石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

フィジーの労働組合が大変なことに!?

2011-08-14 23:54:00 | 活動レポート

8月12日(金曜日)の参議院本会議、普段は最低でも2本以上の法案採決がないと本会議は開催されないのですが、この日は被災地のがれき処理を国の責任で行うことを定めた「がれき処理法案」を何としてもお盆前に成立させたいということで、1本だけの採決で全会一致、成立をさせて終了となりました。

これで国会も一息。多くの議員たちは急ぎ足で地元へ。私は引き続き、議員会館で仕事を続けて、夕方にはドコモ本部・ドコモ中央分会の中堅組合員研修へ。「海外の労働事項から学ぶ労働組合の役割」というテーマで小1時間ほど講演した後、参加者の皆さんと意見交換。国会議員としての情報伝達のあり方や、労働組合の政治活動の効果など、とても本質的な質問をいただいて、私の考え方を述べながらざっくばらんに議論してきました。

ちなみに、私の場合は、このブログやツイッター、年4回発行して支援者に届けるプレス民主号外、さらには国政報告会や勉強会への参加など、さまざまな形で活動報告をさせていただいています。それでも、応援してくれている全ての皆さんに情報を届けるのは現実敵にとっても難しい。何と言っても、ホームページに来て貰えなければ、ツイッターをフォローしてもらえなければ、送られてきたニュースレターを読んでもらえなければ、情報を伝えることが出来ないわけですからね。

これは、今後とも追求していかなければならない課題です。皆さんも、何かアイデアがあったらぜひ教えて下さい。

さて、昨日&今日はそういうわけで久し振りに完全オフになったので、まあ短い夏休みではありますが、普段出来ないことを少しばかし片付けながら英気を養いました。

ところが・・・

ちょっと溜め込んでいた海外からの労働ニュースを一気に流し読みしていたら、フィジーからの最新ニュースが入ってきていて、まあ何とも大変な状況になっているじゃないですか!

フィジーで実権を握っている軍政が、労働組合、しかもナショナルセンターの活動を弾圧しているというのです。

下記は、オーストラリアのナショナルセンターACTUからのニュースです。

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More trouble in Paradise:
harassment of Fijian trade unions by military Government worsens
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13 August, 2011 | Media Release

Australian unions have condemned the latest attack on workers rights in Fiji with new reports that a regular meeting of the nation’s peak union body was earlier today broken up by police.

Reliable sources have informed the ACTU that a meeting in Nadi of the National Council of the Fiji Trades Union Congress was prevented from going ahead by police, who revoked a permit to hold the meeting.

The latest attack by the military regime came just hours after the FTUC met with a high-level delegation of the International Labour Organisation, which is investigating human and worker rights violations in Fiji.

It is the latest in a series of incidents, and follows the recent arrest of the President of the FTUC, Daniel Urai, and another union official for meeting with holiday resort workers who are seeking a collective agreement.

Last month, the military regime pushed through a draconian new decree which further restricts workers’ rights.

The Essential National Industries (Employment) Decree bans all industrial action, bans unions from representing workers, voids all collective agreements, and scraps minimum wages, conditions and overtime pay.

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これによれば、そもそも先月、フィジー軍政が労働組合権を制限する新しい政令(重要国家産業令)を発布して、全ての争議行為(ストライキ等)の禁止、労働組合が労働者を代表することの禁止、団体協約の無効化、最低賃金や労働条件、超過勤務手当の廃止を行ったとのこと。

その後、最近になって、フィジーのナショナルセンター「FTUC」のダニエル・ウライ会長らが、団体協約の締結を求めて活動していたリゾート関連の労働者たちと会合したことで、逮捕されたそうです。ウライ会長は、私の長年の友人ですが、人望の厚い、しかも情熱溢れる活動家です。大丈夫かな・・・。

そして今回、FTUCの中央執行委員会の会合が、警察によって介入を受け、解散させられたと。しかも、その介入は、FTUCがILOの使節団と会合を行ったすぐ後で起こったという話。もしこれが事実であれば、軍政はまさにILOの高官がフィジーに滞在しているその時に堂々と労働組合権の侵害をやったということになり、これはILO、ひいては国際社会や国連システムへの挑戦でもあります。

それにしても、これは非常に懸念される状況です。早速、フィジーの大使館や、ILO、労働組合の国際組織等から情報収拾を図らないといけません。FTUCの友人たちにも連絡をとってみます。今後また何か新しい情報が入ったら、皆さんにもお知らせしますね。

ということで、私の短いながらも落ち着いた夏休みは、海外からのとんでもないニュースで終わりを告げられてしまいました。明日からはまた通常活動に戻ってがんばります!