夕食にギョーザを作った。
包んでいるのを母が見かけると
前に働いていた病院の凄腕心臓外科の先生で、病棟のスタッフと何度かギョーザ会を行ったとき、その先生は餡をのせた皮を掌で握るだけできれいにギョーザを包むというワザもできて、仰天しながらも一緒に包んでいた母はとろすぎて恥ずかしかった。…その先生は腕をやっかまれたみたいで、いろいろあって違う病院に移ってから、もう亡くなっているけどね。早すぎるよね…
という話を必ずといっていいほどし始める。
…この話を聞くと、むこうでかつて助けた患者さんたちとギョーザ会を開いて、包み技を見たもと患者さんたちに、さすが先生!と喝采されているところをいつもぼんやりと想像する。
こんなだったらいいなあ。と思う。
…志村けんさんも、むこうの笑わせてもらって助かったひとや、楽しませてもらったひとに囲まれてたらいいなあと連想する。
さびしいけれども、こっちでもがんばろわい。
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