考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

不毛地帯

2005-05-01 23:58:29 | 
みなさん、ハローです。ホディです。

山崎豊子さんの『不毛地帯』をようやく読み終えました。
本当なら先週の初めくらいには読み終える状況でしたが、感動を忘れないように週末まで凍結していました。
さて今日、ようやく読書の時間を少しとって、読み終えたわけです・・・

ということで、まだ熱いうちにご報告しようと思いましたが。。。

前置きが長くなりましたが、
要は残念ながらボクには、読んだ本をコメントするだけの記憶力と表現力がない?
勇気を振り絞って、少し書きます。

この物語は、大本営参謀だった主人公が、長いシベリア抑留を経て、
近畿商事という商社に入社して活躍する話です。

まずは著者の山崎豊子さんの情報収集力と表現力に感服です。
山崎豊子さんの本といえば、『沈まぬ太陽』『華麗なる一族』も読みましたが、ありきたりな言い方ですが“読ませてくれます”!
特にシベリア抑留時代の話などは、ドキュメンタリー映像を見るかのように臨場感がありますね。
また、沈まぬ太陽は終わり方にやや消化不良な感じが残りましたが、今回はボクはスッキリ!!!です。
時代背景は古いですが、経営者の地位を巡る争いなどはこの本の書かれた当時(昭和50年前後)と変わらないんだろうな~と思うと、この本は古いけれども新しい物語です。

最後に、主人公のライバルである“へその緒を切った時から、死ぬまで商社マンであり続けるだろう男”の言葉を紹介しますと、
「社長が会長や相談役へ退くのをいやがるのは、
権力への執着などという月並みなことではなく、
やはり“ココヘヒク”が欲しいからですよ。」
※“ココヘヒク”とは、コは交際費、次のコは小遣い、ヘは社内の部屋、ヒは秘書、クは車

まだまだそんな会社は多そうですね~


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