石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

今日の参議院予算委員会から

2012-02-06 23:48:42 | 活動レポート

今日から参議院予算委員会で、平成23年度第四次補正予算案の審議が始まりました。

初日の今日は、朝9時からお昼の休憩を挟んで夕方4時半までの6時間半。通常は、いわゆる「7時間コース」というやつで夕方5時過ぎまでタップリやるのですが、今日は意外にも(?)自民党の質問時間が超過なしで進行してしまい、予定よりも早めに終わってしまいました。ん~珍しい・・・。

毎回、長時間拘束で、テレビ入りの時はうかつに余所見も出来ないほど大変な予算委員会ですが、議員にとっては実に多くのことを勉強できる場です。今もっともホットな政治案件や時事問題が議題になり、総理をはじめ閣僚の答弁が直に聞けるのですから、まあ勉強にならないわけはありませんね。

ということで、今日もいろいろと勉強になったわけですが、その中でもとりわけ次の2点をご紹介。

まずは、民主党・松浦大悟議員の質問で、内閣府が今年3月の「自殺対策強化月間」のキャッチフレーズとして決めた『あなたもGKB47宣言!』について。

皆さん、「GKB」って、何か分かります? これは、「ゲートキーパー・ベーシック(Gatekeeper Basic)」の略で、悩みを抱える人に声をかけたり、支援機関を紹介したりする活動なのですが、松浦議員は「これは明らかにAKB48をもじったもの」と批判。そして「GKBは若い人たちの間ではゴキブリを意味する言葉であって、自殺対策のキャッチコピーとしては不適切」であると言って、変更を求めたのです。

担当である岡田副総理は「すでに決まって走り出しているから変更出来ない」と答弁したのですが、野田総理も「違和感を感じる」と述べ、石井予算委員長に至っては「変更出来るか検討を」と異例の要請。

ニュースでは、予算委員会終了後、岡田副総理も変更可能か検討するように事務方に指示したと伝えられていますが、本当なら松浦議員の大ヒット。なにせ、自殺対策に関わる全国の72団体が反対・変更の意見提起をしているとのことですから、政府としても真摯な対応が必要です。それにしても、そもそもの決定プロセスを見直す必要があるのではないかと思います。

続いて、同じく民主党の梅村聡議員の質問で、「ガン登録」の現状の話。

皆さんも、ガンの話をするときに「5年生存率」というのを聞いたことがあると思います。ある部位にガンがあると診断されてから、ある治療を行った時に5年経過後に生存している患者の比率を示すものですね。主に治療効果を見るために使われるわけです。

で、なんと、この「5年生存率」というのが、現在の日本では1999年~2002年の宮城、山形、新潟、福井、大阪、長崎の6府県だけのガン登録情報から推計して求められているのだそうです。全国の数字ではないのだ、ということです。

なんでそうなっているのかというと、日本ではまだガン登録がきちんと行われておらず、全国の登録情報が取れないからだとか。日本は他の先進国に比べてガン治療の分野が遅れていると言われていますが、こんな所でもそれが現れているのですね。早急にガン登録の制度を全国的に整備して、きちんとした統計情報を基にガン対策を講じるべきだ、というのが梅村議員の結論だったわけですが、確かに、早急に取り組みを進めていく必要がありますね。

ということで、今日の予算委員会からのピックアップでした。明日もまた朝9時から予算委員会です。さて、明日はまたどんな素晴らしい議論が展開されるか、乞うご期待!