大正中期から昭和初期まで長期間使用された第3期『尋常小學修身書』
の検討を通して
修身教育の内容を明らかにする。
低学年の教科書では
ウソヲイフナ
ギョウギヲヨクセヨ
ジブンノコトハジプンデセネバナラヌ
キソクニシタガヘ
等、規範や躾を命令口調で指示し
挿絵や身近な例話を添えている。
中・高学年の教科書は
「立派な人物の逸話集」だ。
3年用には
修身の代表的人物二宮金次郎が
孝行・勤勉・学問の課目に登場、
谷干城=忠君愛国、
本居宣長=整頓、
上杉鷹山=尊師、
春日局=遵法、
木村重成=勇気・堪忍、
徳川光園=倹約、
貝原益軒=寛大・健康、
毛利元就父子=共同等の逸話が載っている。
次に4年~6年用に登場する主な歴史上の人物を列挙する。
渡辺華山、豊臣秀吉、ジェンナー、
円山応挙、楠木正成・正行父子、
ナイチンゲール、ソクラテス、
コロンブス、吉田松陰、勝海舟、
新井白石、西郷隆盛、橋本左内、
加藤清正、高田屋嘉兵衛、
中江藤樹、佐久間勉、
フランクリン、乃木希典、伊能忠敬
等々、当時の子供達の憧れの人物が勢揃いしている。
負薪読書少年像―。
薪を背負い本を読みながら道を歩く、不思議な少年像だった。
二宮尊徳は 「リンカーンに比肩する人物だ」との声も出たという。
立派な人物であることが
昔の子供は修身の学習の上に、朝夕見慣れた金次郎少年像から無言の感化を受けた。
その修身の象徴が次々と撤去された。
同時に孝行、勤勉、倹約、向学、克己、謙譲、報恩等の文字が消えた。
言葉を失えば当然、言葉に対応する実践も低下する。
道徳教育は難しい。
だから行動の「模範」が必要なのである。
の検討を通して
修身教育の内容を明らかにする。
低学年の教科書では
ウソヲイフナ
ギョウギヲヨクセヨ
ジブンノコトハジプンデセネバナラヌ
キソクニシタガヘ
等、規範や躾を命令口調で指示し
挿絵や身近な例話を添えている。
中・高学年の教科書は
「立派な人物の逸話集」だ。
3年用には
修身の代表的人物二宮金次郎が
孝行・勤勉・学問の課目に登場、
谷干城=忠君愛国、
本居宣長=整頓、
上杉鷹山=尊師、
春日局=遵法、
木村重成=勇気・堪忍、
徳川光園=倹約、
貝原益軒=寛大・健康、
毛利元就父子=共同等の逸話が載っている。
次に4年~6年用に登場する主な歴史上の人物を列挙する。
渡辺華山、豊臣秀吉、ジェンナー、
円山応挙、楠木正成・正行父子、
ナイチンゲール、ソクラテス、
コロンブス、吉田松陰、勝海舟、
新井白石、西郷隆盛、橋本左内、
加藤清正、高田屋嘉兵衛、
中江藤樹、佐久間勉、
フランクリン、乃木希典、伊能忠敬
等々、当時の子供達の憧れの人物が勢揃いしている。
負薪読書少年像―。
薪を背負い本を読みながら道を歩く、不思議な少年像だった。
二宮尊徳は 「リンカーンに比肩する人物だ」との声も出たという。
立派な人物であることが
昔の子供は修身の学習の上に、朝夕見慣れた金次郎少年像から無言の感化を受けた。
その修身の象徴が次々と撤去された。
同時に孝行、勤勉、倹約、向学、克己、謙譲、報恩等の文字が消えた。
言葉を失えば当然、言葉に対応する実践も低下する。
道徳教育は難しい。
だから行動の「模範」が必要なのである。