【馬場】A⇒B1週目。内は若干馬場が傷んでいるが、超の付く高速馬場。
13.0 - 11.2 - 11.4 - 12.0 - 12.2 - 12.0 - 11.7 - 10.8 - 11.3 - 11.6=1:57.2
(35.6-33.7)
【展開】逃げ宣言のEデピュティは大外枠。内枠のキャプテン、スクリーンヒーローが二の脚でスッと先行するも共にガンガン行くタイプではないため最初の入りは13秒0と超スロー。2ハロン目で行き脚のついたエイシンがようやくハナへ。2番手以下はがっちりと手綱を抑え、エイシン自体も息を入れる逃げになったため5ハロン59秒8の緩い流れ。ウオッカは前走でなし崩しに脚を使わされた反省を生かし、後方で折り合いに専念。他の有力どころも府中の長い直線とウオッカの存在を考えれば動くに動けず。究極の決め手勝負の流れ。
究極の切れと時計勝負を制したのは8歳にして充実期を迎えたカンパニーだった。3番枠から好発を決めると、手綱を若干しごいて中団のインへ。テンに速い脚はないが、枠と流れが落ち着いたことでいいポディションを取れた。道中は人馬一体となり、経済コースを完璧な姿で追走。4角でもジッと我慢し、直線入口でもまだ動かない。これは手応えが抜群でいつでも抜け出せる自信があればこそできる業。坂下で鞍上の横山典騎手はジッと進路を探り、手応え良く抜け出した2着馬の進路に突っ込む。坂上で肩ムチ1発のゴーサインを出すと、回転の速いピッチ走法でグングンと加速。残り100mでウオッカの猛追に遭うも、そこから再び突き放す芸当で悲願のGI初制覇を成し遂げた。究極の末脚は上がり3ハロン32秒9。恐ろしい数字だ。馬自身の力もそうだが、鞍上の冷静な判断も際立っていた。カンパニー自身のデキの良さは攻め馬に現れていた。以前は攻め駆けしないタイプとして調教⇒実践に結び付かなかった。だが、前走の毎日王冠からは首を上手く使い、シャープな脚捌きで最後まで集中した走りを披露。8歳秋にして進化した姿を見せてくれた。次走はマイルCSを予定。マイルでの切れ味に注目!
2着は久々のスクリーンヒーロー。この中間から集中力を高めるためにブリンカーを着用。2番枠から少し手綱を押して先行策。首を水平に使った柔らかい走りで鞍上が手綱を抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。力むところが全くない省エネ走法で、超スローの流れをインの3番手から追走。手綱をガッチリと持ったまま直線入り口で馬場の3分どころへ持ち出し、仕掛ける。勝ち馬には並ぶ間もなく交わされたが、残り150㍍でグンと後続を引き離し、一旦は交わされたウオッカを差し返したのは高く評価できる。久々でこの高速決着に対応できるのは能力が高い証拠だし、やはり左回りは走る。この馬の特徴は首を上手く使った重心の低い走り。ゆったりした流れがぴったりなだけに距離が延びるジャパンCは更に走りやすい。2連覇が見えてきた。
圧倒的1番人気を背負った女傑ウオッカ。誰もが優勝を信じ、優勝を義務づけられていた。酷なことではあるが、それだけ歴史に残る馬なのだ。道中は好発を決めるも、ギュッと手綱を絞り後方へ控える。馬は首を上げて嫌がるも、何とか鞍上がなだめる。前走が逃げてなし崩しに脚を使わされただけに余計に折り合いに神経を注いだ。その甲斐あって後方で折り合うことに成功(武豊騎手だからこそできる芸当)。直線を向いて大外へ持ち出すのではなく、坂上で持ったまま進路を探る。だが、前3頭びっしりと壁になって出られない。痺れを切らし残り250m地点で右手綱を引いて馬場の3分どころへ。そこからグーンと凄まじい末脚で一気に差し切るかの勢い。だが、ゴール前100㍍で脚色が鈍り、2着馬にも差し返されてしまった。自身も上がり3ハロン32秒9の脚は使っている。しかし、タメるだけタメて最後に脚が鈍ったことを考えると、究極の勝負で距離適性の差が出てしまったということだろう。やはり、行きたがる気性を考えれば府中のマイルがベストだ。マイルCSでカンパニーとの再戦が見てみたい。
