裏彩色という言葉は知っていました。裏箔は、何度かやって効果も知っていました。しかし、裏彩色については、絹本の裏から彩色する方法というだけしか知っていなかったということを思い知りました。
同時進行で描いている絹本作品の一つ、牡丹の絵について、骨描きをして調子をつけたところで、あとどう進めようか迷っていたので、先日師のご指導を仰ぎました。師が「背景を裏彩色をしたらどうか」と、言われたところで、ハタ!と気が付きました。背景を、表から彩色するのと、裏彩色するのと、どんな違いがあるのか?わかっていないということを。誠に初歩的なことで、何となく裏から彩色するので、表から描くより薄くなるのかなあと言う程度で、恥ずかしながら正直分かっていない! がーーん!!
恥を忍んでお聞きしました。「背景を裏彩色すると、どのような効果があるのかわかりません。したことがないのです」と。「じゃあ、やってみましょうか」と、師は気軽におっしゃって、自らやって見せてくださいました。何ということでしょう!写真ではその微妙な違いがわからないのが残念ですが、品があって、それはそれはすてきな色合いになりました。(黄土、二種類の緑青系の3色を使っています)
家に帰って立てかけて見ているのですが、何度見てもうっとりする美しさです。これから花などを着色して行くのですが、このまま止めておきたいくらいです。
裏彩色の良さについて目からウロコでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます