東京都のコロナ新指標、数値基準なし

　東京都は30日、新型コロナウイルスの「次の波」への警戒を呼びかけるための新たな指標を

公表した。医療提供体制の状況を重視し、各項目を総合的に分析するとして、警戒を発する具

体的な数値基準は設けない。専門家による分析を踏まえて、都は必要に応じて、不要不急の外

出の自粛といった注意喚起を呼びかけていく方針だ。（朝日新聞　2020年 6月 30日）


わざわざ会見をセットしながら発表した、東京都のコロナ新指標だが数値基準を設定していな

い為に具体性に欠けるものになってしまった。東京都民には自己責任で行動せよ、感染も自己

責任と言っているようなものだ。人口過密と感染者数の増加は比例するのに、全く対策をうつ

ことが出来ていない。クラスターを抑えるために、ある程度発生源を特定し補償付きの休業要

請をする等の対策はすぐにでも打てるはずだ。


すでに都の予算を相当程度使ってしまったという報道も目にするが、国から災害指定の予算を

引っ張ることも可能だし、都知事、都議会議員の報酬カットも出来る。経済活動を優先させた

いのは分かるが、都民の不安を取り除くためにも有効な対策を取るべきだ。