昨日、1月9日(日)、国立競技場でラグビーの大学選手権の決勝が行われました。
結果は・・・多くの方がご承知の通り、帝京大学が早稲田大学を破っての二年連続優勝。
帝京大学は、とにかく強くて、しぶとかった。見事な優勝だったと思います。
ボクは、いつものように早稲田大学の応援に国立競技場まで行っていました。
ここのところ、厳しい寒さだったのが、昨日はなぜか寒さが和らいで、日差しが暖かかったんですよね。今日なんて、強い北風も吹いていたり、一日でこんなに違うのかという感じでした。
勝負の世界では「たら」「れば」は禁句ですが、当日、今日のように風が吹いていたら???
なんて、想像するたびに無意味な思考に嫌気を覚えています。
さて、試合内容ですが、早稲田はフォワードの劣勢から主導権を握られた結果、帝京に先制トライを挙げられ、以降は帝京の圧力に我慢しきれずにゴール前でペナルティを犯し、ペナルティゴールで着々と追加点を取られるという完敗でした。
試合のほとんどの時間でボールを支配されて、今シーズンの早稲田を象徴するバックス陣の攻撃には、なかなかつながらない試合展開。観るほう(応援するほう)もそうでしたが、当然、選手たちはそれ以上にストレスのたまる試合内容だったんではないでしょうか。
勝負の最大のポイントは接点だったと思います。ボールをどうキープして、どう奪うかというところ。
1対1では負けていなかったと早稲田の選手たちも語っているようですが、個人戦ではないチーム戦においては、あまり意味のない話だとボクは思っています。
ボールに対して、何人もが集中して、執着して守りに、そして奪いにいった帝京に対して、早稲田はそこへの集散が遅れた結果、個で負けなかったとしてもチームとして負けた。ここは、小よく大を制す、早稲田の生命線の敗北だったと言っても良い負け方だったようにもボクは感じました。1対1でももちろん、負けてはいけない、でも、それ以上にチームとしての集散、ボールへの執念では負けてほしくなかったというのがボクの感じ方です。
当たり前のことですが、この試合、四年生にとっては、日本選手権への出場権はあるものの、大学日本一を得るための最後の試合。早稲田でいえば『荒ぶる』の権利を得ることのできる生涯無二の試合でした。
どんな気持ちで試合に臨んで、どんな気持ちでノーサイドを迎えたのでしょうか。
ボクはもうオジサンだという証明なんでしょうが、四年生が新入生だったころを思い出していました。
先発メンバー15人中、9人が四年生。
・・・ここまで四年生が占める年は5年前まで遡る・・・ちょうど彼らが入学する前の4年生。そのときも“スターバックス”なんて呼ばれるくらいのタレント揃いのBK陣が中心で、彼らの多くも、この四年生と同じく一年生の頃から活躍していたんですよ。そして、その結末も同じような決勝での惜敗。
閑話休題。
一、二年の時には、大学日本一。早稲田は連覇で、ほとんど負け知らずの快進撃中。
今回の四年生は入部するときから、才能を認められて、すぐに中心となった選手も多かったんです。
早稲田大学ラグビー蹴球部HP
「2007年度入部式 末恐ろしい男たち 待ち受ける明るい未来?」
http://www.wasedarugby.com/topics_detail/id=1504
応援するボクらも、当然のように彼らに夢の四連覇、「レジェンド」の再来を期待したものでした・・・
この4年間の結果は、本当に納得できるものだったのか?悔いはないのか?
答えは彼ら自身にしかないし、彼ら自身が感じるものなので、ボクらには知る由もありません。
ただ、次の日本選手権での活躍、そして来シーズンの早稲田のスタートに向けて、残されたシーズンをもっともっと充実したものにしてほしいと願っています。がんばってほしいです。
<試合結果> 第47回全国大学ラグビーフットボール選手権大会
決勝
早稲田大学 12-17 帝京大学
http://www.rugby-japan.jp/national/schedule1772.html
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