計決着に不安があり、高松宮記念のような時計の掛かる馬場になれば。

【ギャラントアロー】
前走のセントウルS4着は最内枠発走。発馬後にモタついたところをホーマンテキーラにハナを奪われた。3,4番手のインから追走するも、勝負どころで早めに手応えが怪しくなり、直線でズルズルと後退。鞍上によれば「どうやら阪神コースはお気に召さないよう」とのこと。調教でも走るのをやめるように気分屋な面がある。前々走の小倉日経OP3着は久々に加え、急仕上げ、59キロ、太め残りと不安材料が多々。それでも、ハナを奪うと直前まで抵抗。はじめて1分7秒台で走破した。これは大きな収穫。休養前の高松宮記念11着はカルストンライトオが外目を通って先手を奪う珍しい形を3番手から追走。直線入り口では抜群の手応えながら抵抗できなかった。中山コースは3歳時に重賞で2着が2回。決して坂のあるコースが駄目なわけではない。今回は強力な同型カルストンライトオ、サイレントウィットネスがいる。流れは厳しくなりそうだ。

【キーンランドスワン】
前走の阪急杯5着は外枠発走からスムーズに好位を追走できたかに見えたが、直線でさっぱり反応せず。海外遠征明けだったし、前に馬を置けず、なし崩しに脚を使わされてしまった。今春の高松宮記念2着は外枠発走から終始、勝ち馬をマーク。直線で勝ち馬が早めに抜け出したところを、後方からジリジリと脚を伸ばしてきた。昨年のこのレースは6着。激しい降雨で劣悪馬場のなか、外目を通って粘り強い末脚で追い込んできた。同馬は折り合いに不安があるため、クラスが上がれば上がるほど走りやすいタイプ。カルストンライトオ、サイレントウィットネスら快速自慢が揃い、速い流れは必至。あとはどこまで体調が回復しているか。


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