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毎日王冠(GⅡ)展望

2006-10-05 11:03:20 | 見解
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今週はGIの谷間だが、GI以上のメンバーが揃ったGⅡの毎日王冠がある。天皇賞、マイルCS路線の有力どころが一挙に集結した。

ローエングリン
前走の京成杯AH4着は発馬直後にスッと控える。最後方で終始、引っ張り切りの手応え。勝負どころでゴチャつく内を嫌って大外へ。直線を向く時にかなり外へ膨れるロス。そこから長くいい脚を使って追い込むも、さすがに届かず。それでも、メンバー最速上がり34秒3の脚でしっかり見せ場を作った。前々走の関屋記念4着も発馬で後手を踏み、意を決して後方からの競馬。直線で馬群がバラけたところで、最内を突く。鋭い脚で見せ場を作ったものの、展開不向きで馬場の悪いところを通っては、あれが限界だった。以前は無理に前へ行き、失速を繰り返していた。この辺りは03年の天皇賞秋で起きた悲劇が多分に影響していた。だが、テンに無理せず、折り合いに専念したここ2走は、復活を予感させるに相応しい内容だ。今なら広い府中に替わるのは大きなプラス。切れ味はかなりのもの。直線まで我慢できれば、期待は大!!

アサクサデンエン
前走の安田記念2着は不利な外枠発走のため、道中は無理せず後方から。これは中途半端に前へ行くと外を通らされると考えた鞍上のファインプレー。だが、如何せん流れが落ち着いてしまった。直線を向くと馬群を縫うように狭いところをスッと突いて懸命に脚を伸ばす。勝ち馬には突き放されたが、同じメンバー最速上がり3ハロン33秒8の脚は存分に存在感を示した。ドバイ遠征明けで帰厩が遅れたが、直前の攻めで動いて体調は持ち直していた。昨年の天皇賞・秋4着では道中、ダンスのすぐ後ろ好位の5番手から追走。流れを考えれば絶好のポディションだった。直線を向いてエンジンの掛かりが遅かったが、加速してからは鋭い脚を使った。夏負けの影響で帰厩が遅れ、ぶっつけのローテながら大健闘した。府中は安田記念勝ちを含めて11戦6勝と滅法得意としている。底力は相当なもの。8月下旬から熱心に乗り込まれて態勢は万全。

ダンスインザムード
前走のアメリカGⅢ戦は大外捲りで圧勝した。前々走の安田記念5着は不完全燃焼の競馬で脚を余した。Vマイル優勝とほぼ同じ1枠2番。ただ、発馬直後に外の馬がギュッと内へ押し寄せる。それを嫌って後方で無理せずの道中。しっかり折り合いも付いて手応え抜群。だが、直線も最内を突くが、なかなか前が開かず。ようやくラスト1ハロン地点から追い出すも、とき既に遅し。スムーズな競馬ができなかった。3走前のVマイル1着は落ち着き払って威風堂々とした姿。それが功を奏して好位差しで初代女王の座に輝いた。前日の降雨が上がり、やや重まで回復した馬場は、最内がしっかりと踏ん張りが利き、真ん中より外目が深く追い込みづらい馬場。最内枠発走の同馬にとって願ってもない条件だった。レースではマイネサマンサの作るスローの流れを5番手のイン。遅い流れでも引っ張り切りの手応えで何とか折り合った。4角から直線にかけても抜群の手応え。いつ抜け出してもおかしくなかったが、鞍上の北村宏騎手はギリギリまで追い出しを我慢。残り1ハロン地点で満を持して追い出されると、ビュッと鋭い末脚で加速。そのまま他馬の追随を許さなかった。上がり3ハロンは33秒8。絶好の手応えでも仕掛けを焦らなかった鞍上の判断は素晴らしかった。先行、差し、どこからでも切れる脚を使える。休み明けでも仕上がり◎

ダイワメジャー
前走の宝塚記念4着は道悪で1ハロン長い2200㍍でも見せ場を作った。前々走の安田記念4着はハナへ立ったMボーラーが折り合いに専念したために、流れが落ち着いた。しかも、最内枠発走でスムーズに自ら動くことができず、直線の瞬発力勝負に。ラスト1ハロン地点までは懸命に抵抗したものの、最後は決めての差がモロに出てしまった。昨年のマイルCS2着はローエングリンの作る平均ペースの流れを引っ張りきりの手応えで2番手追走。終始、余裕のある走りで直線入り口では持ったまま、先頭へ躍り出る。ダンスとの競り合いを制して完全に突き抜けるも、ゴール前で勝ち馬の決め手に屈した。切れる脚がないだけに、これ以上ない内容だった。スピードの持続力を生かして、そのまま押し切る競馬が持ち味。理想の条件になれば無類の強さを発揮する。だが、府中は5戦して連対がないように、鬼門。直線の長いコースではどうしてもパフォーマンスが下がってしまう。昨年のこのレースもハナへ立つも、スローで持ち味が生かせなかった。早め早めの競馬でどこまで。

