皆さん、こんばんは。
スタッフブログにあった“京都”、
実は、私は先週行ってきました。
残念ながら“紅葉”はまだでしたが。
毎年、長野県住宅協会主催で、
畠山博茂先生コーディネートによる研修旅行です。
畠山先生は「近代数寄屋」の巨匠・吉田五十八の弟子の1人。
この研修では国宝、重文級や一般公開されていないの建築を見ながら、
色々と教わり、また、質問にも答えていただき、
本当にいつも勉強になっています。
今年は、大徳寺の塔頭である孤篷庵と真珠庵、
そして、聴竹居、百楽荘、佐伯邸。
一日目はあいにくの雨でしたが、
「雨の京都いいね。」「日本庭園は雨がいい。」
という声が。私も確かにそう思いました。
ふと、雨もいいと思える京都とは、なんなんだろうと。
ほぼ毎年行っていながら、奥深い魅力を再確認しました。
孤篷庵と真珠庵は、私自身2回目でした。
孤篷庵は小堀遠州が建立しましたが、その中には、
建築教科書にも載っている「忘筌」という茶席があります。
有名なのは、西庭に面した上半分の障子。
それが、景色の下半分を切り取る装置であると同時に、
実は西日よけの役割が主であり、
下に置かれた手水鉢と天井は光の反射を考えつくられています。
やはり、自然の摂理をいかに生かすか。
庭の植栽、石敷きによりできる景色。
その自然を楽しむ工夫とその感性に改めて感服しました。
真珠庵は、あの一休禅師が開祖とされる塔頭。
庭とのつながり、庭の眺め、光と影。
それを生み出す配置は、今ではなかなかここまでやりきれませんが、
この感覚は、自分の中に入れておき、生かしていきたいと思います。
この庭は、七五三に配置された石が特徴とされています。
これはこれで、いい庭だと思いましたが、
以前は東山の大文字まで見渡せ、借景庭園だったそうです。
ビルが建ち、その景色がなくなったとのことです。
それは残念だ。新しいモノは。。。と嘆くのは簡単です。
しかし新しいモノがつくられるのは、経済的な側面もあり、
いたしかたないことだとも思います。
やはり建築は風景をつくるということを、
少なくとも私たちは頭に入れておかなくてはいけません。
上部にあった写真もそうですが、
大徳寺にはこのような塀の意匠がありました。
職人さんのアイデアでしょうか。
その中に恵比寿様も居ました。
こんな遊び心というか、しゃれというか。
こういうところも、いいですね。
一日目を書くだけでも、これだけ長くなってしまいました。
二日目はまた後日アップします。
お読み頂き、ありがとうございました。
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