消費税増税反対！

あと1ヶ月で消費税が１０％になります。前回の８％に増税した時も買い控えが増え、中小小売店

に多大な影響が出ました。消費税は利益が低い小規模経営を直撃します。赤字でも当然発生します

ので、今回の１０％を機に閉店する店も増加すると思われます。そして一番消費する子育て世代が

影響するので、若い人たちはさらに生活が厳しくなっていくでしょう。


政府は社会保障費の増加に対応するためと言っていますが、厳しい財政状況と言いながら公務員の

報酬は毎年アップしています。無駄な歳出にも一切手を付けずに国民に負担を一方的に押し付けて

います。何しろアメリカに押し付けられた武器の購入は、すでに消費税のアップ分に相当し、必要

のないトウモロコシも言いなりに買わされています。


現在の政府与党は何処をみて政治をしているのでしょう。アメリカの意向に従っていれば政権が安

泰で、マスコミもほとんど疑問を呈することがありません。日本の将来を憂えるならば今こそ山積

みしている問題を議論すべき時です。大企業には４００兆円以上の内部留保があります。これ以上

貯めこんでどうするのでしょうか。

平賀源内の生涯 平野威馬雄

名前だけは知っているが、何をやった人か、どういう生涯を送ったのか分からない人物は

多い。平賀源内は有名だが本書で、その生涯、功績を初めて知った。江戸時代にあって藩

に留まらず、浪人という自由な境涯で好きなことに打ち込むことが出来た稀有な人物であ

ることがよく分かった。武士でありながら藩に属していない人は、まず食べていくことが

出来ない。鬼平犯科帳を読んでも、食べることに窮して犯罪に走る素浪人たちを思い出す。

平賀源内自身困窮に至ることもあるが、その才能だけで食べていくことが出来たのだから

並みの人物ではない。


子供の頃から才能を認められ、藩主にも一目置かれながら、独立の精神が旺盛で江戸に出

て沢山の発明をして生活しているのだから、所謂天才だ。エレキテル初め、今でも通用す

るモノが沢山あって、身近な人物として認識することが出来た。


発明だけではなく、小説や戯曲を書きベストセラーになって、食べていくことが出来たと

いうことにも、そのマルチな才能に感心してしまう。読んでいて本当に楽しくなる本だっ

た。


平賀源内の生涯　　　　平野威馬雄　　　　　ちくま文庫