[モスクワ 11日 ロイター] - ロシア前大統領のメドベージェフ安全保障会議副議長は11日、ウクライナ
が米国とその同盟国から供与された兵器でロシア国内のミサイル発射基地を攻撃すれば、ロシアは核兵器で
反撃する可能性があると警告した。
メドベージェフ氏は、一部のウクライナ軍司令官が西側から供与された長距離ミサイルでロシア国内のミ
サイル発射基地を攻撃することを検討しているとし、「このことは『核抑止の分野における国家政策の基礎』
の第19項目が発動されるリスクあることを意味している」と対話アプリ「テレグラム」に投稿した。
第19項目はロシアによる核兵器の使用の可能性を規定している。(ロイター 1/12 金)
メドベージェフ前大統領の過激な発言は今に始まったものではない。しかし、世界的に右傾化が見られ自国
(もしくは自らの属する民族)を優先させようとするリーダーが増えている。その先に何が起こるのか想像
できないのだろうか?ロシアはウクライナ侵攻が数カ月で終結できると思っていたようだし、イスラエルも
ハマス殲滅にそれ程長くかからないだろうと高をくくっているように見える。しかし紛争は簡単に決着がつ
かず長引くだろう。
日本は単純に軍備増強にばかり目を奪われることなく、平和的解決を模索すべきだ。軍備増強競争が不毛な
ことは歴史で証明されている。ウクライナ、パレスチナだけではない、ロシアもイスラエルも自国の若者が
犠牲になり、国が疲弊していくのは自明だ。理と利を持って話し合いの場を作る努力をこそ日本が主導して
いくべきだ。