現代の情報量の多さは半端ではなく、私たちは日々大量の情報にさらされ続け気が休まる暇がないほ
どです。情報のほとんどは大手メディアのバイアスがかかり、フェイクニュースなるものまで存在し
ます。一例を上げればコロナワクチンを嫌悪する情報も、その信憑性、発信した元は誰なのか精査す
る必要を感じます。
以前営業をしていた時に車でTBSラジオ「荒川強啓 デイ・キャッチ!」をよく聴いていましたが、
金曜日のコメンテーター、宮台真司氏の存在は本当に大きかった。日々のニュースを社会学的に解説
していきますが、権威をあざ笑い、常識を疑い本質を見極める姿勢は驚嘆すべきものでした。
本書は当時のラジオ番組が元になっており、「天皇と安倍政権」「沖縄基地問題」「学園祭のヘビメ
タ禁止騒動」「セックスレス」等々非常に幅広く、社会学者そして愛の伝道者としての宮台氏の面目
躍如。沖縄基地問題にしても敗戦後の基地成立にまで遡り徹底的に論理的解説を加えます。そこでは
所謂専門家たちの浮ついた感情的議論を完全に超越しています。
宮台氏がずっと言い続けているのが「感情の劣化」で急速な都市化とマスコミの急拡大が背景にある
と論じ、分断され孤立した人間は全体主義の動員に釣られやすくなり、不安と鬱屈により排外性や攻
撃性が顕著になるという。そして声だけデカい「浅ましい少数者」に怯えるなとも言っています。情
報の取捨選択、私たちの思考に与える影響を熟慮する為にとても良い本だと思います。
社会という荒野を生きる 宮台真司 ベスト新書
どです。情報のほとんどは大手メディアのバイアスがかかり、フェイクニュースなるものまで存在し
ます。一例を上げればコロナワクチンを嫌悪する情報も、その信憑性、発信した元は誰なのか精査す
る必要を感じます。
以前営業をしていた時に車でTBSラジオ「荒川強啓 デイ・キャッチ!」をよく聴いていましたが、
金曜日のコメンテーター、宮台真司氏の存在は本当に大きかった。日々のニュースを社会学的に解説
していきますが、権威をあざ笑い、常識を疑い本質を見極める姿勢は驚嘆すべきものでした。
本書は当時のラジオ番組が元になっており、「天皇と安倍政権」「沖縄基地問題」「学園祭のヘビメ
タ禁止騒動」「セックスレス」等々非常に幅広く、社会学者そして愛の伝道者としての宮台氏の面目
躍如。沖縄基地問題にしても敗戦後の基地成立にまで遡り徹底的に論理的解説を加えます。そこでは
所謂専門家たちの浮ついた感情的議論を完全に超越しています。
宮台氏がずっと言い続けているのが「感情の劣化」で急速な都市化とマスコミの急拡大が背景にある
と論じ、分断され孤立した人間は全体主義の動員に釣られやすくなり、不安と鬱屈により排外性や攻
撃性が顕著になるという。そして声だけデカい「浅ましい少数者」に怯えるなとも言っています。情
報の取捨選択、私たちの思考に与える影響を熟慮する為にとても良い本だと思います。
社会という荒野を生きる 宮台真司 ベスト新書
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