オウケンブルースリーは発馬で半馬身ほど出負け。道中はウオッカの横を追走。後方で末脚を温存する。直線で馬場の5分どころへ持ち出す。だが、一度目にサクラとシンゲンの間を狙うも失敗。次にシンゲンの左側を狙うも手綱を引いてしまう。チグハグな競馬をしている間に上位3頭との差は広がる一方。機敏に動けず、少しづつ加速するタイプ。距離不足でのヨーイドンの高速決着。いかにも厳しい条件だった。それでも差してきたのは実力。距離が延びるジャパンCでは当然有力候補になるが、スクリーンヒーローを差すには相当流れてくれないと。
シンゲンは下見どころでホライゾネット着用。チャカついていたが、この馬としてマシな方だった。道中も中団馬群でジッと脚をタメられたし、直線で外からサクラメガワンダーに被されても怯むことはなかったが、究極の切れ味勝負で最後は上位3頭に突き放された。現時点での決め手の差が出てしまったが、もっと底力勝負になっていれば。
ドリームジャーニーは道中、鞍上の談話では左にモタれていた様だ。元々、速い流れの中で一瞬の爆発力を生かすタイプ。不得手の左回りで直線の長い府中はやはり鬼門。いつもは攻め駆けするタイプが、中間は手綱が動き、動きが今ひとつピリッとしなかった。
エアシェイディは距離ロスの多い大外枠発走で良い位置取りができなかったし、この上がり・時計決着では厳しかった。直線でちゃんと手前を替えていたし、首を上手く使った走法で衰えは感じなかった。
スマイルジャックは下見どころで一番良く見えた。この流れで大外一気は無謀だった。マイルで注目。
13.0 - 11.2 - 11.4 - 12.0 - 12.2 - 12.0 - 11.7 - 10.8 - 11.3 - 11.6=1:57.2
(35.6-33.7)
【展開】逃げ宣言のEデピュティは大外枠。内枠のキャプテン、スクリーンヒーローが二の脚でスッと先行するも共にガンガン行くタイプではないため最初の入りは13秒0と超スロー。2ハロン目で行き脚のついたエイシンがようやくハナへ。2番手以下はがっちりと手綱を抑え、エイシン自体も息を入れる逃げになったため5ハロン59秒8の緩い流れ。ウオッカは前走でなし崩しに脚を使わされた反省を生かし、後方で折り合いに専念。他の有力どころも府中の長い直線とウオッカの存在を考えれば動くに動けず。究極の決め手勝負の流れ。
究極の切れと時計勝負を制したのは8歳にして充実期を迎えたカンパニーだった。3番枠から好発を決めると、手綱を若干しごいて中団のインへ。テンに速い脚はないが、枠と流れが落ち着いたことでいいポディションを取れた。道中は人馬一体となり、経済コースを完璧な姿で追走。4角でもジッと我慢し、直線入口でもまだ動かない。これは手応えが抜群でいつでも抜け出せる自信があればこそできる業。坂下で鞍上の横山典騎手はジッと進路を探り、手応え良く抜け出した2着馬の進路に突っ込む。坂上で肩ムチ1発のゴーサインを出すと、回転の速いピッチ走法でグングンと加速。残り100mでウオッカの猛追に遭うも、そこから再び突き放す芸当で悲願のGI初制覇を成し遂げた。究極の末脚は上がり3ハロン32秒9。恐ろしい数字だ。馬自身の力もそうだが、鞍上の冷静な判断も際立っていた。カンパニー自身のデキの良さは攻め馬に現れていた。以前は攻め駆けしないタイプとして調教⇒実践に結び付かなかった。だが、前走の毎日王冠からは首を上手く使い、シャープな脚捌きで最後まで集中した走りを披露。8歳秋にして進化した姿を見せてくれた。次走はマイルCSを予定。マイルでの切れ味に注目!
