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2022年は客観的な予想を心がけます。

第61回 有馬記念(GI)短評

2016-12-23 21:33:11 | 見解
 
1枠1番 キタサンブラック
トモの蹴りが強く安定した先行力、折り合いが従順で道中でペースを上げたり、下げたりできる自在性、最後の瞬発力、ハイペースでも粘れるスタミナ、すべてを兼ね備えている。ここはマルターズの2番手でペースは楽ではないが、逆にマークする後続勢の脚をなし崩しに使わせられるチャンスでもある。

2枠2番 ゴールドアクター
スッと先行できるし、三分三厘から早めに仕掛けて長く脚を使うことができる。まさに中山2500メートルの申し子。ここは前のキタサンブラックを徹底マークだろう。この中間は2週続けてハードに追われたことで狙い通りに馬体は絞れた。だが、その代償としてテンションの高さは気になるところ。元々がイレ込みやすいだけに当日の気配には要注意。

2枠3番 ムスカテール
ここ2走は着順ほど負けてはいない。絶好枠を引き、ロスなく立ち回りどこまで。

2枠4番 ヤマカツエース
仕掛けてからの反応が早く、一瞬の脚で突き抜けることができる。なので馬込みで揉まれても、仕掛け遅れすることはない。チョイ差しの利く中山コース向きの脚質。ここは前の有力どころがやり合うのを、その1つ後ろの隊列のインで我慢して、直線勝負に賭ける。この中間は絶好の気配。1週前は首をしなやかに使い、収縮の利いた走りができていた。距離は少し長いだろう。

3枠5番 サムソンズプライド
オープンでも掲示板に乗るのがやっとの状況。ここは荷が重い。

3枠6番 サウンズオブアース
勝負どころでズブい分、そこで勝ち馬に差を広げられ、2着が多いのは確か。最後は着実に脚を使える。前走は課題の折り合いも克服できていた。ここは前に有力どころが揃い、テンからある程度前を意識するだろう。好勝負は必至。

4枠7番 マルターズアポジー
今週の中山の馬場は相当に重い。力が要る。ハナは絶対に譲らず、展開のカギを握る。タメて団子での逃げよりは、恐らくある程度のペースで逃げると思われる。2番手以下が強力で、2番手に控えるキタサンブラック目がけてその後ろの有力どころが残り5ハロンから早めに仕掛けてくる。楽な展開は望めない。

4枠8番 ミッキークイーン
ペースを問わず、最後は確実に脚を使えるタイプだが、理想は2000メートルでの決め手勝負。牡馬相手のGIでは、2500メートルは少し長い。

5枠9番 ヒットザターゲット
長丁場の追い込み馬。ここは前崩れの展開を待つのみ。

5枠10番 アドマイヤデウス
スパッと切れる脚はなく、典型的なワンペースの馬。渋太い。昨年のこのレースも差のない競馬。ワンペースの同馬にとって、時計を要す最終週の重たい馬場は歓迎。インべた張りで最後は渋太く追い比べに持ち込む。

6枠11番 サトノダイヤモンド
スパッと切れる脚はないが、大トビで一度エンジンが掛ると長く脚を使うことができる。折り合い自在でパワータイプだけに時計の掛る最終週の馬場は歓迎だ。大トビだけに、小回りコーナー6回の中山2500メートルは不向き。ここは好位の外めから、残り5ハロンからスパートして前のキタサンを潰しに行く。

6枠12番 サトノノブレス
追われて頭いの高い走法がネックで、スパッと切れる脚はない。ワンペースの流れを正攻法で押し切る競馬を得意とするタイプ。理想は2000メートル。ここは少し距離が長い。パンパンの良馬場向き。

7枠13番 デニムアンドルビー
欠点はテンに行く脚がないので置かれる点と、勝負どころでエンジンが掛るのに時間を要する所。テンのズブさを考えれば、最低でも2400メートルは欲しいところ。最後は確実にいい脚を使える。コーナー6回の中山2500メートルならゆったり運べられる。2014年は着順ころ悪いが、直線入り口でインを選択して前が壁になり、坂上で大外へ持ち出したところでグーンと猛追していた点を見逃してはいけない。ここも追い込み一辺倒だが、流れは向きそうだし、勝負どころから直線でスムーズに大外へ持ち出せれば。

7枠14番 シュヴァルグラン
この馬もズブい。前走のジャパンC3着では、ズブいと言われているサウンズオブアースにも一瞬直線で置かれた。その分、GIでは勝ち身に遅い印象。だが、最終週の時計の掛る馬場と前がやり合う持久力を要する流れはこの馬向きだ。テンはジッと我慢し、残り5ハロンから持久力を生かせれば。

8枠15番 アルバート
追い込み一辺倒で、2500メートルのGIでは少し距離が足りない印象。よほど展開が向かないと厳しいだろう。最終追い切りでは、併走馬に置かれてしまい、気配もひと息。

8枠16番 マリアライト
最終週で時計の掛る馬場は大歓迎。パワータイプの差し馬。スパッとは切れないので、自身が35秒でまとめられて差し切れるのが理想。だが、ここ2週の攻め馬の動きはひと息。昨年の状態にはないだろう。


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