親子でつながる子育て~抱っこ法~

抱っこ法の考え方をもとに、子育て中の親子やハンディを持つ方など、たくさんの方の心の支援を行っています。

大盛況!筆談研修会

2013年02月12日 | 障がいのある方の心のケア ネットワーク

2月9日、ホワイエで、第4回筆談研修会が開催されました。

今回は10名の方が研修に来てくださり、

筆談ユーザー2名、スタッフ3名と大人数の研修会になりました。

 

研修に参加していただいたのは、

ハンディを持つ方の親御さんや

ハンディを持つ方が通う施設の職員さんで、

皆さん熱心に研修を受けてくださいました。

 

筆談研修は、実際に筆談を支援の中に取り入れるために

必要な技術や知識を学んでいただく場となるように心がけています。

 

その中で、参加者の方がお互いに、ぐるぐる書きを練習する場面では、

手を持って書くという感覚を、味わい、

参加者の間で、笑いや歓声が上がっていました。

不思議な感覚を感じていただいたのかもしれません。

 

また、からだゆらしの休憩や、

したくないことを止めてほしい時、どんな止め方をするとどんな気持ちになるか、

など、たくさんのワークを体験していただきました。

聞いて考えるのと、

実際に自分が体験して感じるのとでは、

皆さんかなり違うようで、

新たな発見が生まれたようでした。

 

参加者の方の感想は、

「自分がその人になってみるという体験は、とても新鮮だった。」

「からだゆらゆらは気持ちよかった。」

「筆談の事始めの方法が経験できて、こんな風にすればいいのかとわかった。」

などなど、様々な意見をいただきました。

 

ハンディを持つ方が、

『ほかの人に心を伝えたい』

と望む気持ちを大切にしていきたい。

そのために、少しでも多くの方に、筆談の技術を学んでいただきたい。

我々は、そう望んでいます。

 

今後も、筆談研修を継続して行っていきますので、

ご期待ください。

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ゆうゆう言葉の教室通信 1

2013年02月08日 | ゆうゆう言葉の教室

こんにちは、七野友子です。

今日は、『ゆうゆう言葉の教室』を紹介します。

 

ゆうゆう言葉の教室は、

ハンディを持った子供や発達の不安のある子供の

育児などの悩みや子供の発育について相談を行い、

必要な療育を提供している場所です。


ハンディを持ったお子さんは、適切な療育によってぐんぐんと成長していきます。

『ゆうゆう言葉の教室』では、

そのお子さんに応じた学習課題を提供しています。


今日は、その一例を紹介しますね。

このお子さんは、J君です。

J君は、『ルール』や『勝敗』などを理解することが苦手です。

その為、この「的当て」ゲームで役割交代の練習をしています。

この日は、言語聴覚士の学生が来ていて、

一緒にゲームを通じて『ルール』の学習をしました。


うまくいかなかったとき、以前はパニック状態になっていたJ君ですが、

今は、「おしい」の言葉で気持ちが切り換えられるようになりました。


ピンには、それぞれの子供の興味のある絵が貼ってあり、

J君のピンには、オリンピックの絵が貼っています。

的当ての後は、今の気持ちを確かめます。

「楽しかった」「残念だった」などの気持ちを、カードなどを利用して確かめ表現させます。

 

ほかにも、その子供にあった国語学習、算数学習などが行われました。

興味のある方は、一度ご相談くださいね。

TEL.090-2040-0028
ホワイエ管理者 七野友子

 


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癒しの子育て ~涙の大切さ~

2013年02月06日 | 癒しの子育てネットワーク大阪

こんにちは、ぴかぴかさんこと、下和田実です。

今日は、癒しの子育てと抱っこ法について少しお話ししますね。

 

子どもが生まれたらいっぱい可愛がって、抱っこして、お散歩にも行って、
幸せな時間を過ごすはずと思い描いていたのに・・・

どうしてこんなに泣いてばかりなの?
どうして言うことを聞いてくれないの?
なんでこんなにイライラする自分になってしまったの?
私の何がいけないっていうの?

そんなふうに悩んでいるお母さんも多いのではないでしょうか?

それは決してお母さんの育て方が間違っていたということではありません。
子どもはどんなに小さな赤ちゃんでも、
お母さんのことを思っていて
「お母さん大好き」という思いでいっぱいです。

でも、子どもからの「大好き」が上手く伝わらなくなったり
お母さんからの「大好きだよ」という思いが届けにくくなったりすると
とたんに子育てが難しく感じるようになってしまいます。

抱っこ法では思いが通いにくくなってしまった親子の心を解きほぐし
親子のきずなをよりしっかりしたものへとしていきます。
そしてその親子の仲立ちをするうえでとても大切な意味を持つのが
『泣く』ことなのです。

現代の子育ての多くは泣かせない子育てになっています。
多くの場合子どもが泣くとすぐに泣きやませようとしてしまうのです。
子どもの泣きたい気持ちに寄り添って心ゆくまで泣かせてあげるなんていう
ことはほとんどないのではないでしょうか?