2着は久々のスクリーンヒーロー。この中間から集中力を高めるためにブリンカーを着用。2番枠から少し手綱を押して先行策。首を水平に使った柔らかい走りで鞍上が手綱を抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。力むところが全くない省エネ走法で、超スローの流れをインの3番手から追走。手綱をガッチリと持ったまま直線入り口で馬場の3分どころへ持ち出し、仕掛ける。勝ち馬には並ぶ間もなく交わされたが、残り150㍍でグンと後続を引き離し、一旦は交わされたウオッカを差し返したのは高く評価できる。久々でこの高速決着に対応できるのは能力が高い証拠だし、やはり左回りは走る。この馬の特徴は首を上手く使った重心の低い走り。ゆったりした流れがぴったりなだけに距離が延びるジャパンCは更に走りやすい。2連覇が見えてきた。
圧倒的1番人気を背負った女傑ウオッカ。誰もが優勝を信じ、優勝を義務づけられていた。酷なことではあるが、それだけ歴史に残る馬なのだ。道中は好発を決めるも、ギュッと手綱を絞り後方へ控える。馬は首を上げて嫌がるも、何とか鞍上がなだめる。前走が逃げてなし崩しに脚を使わされただけに余計に折り合いに神経を注いだ。その甲斐あって後方で折り合うことに成功(武豊騎手だからこそできる芸当)。直線を向いて大外へ持ち出すのではなく、坂上で持ったまま進路を探る。だが、前3頭びっしりと壁になって出られない。痺れを切らし残り250m地点で右手綱を引いて馬場の3分どころへ。そこからグーンと凄まじい末脚で一気に差し切るかの勢い。だが、ゴール前100㍍で脚色が鈍り、2着馬にも差し返されてしまった。自身も上がり3ハロン32秒9の脚は使っている。しかし、タメるだけタメて最後に脚が鈍ったことを考えると、究極の勝負で距離適性の差が出てしまったということだろう。やはり、行きたがる気性を考えれば府中のマイルがベストだ。マイルCSでカンパニーとの再戦が見てみたい。
オウケンブルースリーは発馬で半馬身ほど出負け。道中はウオッカの横を追走。後方で末脚を温存する。直線で馬場の5分どころへ持ち出す。だが、一度目にサクラとシンゲンの間を狙うも失敗。次にシンゲンの左側を狙うも手綱を引いてしまう。チグハグな競馬をしている間に上位3頭との差は広がる一方。機敏に動けず、少しづつ加速するタイプ。距離不足でのヨーイドンの高速決着。いかにも厳しい条件だった。それでも差してきたのは実力。距離が延びるジャパンCでは当然有力候補になるが、スクリーンヒーローを差すには相当流れてくれないと。
シンゲンは下見どころでホライゾネット着用。チャカついていたが、この馬としてマシな方だった。道中も中団馬群でジッと脚をタメられたし、直線で外からサクラメガワンダーに被されても怯むことはなかったが、究極の切れ味勝負で最後は上位3頭に突き放された。現時点での決め手の差が出てしまったが、もっと底力勝負になっていれば。
ドリームジャーニーは道中、鞍上の談話では左にモタれていた様だ。元々、速い流れの中で一瞬の爆発力を生かすタイプ。不得手の左回りで直線の長い府中はやはり鬼門。いつもは攻め駆けするタイプが、中間は手綱が動き、動きが今ひとつピリッとしなかった。
エアシェイディは距離ロスの多い大外枠発走で良い位置取りができなかったし、この上がり・時計決着では厳しかった。直線でちゃんと手前を替えていたし、首を上手く使った走法で衰えは感じなかった。
スマイルジャックは下見どころで一番良く見えた。この流れで大外一気は無謀だった。マイルで注目。
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