STANDING AROUND CRYING
爪先が遊び始めたスニーカー履いて、瓦礫交じりの町並みを駆け抜けて行くお前 器量良...
羽根越し、夜気に散乱した彼方
網戸に張りついた蛾が俺の振幅を観察している、俺は奴の羽越しに 待ち呆けた女のような...
真昼の銃創
常軌の線上を、僅か踏み外した爪先 指の根元からふくらはぎまで 気狂いじみた痙攣が走...
休日、蜘蛛のルビーと蝶のカフェオレ
ホイップクリームの渦巻きの様に湿度が脳髄に雪崩れ込むので、すべてにおいて適当で...
イントロダクションⅡ
それは訝しんでいるような躊躇 それは画策しているような沈黙 それは放棄しているよ...
極端な間隔のリ・インカーネーション
静かにつたう汗、じっとりと 肌に張り付いてゆくシャツ 睡魔の前に悪あがきする俺の...
そばかすの天使
叫びすぎて枯れた喉は もはや 誰を求めていたのかも忘れ 非常灯だけの 終電の...
夏に降りしきる雪の数を数えて
夏に降りしきる雪の数を数えて、思い出というにはあまりにもおぼろげ過ぎる いくつかの...
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