弘前市では引きこもり対策につて視察してきました。
一般に”引きこもり”というと、家から出られない事と捉えがちですが、他者と交わらない形での外出も”引きこもり”と定義されています。
弘前市では、社会的孤立に苦しむ方を支援する流れとして、①対象者の把握・家族支援の開始 ②支援の定着・安定 ③集団との再会 ④社会参加の施行と、順を追って進めています。そして、その際でもご本人・ご家族の意思を尊重し、強引な支援をすることはありません。
課題は本市同様、引きこもり状態にある方すべてを把握する術がなく、支援が行き届かないことです。
行政としては、令和4年7月から令和6年3月まで地域の企業等の協力のもと、生きづらさや働きづらさを感じている方に向け、実証実験として「いつ来ても、いつ帰ってもいい居場所」としてWanchica(ワンチカ)を設置していました。
その結果、施設の必要性が認識され令和6年度から、地元企業の株式会社小林紙工が「自分らしく働くための居場所Rashiku」を設置しています。
ここもWanchica同様、いつ来てもいいし、いつ帰ってもOKで、働いた分だけ工賃が受け取れる仕組みになっています。
さらに、個々の仕事を切り分けることによって、自分が出来ることを出来る時間で行い、トータルで一つの仕事が完結するステップアップ方式になっています。
このことで、比較的簡単な仕事を短時間からスタートでき、無理なく就労につなげることができるようになります。
地域の居場所 ⇒ 職場見学 ⇒ 就労体験 ⇒ 短時間労働・福祉制度の併用 ⇒ 経済的自立 を目指した取り組みになっています。
<市役所の中にこんなものが・・・?>
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