
専業主婦歴17年の52歳は価値ゼロなのか怒りを胸に"元給食のおばちゃん"が社長に上り詰めるまで
誰もやりたがらない仕事を続けた
PRESIDENT Online
薄井 シンシア
LOF ホテルマネジメント日本法人社長
https://president.jp/articles/-/48982
経験は“荷物”になる
「昔外資系の広報をやっていたから広報ができる」というものの、SNSを使ったことがない主婦。「土日は無理、8月は1カ月間休みたい」と訴えるパート勤めの女性。早期退職した男性は、ホテルで使用する基本ソフトも英語もできず、学ぶ気もないが「管理監督をやりたい」。「再スタートしたい」と連絡してきた50代男性は、必要な経験がないのに「給料が安い」と不満を口にする。本人の希望で週2回勤務と決めたのに、研修後、身体がついていかないと2日で辞めた人もいた。
「とにかく甘い。ステップアップしたい割には覚悟がない。自分の市場価値が全く分かっていない」。薄井さんは苦言を呈する。
まずは原点に戻れるかどうか。ゼロからスタートし、学ぶ姿勢があるのかどうか。多くの人が「経験」という荷物を抱え過ぎていると思う。
「再就職というのはある意味“旅”です。バッグパックに自分のものを全部入れて動こうとするからつぶれる。余計なプライドは捨て、荷物をいったん空っぽにして、新しい旅を始める覚悟が必要です」
「チーム訳アリ人材」
そんな薄井さんが採用したのは、パートに就いていた元専業主婦やシングルマザー、英語はできるものの日本語に不自由しているハーフの女性たち。
金銭的な問題から大学に行けず、お弁当工場で働いていた21歳の女性はITに強い。「毎日新しいことを学べるのが面白い。チェックインでお客さんと顔を合わせるのが楽しい」と笑顔を見せる。元専業主婦歴約10年の40代女性は、フロントのオペレーションや人事、労務を受け持つ管理職。「チャレンジだと受け止めています。管理職は初めてなので、こなすことがまずは目標」と冷静だ。
「チーム訳アリ人材」と命名したスタッフのほとんどは、観光業未経験者。教育が必要だが、かえって新しいことに挑戦できるとみている。ホテルでは多様性とサスティナビリティーに力を入れ、東京タワーが見える最上階のラウンジには、人が集まり、自由に意見交換できる場も作っていく。インターン制度なども使いながら、本気で頑張りたい人々を今後も積極的に採用していく計画だ。
両立なんてできるわけがない
「子育てとキャリアアップはそもそも両立なんてできるわけがない。できてもほんの一部。スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツは両立していたと思います? 私社長やっていてね、こんなの子育て中にはできないですよ」。
30代、40代の女性が管理職になることを断るのは、両立できないと思っているから。一方、男性が引き受けられるのは、子育てを放棄しているから。本気で女性の管理職を増やしたいのであれば、年齢制限やタイムリミットをつけるべきではない。
「結婚して子どもを産んで、仕事して。3つともやらないと自分が落ちこぼれると今の女性は思っているんですよね。私が言いたいのは、育児に専念したいんだったら育児に専念して、それが終わってから復職しても十分間に合うということ。人生100年時代の今、『子育て後に仕事に打ち込む』という、もう一つのワークライフバランスがあってもいいはずです」。

マインドセット次第で、あなたはいつでも自分の力で、happy moneyの流れに入っていけるのです。
moneyの流れに入っていけるのです。
欠乏感、罪悪感、劣等感、嫉妬心を捨てよう
感謝してお金と付き合えるようになると、不安や怖れからではなく、安心感を持って毎日を過ごすことができます。そして、お金が自分のもとにやってきたとき、幸せな流れを楽しむ余裕も持てるようになります。
繁盛している店の人は、いつも笑顔で、楽しそうに働いていませんか? 自分の仕事にワクワクしながら打ち込んでいるのではないかと思います。その人たちは、お金のためだけに働いていません。そうではなく、お客さんを幸せにするために働いているのです。
繁盛している店に入れば、それだけでワクワクした気分になります。それは、そこに幸せでポジティブなエネルギーが流れているからです。彼ら彼女らは、自分が提供した仕事の報酬を笑顔で受け取ります。そのお金によってまた自分の仕事が磨かれて、お客さんにめぐっていくのがわかるからです。
