かなり前の話ですが・・・
8/1の日経新聞の朝刊で、コカ・コーラの全面広告が掲載されていました。http://www.cocacola.co.jp/uruosu
はじめまして。人と人をうるおすコカ・コーラです。
私たちは、人と人のかかわりの中で生きています。
人と人が理解しあい、助け合って、家庭を、社会を築いています。
だから、世の中が元気になるには、人だけでなく、人と人との関係から元気にならなくては始まらない。
そこで、私たちコカ・コーラは、ただ人をうるおすのではなく、
人と人のかかわりをもうるおす会社になりたいと思います。
商品開発も、環境活動も、社会貢献も、人と人のコミュニケーションをベースにして、
その絆をさらに強くしていくような、そんなうるおいを提供する企業でありたいと思います。
たとえば、企業側の発想だけではなく、生活者の生の声と真剣に対話し、その声を形にすることで、
人と人の間に新たなコミュニケーションや喜びが生まれるような新しい飲料を開発し、心をこめてお届けします。
また、生活者の実感や意見を聞きながら、水・エネルギーの使用量や廃棄物を、
まずは私たちから率先して着実に減らしていくシステムを確立します。
地域と共に成長してきた企業として、人と人の活発なコミュニケーションの場を提供したり、
ワールドカップやオリンピックを協賛してきた土壌をとことん活かしながら、
若い世代と共に世界中に息吹を吹き込むような、国際レベルでの社会貢献活動も展開していきます。
あらゆる活動を、私たち企業の一方的なアクションではなく、人と人の双方向で進めていくこと、
そして、人と人の関係がうるおいに満ち、確かな実を結ぶこと。
それこそが、世の中を豊かにしていくということだから。
世界中の喉をうるおしてきた企業の使命として、
人と人を結び、地域と地域を結びながら、日本を、世界を、うるおいで満たしたいと思います。
人と人の未来を、もっと強く、ずっと元気にするために。
コカ・コーラの新しいスローガンは『人と人をうるおす Coca-Cola』。
「人をうるおす」だけではなく、「人と人をうるおす」。つまり「人と人のかかわり」も“うるおす”ということでしょうね。
「うるおい」って、良い響きですね!
「人」が持つもの、そして「人と人の間」にあるもの。
人が内に持つもの、気持ち・・・。つまり、愛情、信頼や敵意などの感情、欲望、意思・・・。
人と人の間にあるもの、コミュニケーション・・・。つまり、会話、伝言、メール、手紙、雰囲気というか空気、視線・・・。
それぞれの“人が内に持つもの”をつなぐものが、人と人のかかわり、要は「コミュニケーション」なんでしょうね。
コカ・コーラは人の喉や気持ちをうるおすだけでなく、その間をつなぐコミュニケーションをもうるおすというメッセージなんでしょうか。
そう考えていると、ふとボクだけのイメージかも知れませんが、「うるおい」のないコミュニケーションって最近多い気がしますよね。(漠然と書いてしまいましたが。。。)
お茶を飲みながらだったり、場所が井戸端だったり、人と人を円滑につなぐには昔から「うるおい」必要だったのかもしれませんね。そういう点でも今回の「うるおい」というコンセプトには同感です。
では、うるおいを提供しようとしてくれているコカ・コーラ社にボクらは何を求めるのか?
ボクの場合はやはり飲食品を扱う会社に求めるのは、「安心感」。
当たり前ですが、毒が入っていない、健康を害すものが入っていない、飲んでも大丈夫という安心感です。
そして、このブランド、この商品ならおいしいという安心感。
やはり今、この場に安心感があるから、人とコミュニケーションもとれるし、笑顔もでる。こういうことが、ボクにとっての「うるおい」のひとつなのかな?と感じました。
ここで話は少し変わります。勢いでコカ・コーラ社は会社としてどうなのか?と考えてみます。
あくまでもボクの個人的な感想ですが、実は「さわやか」ではなく、誰が「潤っている」のか分かりにくい面があると思います。つまり、開示されるべき情報があまり開示されていなくて、お金の流れが不透明な印象があります。
最近話題となった株式を公開すべきか?という議論もありますが、上場であろうと、非上場であろうと、会社がさわやかに情報開示していればそれはそれで良いと思っています。(消費者が選択できますから。)
が、日本のコカ・コーラグループはあまりさわやかではない。(実はボクの勉強不足、調査不足もあるかもしれませんが・・・)
まず、日本でのグループ構成がどのようになっているか?みなさん、ご存知ですか?
http://www.cocacola.co.jp/corporate/ccjc/index.html
簡単に言いますと、日本コカ・コーラ社が原液を供給し、各地域ごとのボトラー各社が飲料を製造・販売するという仕組みになっています。(間違っていたらごめんなさい。)
一部のボトラー社は株式を上場しているので、財務・決算情報は開示されていますが、肝心の(?)日本コカ・コーラ社をはじめ財務・決算情報が入手しにくい会社が残っています。もちろん、仮に利益配分の情報が分かっても、当然一般に株式公開されているわけではないので、それに異議を唱えることは実質できないわけですが。。。
お金の流れとしては、日本の一般市民から利益を吸い上げて、日本の会社の役員と社員と特定株主で分配し、アメリカの本体へ上納するようにできているはずです。(簡単に書きすぎですが。。。)もちろん、これは悪いことではない。
ただ、うがった見方かも知れませんが、日本で必要以上に利益を吸い上げて、一部の関係者とアメリカ本体に必要以上の利益還元がおこなわれている可能性も否定できないと思います。実際は“ザ コカ・コーラ カンパニー”として、全世界での業績はそれなりに発表されていますので大丈夫なのでしょうが、日本の業績がどうなのか?利益をどのように配分されているのか?不透明なままでは「さわやか」ではないなと感じているわけです。
企業としては、やはり透明な情報開示、適切な利益配分・還元が必要だと思います。CSRに力を入れられていることも、かなりの社会貢献をされていることも理解はしていますが、まずは本業のさわやかな情報開示をお願いしたいですね!
終わり際にいつものややこしく、長い話になりましたが
コカ・コーラはやはりなくてはならないブランド・商品だと思います。ぜひブランドイメージや商品だけでなく、さわやかで自らもうるおった会社(いろいろな意味で!)であって欲しいですね。
※広告で意見を求められていたので、恐れを知らないボクはいつものように投稿させていただきます。
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