考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

さくら観察記32

2005-12-05 23:07:44 | さくら観察記

秋の空と冬の空の区別なんて、もちろんできないんですけど、今日はなぜか冬の空だな~と感じてしまいました。
先週は観察記を休んでいたんですけど・・・先週になって急に黄色や赤色に色づいて綺麗だなと見ていたら、昨日の冷たい雨の影響もあるのか?早速散り始めています。さくらは花の命も短いんですけど、紅葉の命も短いんですね。不思議です。

みなさん、ハローです。ホディです。

日経新聞の月曜朝刊は、ボクはお気に入りです。読んでいて面白い記事が多いんですよね。
今日の記事で気になったのは、まずは1面の特集。ここの特集はボクはよくブログの話題にします。
今日からは「官を開く」の第三部。題して「公務員はどこへ」。“新しい時代の制度のあり方を見いだせない公務員の姿を追う”のだそうです。ボクにとって、しばらく朝一番の読み物となりそうです。

今日の内容は、公務員の人事評価について。上場企業の9割が導入している能力主義が、官の世界ではむしろ例外となっていることについて書かれています。要約すると、人件費抑制の努力としての能力主義の導入の観点から、民はがんばって取り組んだのだから、官ももっと積極的に能力主義を導入すべきだという内容だとまとめても良いでしょうか。
個人的には、当然だと思う気持ちと、間違った導入への懸念を同時に感じています。懸念の背景には、時々ブログにも書いていますけど、最近の行き過ぎた成果主義の副産物と思える“「企業の使命」を無視した本末転倒な拝金主義”に薄ら寒さを感じていることから、何となく引っかかるものがあるんです。
要するに、能力主義や成果主義にはボクは基本的には賛成ですけど、導入はとても困難な制度だと考えているからなんです。簡単に能力主義というけど、これを公平に運用(評価)するのはとても難しいわけです。特に、目先の営業成績や利益で本当の意味での成果を測れる職務はまだ良いんですけど、長期的な視点が求められる職務の評価はとても難しいわけです。
官の仕事なんて、まさにそうですよね。
まずは、評価者、マネジャーを育てることが先決ですけど、この順番を間違うととんでもないことになります。

「民の話」ですけど最近話題のイーホームズを例に取ると・・・
評価は“客観的”な基準で行うべきだと一般的にはよく言われます。そうなると、この会社ではこなした「検査の量」と「売上の金額」などで評価することになるでしょうし、恐らくそうだったのではないかとボクは想像しています。しかし、この通りに評価するととんでもない。
実は目に見えない「検査の質」、あるいは短期的な利益を度外視して「検査を通さない」という一見利益に相反する行動が大切なわけです。
そうですよね?
現実的には理屈では分かっても、なかなかこのように評価をするのは難しいですよね。だから企業の不祥事はなくならないのかも知れません。
学問に王道はないように、人事制度にも王道はありません。官も、まずは身の丈にあった制度の導入をされることを心から願っています。


そして、1面のコラム「春秋」。

もうけるためなら手段を選ばずという話が最近やたらに多い。
だが人の道から外れた商法は、結局は長続きしない。

コラムの出だしのコトバを引用しましたが、旧住友財閥の広瀬宰平と伊達貞剛の話から商道徳について書かれていました。
人間としての器の大きさと、「物」と「心」の調和の大切さ・・・
先ほどの人事制度にも共通しますけど、なかなか難しいですよね。。。

会社も、会社の制度も、そこで働く従業員も、もちろん経営者も、
身の丈にあったモノからしっかりと身につけていくことが大切だと感じています。
改革競争だとか、世間からはいろいろ追い立てられますけど、100m18秒でしか走れない人はオリンピック選手と同じトレーニングは出来ませんし、意味がありません。ウサギとカメのかけっこじゃないですけど、結局はコツコツと自分のペースで走るのが一番良いのではないでしょうか。

書き足りないですけど、5面のオピニオンの欄の伊藤忠商事の丹羽宇一郎会長の「インタビュー領空侵犯」とコラムニストの田勢康弘さんの「核心」も興味深く読みました。もちろんスポーツ欄やその他も・・・

それにしても、朝の時間が寒さでだんだん苦痛になってきました。
暗く寒い朝には、もっともっと明るいニュースを読みたいものです。

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