ハットトリック
前走の宝塚記念7着は直前の降雨でかなりの極悪馬場。切れ味勝負の同馬にとっては辛かった。前々走の安田記念13着は課題の発馬をクリアすると、中団のインと絶好位追走。直線入り口でも抜群の手応えで、最内を突く。だが、バテたメイショウボーラーの内にできた僅かな進路を突くも、捌けず仮サクに接触する大きなアクシデント。手応えがあっただけに残念無念だった。エンジンの掛かりは遅いが、昨年のマイルCS1着を見て分かるとおり、トップギアに入れば凄まじい切れ味を使う馬。その意味では府中コースは大歓迎。以前に比べると、前へ行く脚も身に付いた。ただ、叩き良化型であることは確か。目標はまだ先。

テレグノシス
前走の関屋記念3着は道中、後方のインで末脚をタメる。直線入り口ではインで仕掛けを待つ。そこから外目へ持ち出されると、ジワジワと懸命な伸び脚を見せる。だが、超スローの流れで58㌔を背負っていてはここまで限界だった。展開の不向きが悔やまれる。前々走の安田記念9着は直前の攻めで絶好の動きを見せ、状態は良かったが、見せ場を作れず。GIでは限界があったか。一昨年のこのレースを制し、昨年も2着。府中なら確実に追い込んでくる。メンバーが強く、急仕上げは否めないが…

カンパニー
前走の宝塚記念5着は雨でぬかるんだ馬場に泣かされた。道中は後方待機で末脚を温存。終始、内々を通ってロスのない競馬。直線も最内を突くも、内へモタれて伸びきれず。やはり、切れ味が身上の馬だけに良馬場でやりたかった。前々走の安田記念11着は道中に何度も不利を受け、全く競馬にならなかった。度外視。昨年の京阪杯1着は一貫した流れを一頭だけ違う切れ味で快勝。ここ2走は条件に恵まれていないが、このメンバーでも切れ味は屈指。休みだけで万全とはいかまいが、天皇賞へ向けて良いレースを。

クラフトワーク
前走のエプソムC11着は道悪。発馬で後手を踏み、全くいいところがなかった。前々走も道悪で状態が本物ではなかった。休養前のAJCCが圧巻の内容。緩みのない厳しい流れを中団のイン追走。勝負どころでAシェイディが早めに動く中、ワンテンポ遅らせた仕掛け。直線で力強く抜け出して快勝した。04年の函館記念ではファインモーションを完封するなど、中距離では底が割れていない。この中間は札幌→美浦とジックリ乗りこまれ、態勢は整っている。

マルカシェンク
前走の東京優駿4着は発馬が悪かった。道中は中団の内目で末脚をタメる。終始、内の経済コースを通れた。直線でも最内を突くと、狭いこところを一瞬の脚で抜け出してきた。最後は脚色が鈍ったものの、見せ場は作った。前々走の京都新聞杯5着は骨折明け。やっと間に合った感じだった。レースでは超スローのため発馬直後から行きたがる。それでも、鞍上は本番を意識して手綱をガッチリ抑えたまま。1角あたりは折り合いが付いた。残り4ハロンからペースアップする流れを外目へ持ち出す。メンバー最速上がり3ハロン33秒0の脚を繰り出すも、この展開で大外を通っては勝負にならなかった。今回も骨折明けとなる。急仕上げ感は否めない。

サクラメガワンダー
前走の東京優駿10着は3~4角で手綱が動き、直線入り口の坂付近では伸びかけたが、上ってからは完全に脚色が鈍った。ラジオたんぱ杯2歳S1着でAムーンを差し切り、クラシック候補1番手に躍り出たが、その後はスランプ。立て直した今回、先に繋がる内容を。

グレイトジャーニー
前走の札幌記念7着は道中、スローの流れを中団馬群のなかで末脚をタメる。折り合いもスムーズで良い感じの追走。だが、いざ追い出されると持ち前の一瞬の決め手を生かすことができなかった。元々、集中力を欠く癖のある馬。鞍上も言うように忙しい追走のほうがいいかも。前々走の安田記念8着は道中、終始外を通らされるロス。中団馬群を仕掛けながらの追走。直線入り口から一旦は先頭へ踊り出るかの脚色。だが、ラスト1ハロンでそれが鈍ってしまった。ダービー卿CT1着の切れ味が示すとおり、一貫した流れのなかでの切れ味は一級品。だが、ここも一貫した流れになればだが、府中では…。マイルCSで期待。

ロジック
ワンペースの走りをする馬で、切れる脚は使えない。前走の東京優駿は馬場が悪く、超スローでも切れ味は要求されなかった。前々走のNHKマイルCはインでタメるだけタメて差し切った。ここも平均ペースの流れになれば出番ありだが、切れ味が要求されると厳しい。久々でも、攻めは丹念に乗られている。

オースミグラスワン
豪快なフットワークが魅力。前走の新潟記念6着は気合いを入れて中団からの競馬。だが、思いのほか、伸び切れなかった。大型馬だけに久々は厳しかった。休養前の新潟大賞典1着は差し馬向きの流れを豪快に差し切っている。勿論、広い府中は大歓迎のクチ。できれば、もう少し距離があったほうがいいか。

サイドワインダー
近走は不振が続いていたが、前走の京成杯AH7着は久々に見せ場を作った。今回も展開待ち。

ダイワバンディット
取り消し明け。先行馬少数で展開に恵まれ、どこまで。

メジロマントル
単騎逃げ濃厚。前走は向こう正面から飛ばし、アルファフォーレスに競られる苦しい展開。前々走のエイプリルSもコンゴウリキシオーがいては辛かった。マイペースの逃げなら、広い府中でもあるいは。

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