子どもは心に抱えた「怖いよ」「さみしいよ」といった感情のストレスを泣いて
それを親しい大人に受け止めてもらうことによって
心の傷を癒していきます。
しかし多くの場合その気持ちを聞いてもらえることなく
泣き止まされることによって
その感情のストレスを心に抱え込むことになってしまうのです。
そうすると心が苦しくなってお母さんが困るような行動をとってしまいます。

そしてこんなふうに苦しさを抱え込んでしまう心のからくりは
大人だって同じことです。
小さいころから泣かせない子育てを受けてきたことで
気持ちを通わせ合うことが上手くできずに
大切な気持ちを心の奥深くにしまいこみ苦しくなってしまうのです。

ですから、子どもの泣きをしっかりと受け止めてあげるということは
実はとても大切な意味があるのです。
そして大人自身も泣くことで心の傷を癒し
本来の自分らしさを取り戻していくことができるのです。

抱っこ法は「癒しの子育て」と言われています。
親と子がともに癒され幸せを感じ合える
そんな時間を一緒に探してみませんか?

 

 

2月11日(月曜日・祝日) 10:00~12:00より、

『下和田実ワークショップ ~涙は心の自然治癒力~』

を開催します。

参加費は 3000円で、託児はありません。

申し込みは、http://shimowada.com/

にご連絡ください。

 

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障がいのある人の心のケア3 ~見せかけの行動と心の中~

2013年02月04日 | 障がいのある方の心のケア ネットワーク
こんにちは、永井です。
前回までの、『障害のある人の心のケア』では、
障がいを持っている人の心や体をご説明しました。

『でも、理屈は分かるんだけど、うちの子はぴょんぴょん飛んだり、
急にパニックを起こしたりして、
心の中に何があるのか、想像もできないわ』

とおっしゃる方がおられるのではありませんか?

その通りなんです。
障がいのある方の行動は、
本当の心とは全く違う行動をしてしまうことがよくあるんです。

このことを私たちは【見せかけの行動】と呼んでいます。

私の自閉症を持つ息子は、
運動会前、よく不穏状態になっていました。

運動会の練習が始まると逃げてしまい、
音楽も聞きたがらない、
参加させようとすると、暴れたり、
支援学級に入って出てこなくなる。
おまけに家に帰ると、グダグダといい、
ちょっと気に入らない音がするとパニックを起こし、
暴れたり物を壊す。

どう見てもうちの息子は運動会が大嫌いにしか見えません。

先生と「あの音楽が嫌なのか」
「この位置や音が嫌なのか」「視覚支援が足りないのでは?」
といろいろ作戦を練ってみても、
全くダメ。

そこで、体のお話しや筆談などを使って話を聞いてみると、
『本当は、運動会を頑張りたい。でも自信がないんだ』
と伝えてきました。

運動会が大嫌いに見えた息子の
【見せかけの行動】は、運動会が大嫌い、やりたくない
だったのですが、
【本当の心】は、運動会を頑張りたい、でも自信がないよ

だったんです。

その後、先生方のご協力や、
セッションで励ましたりしながら、
出番は少ないですが、なんとか運動会を頑張りました。

運動会が終わった後の息子の自慢げな顔は、
忘れられません。


障がいを持つ方が心の中で何かを感じたとき、
それを人に伝えたり、
『怖いよ、不安だよ、苦しいよ』
と誰かに愚痴ったりできればいいのですが、
障がいを持つ人は、それが苦手な人が多いです。
ましてやコミュニケーションや社会性の問題があると指摘されている私の息子は、
なかなか人に伝えることができません。

そこで彼らは、なんとか自分でしなくちゃと頑張ります。

この波が立つ心を、
自分で何とかしなくちゃと、
こだわりを強くしてみたり、
飛んだり跳ねたり、動き回ったりしてみたり、
自分を傷つけて見たり、暴れて見たり、
いろいろな方法で頑張ります。

でもどうにもならず、
ましてや暴荒れたりして人に迷惑をかけてしまうと、
ますます心が苦しくなり、
もっとなんとかしなくちゃと頑張ります。
でもどうにもならず…

と、苦しい心の無限ループに入ってしまうことがよくあります。

どうしても我々は、見せかけの行動に振り回されがちになってしまうのですが、
この派手な見せかけの行動の中の
大切な心や気持ちがわかったら、
お互いもっと、幸せな関係が作れますね!

その幸せな関係を作るために、
心のケアは大切だと感じています。

(心のケアについて、またお話しさせていただきます)
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