なんだか、いつの間にか、年末を迎え、正月を過ごし、そして成人の日を加えた三連休が終わった気がします。
正月には一息入れられるかな、、、なんて考えていましたけど、
すぐに日常に引き戻されていっています。
いつも、ちょっとした休みの前には「本を読もう!」と何冊か手に取るんですが、
この年末年始にかけて、手にとって、読んでいたのは次の三冊。
最後の一冊は、まだ読みかけでした。
伊坂幸太郎著「ゴールデンスランバー」
映画化されたばかりでもありますし、2008年の山本周五郎賞受賞作でもあり、
http://www.shinchosha.co.jp/prizes/yamamotosho/archive.html
こういう本は、やっぱり外れませんね。
とてもテンポの良いサスペンスです。
この話の中心は見えない力(権力)。いろいろな力が一端動き出す(迷走しだす)と、もう誰にも止められない。今の日本の傾向をよく掴んで、デフォルメして?描かれています。
それを、いくつかの視点から、少しずつずらして表現されているところが、展開のスピード感と、いくつかの重要な要素の構成につながっています。
ストーリーはすごく良くできていますよね。文章も読み易いですし、飽きないで、一気に読み進めたくなる本です。あまり重たい本を読む気分でない時に、お勧めです。
映画のほうも、もうDVD(そろそろBlu-rayと言ったほうがいい?うちにはまだないですが。)になっているようですね。どっちが良いんでしょうかね?
個人的には、こういう原作を読む場合には、映画→本の順番が定番だと思いますが。
(ということで、ボクは本で終了、DVDは観ません。TVで放送したら観るかも。)
ゴールデンスランバー (新潮文庫) | |
伊坂 幸太郎 | |
新潮社 |
深谷忠記著「審判」
全く意識の中になかった本です。(ゴールデンスランバーなどは、いつか読もうと意識にとめてあるのですが。)
ボクは本屋さんをぷらりと歩くのが好きなんですが、思わずポップに惹かれて手に取っていました。こういうことがあるから、本を買うのはamazonだけじゃダメなんだと確信しました。
内容は、女児誘拐殺人をめぐる容疑者、刑事をはじめとする警察、被害者家族の心理と所業を描いたミステリー。この本は、個人的には少し重かったです。これはいい意味で。
あまり書きすぎるとネタバレになりますので、今回は遠慮しますが、法の番人としての裁判官だけではなく、ボクら一般人が人を裁かなければいけないという、今、この時代だからこそ読むべき一冊かもしれませんし、、、んん、、、もう少し書きたい。
この辺の本は趣味があると思うので誰にでもお勧めするわけではないですが、文庫本ですし、良かったらぜひ、手にとってみてください。
気が向けば、もう少ししっかりと書評を書きますね。
審判 (徳間文庫) | |
深谷 忠記 | |
徳間書店 |
内田樹著「街場のメディア論」
内田先生のブログでも、よくボクは刺激を受けていますが、ときどき、やっぱりまとめて読んでおきたいときがあるんですよね。
「メディア論」といいつつ、話はもっと広く、そして本質的。
この本だけ、まだ読んでいる途中ですが、以上の三冊が今回の年末年始にカバンに入れて持ち歩いていた本でした。
街場のメディア論 (光文社新書) | |
内田 樹 | |
光文社 |
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